「エンブロイダリー・フープ・リース」をご存じですか? エンブロイダリー・フープとは刺繍枠のこと。刺繍用のあの丸い枠を使うのですが、針や糸の出番はなく、テクニックも必要なし。しかも、100均で揃う素材で誰にでも簡単に作れて、おしゃれなインテリアとして飾れる新しいリースクラフトです。今回はチュールレースを使った簡単な作り方と飾り方をご紹介します。クラフト初心者にもオススメです。
100均で揃うエンブロイダリー・フープ・リースの材料

<材料>
- 刺繍枠
- チュールレース
- グルーガン
- グルースティック
- ドライフラワー
最近の100円ショップはクラフトコーナーが超充実! 上記の材料はすべて100円ショップで揃います。もちろん、ドライフラワーは庭で育てた草花を材料にしてもOK。ドライフラワーの作り方は、『ボタニカルクラフト シリカゲルでつくる桜のドライフラワー』の記事をご参照ください。
エンブロイダリー・フープ・リースの作り方

- 刺繍枠にチュールレースを挟みます。
- ドライフラワーを刺繍枠にレイアウトします。
- レイアウトが決まったら、グルーガンでドライフラワーをチュールレースに接着していきます。
*コツ1
グルーガンで接着する前に、レイアウトを吟味しましょう。ドライフラワーもチュールレースも繊細なので、グルーガンで接着した後にやり直そうとすると壊れてしまいます。また、全面を花で埋めるのではなく、余白を残すようにレイアウトするのがポイントです。
*コツ2
グルーガンは、樹脂を熱で溶かして接着するクラフト用の道具です。普通の接着剤を布に使用すると液の染みが広がってしまうので、この場合の接着にはグルーガンが適しています。ドライフラワーに溶かしたグルースティックをつけ、それをチュールレースに接着しますが、ベタッと全面ではなく、点で数カ所に少量ずつつけるのがポイント。量が多すぎるとはみ出して仕上がりが汚くなります。表から見えないように、つける量を調節します。また、グルースティックはすぐに固まり始めるので、レイアウトを撮影しておいて、それを確認しながら手早く作業を進めましょう。
エンブロイダリー・フープ・リースの飾り方

刺繍枠の留め具の部分にワイヤーを通し、壁やドアにかけたり、窓辺に吊るしても光を透過してきれいに楽しめます。植物のフォルムが影を落とす風景も美しいですよ。


初心者にも育てやすい、ドライフラワークラフトにオススメの花
今回ご紹介したエンブロイダリー・フープ・リースのほかに、ドライフラワーはハーバリウムなどいろいろなクラフトで楽しめます。そんな植物を使ったボタニカルクラフトに最適な花が、サントリーフラワーズの「コロロ™」。キク科の多年草で、厳寒期と真夏を除いてほぼ一年中咲いてくれます。しかも、咲いている時からすでにドライフラワーのような不思議な質感で、特別な処理をしなくてもそのまま置いておけばドライフラワーになってくれます。レモン、ブラッドオレンジ、フランボワーズ、マンゴーの4色があり、鮮やかな花色は切っても半年間は美しい発色を保ちます。



コロロ™の育て方
<基本情報>
- コロロ™/キク科ムギワラギク属の多年草
別名/ヘリクリサム、ムギワラギク、帝王貝細工 - 草丈/20~30cm
- 株張り/25~30cm
花径/5~6.5cm
開花期/厳寒期、真夏を除く - 売っているところ/ホームセンターや園芸店
- 植え込み株数の目安/直径30cmのプランターに1~3株
- 苗の販売価格/1苗約600円(10.5cmポット苗)
- 栽培に必要なもの(苗以外)/プランター(鉢)、草花用の培養土、鉢底石、草花用の元肥、草花用の液肥、シャベル、手袋、ジョウロ
- 苗を含めた経費概算(上記をすべて購入する場合)/約4,000円〜
<植え込み手順>
- プランター(鉢)に鉢底石を敷きます。
- 草花用の培養土をプランターの深さの1/2くらいまで入れます。
- 草花用の元肥を規定量(袋の後ろに説明があります)入れて混ぜます。
- さらに培養土をプランターの深さの3/4くらいまで入れます。
- 苗をポットから出します。この時、根がグルグルと回って中の土が見えないようなら、根を少し手で切ってほぐします。
- 苗をプランターの培養土の上に置いて、根が全部埋まるようにシャベルで土を入れます。最終的に表土の位置がプランターの縁から3cmほど下にくるように調節します。
- 複数の苗を植える場合には苗と苗の間(特に中央)に隙間ができやすいので、隙間なくちゃんと土が入っているか、苗をかき分けて確認します。鉢底から水が流れ出るまで水やりをし、日当たりのよい場所へ置きます。
<日々の手入れ>
- 置き場所/霜や雪に当たらない、半日以上直射日光が当たる日当たりのよい場所へ置きましょう。
- 水やり/土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。
- 肥料/冬は2〜3週間に1回程度、1,000倍に薄めた液肥を与えます。春以降は500倍を1週間に1回程度。
- 日々の手入れ/枯れた花は摘んでおきます。
『花を長く咲かせるテクニック「花がら摘み」とは』
丈夫で害虫被害もほとんどなく、栽培に苦労することはありません。クラフトが好きでドライフラワーをよく使うという方は、素材から育ててみてはいかがでしょうか。
コロロ/サントリーフラワーズ https://www.suntory.co.jp/flower/gardening/lineup/fall/cololo/
併せて読みたい
・インテリアに透明感のあるオシャレなDIYキャンドル。ボタニカルキャンドルの作り方
・草花を飾るかわいいコーナーづくりに挑戦! チェストのプチリメイクと小窓のカーテン
・ホオズキで作るおしゃれなボタニカルクラフト「リース飾り」&「透かしホオズキ」
Credit

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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