神奈川の自宅で小さな庭のある暮らしを楽しむ前田満見さんが、冬のイベント、クリスマスに欠かせない植物を生かした飾りをご紹介します。ツリーの代わりに、ガラスのオーナメントが輝くフライングリース(吊り下げ型リース)を手作りして、冬のインテリアに加えてみませんか。
目次
わが家のクリスマス飾り
クリスマスシーズン、わが家のインテリアに欠かせないのがガラスのオーナメント。フライングリース(吊り下げ型リース)や庭の落葉樹の枝に吊るして、リビングやダイニングの窓辺に飾ります。
ガラスのオーナメントが華やかなフライングリース

ドアや壁に飾るリースとは違った雰囲気が楽しめるフライングリースは、ここ数年、クリスマスツリーに代わるわが家の主役。毎年、フレッシュな針葉樹とガラスのオーナメントで手作りしています。
作り方は、ほぼ一般的なリースと同じですが、オーナメントを引き立たせるために、あえて花材は針葉樹のみ。モミやヒムロスギ、ブルーバードなど、葉の形や緑色が微妙に違う針葉樹を混ぜるとグラデーションが美しく深みが出ます。吊るした時の目線を意識して、側面と下部に花材をしっかり挿すのがポイントです。

そして、仕上げにガラスのオーナメントを吊るします。このオーナメントは、少しずつ集めてきたアンティークガラスと、スワロフスキーのシャンデリアパーツで手作りしたもの。シックなアンテークガラスと透き通ったクリスタルガラスの輝きが、シンプルなリースをぐっと華やかに。

窓から差し込む冬の陽射しに反射して、刻一刻と変化するオーナメントの輝きと、清々しい針葉樹の色と香りが、クリスマスシーズンならではの高揚感を醸し出してくれます。
落葉樹の枝に、木の実のガラスのオーナメント

一昨年、新たに木の実のガラスのオーナメントが仲間入りしました。松ぼっくりにドングリ、クルミ、わたしの好きな木の実ばかり。ブロンズやゴールドのシックな色合いも気に入っています。古物のピューター皿に、ヒムロスギやモミを添えて置くだけでもコロンと可愛らしく、落葉した庭のヤマボウシの枝を切って先に吊るしてみたら、想像以上に素敵でした。さらに、花市場で見つけたヤドリギを枝に絡ませて、自然の冬景色をイメージした飾り付けに。

木の実のオーナメントとヤドリギの遊び心のある花あしらいは、家族が集まるダイニングの窓辺にぴったり。クリスマスらしい和やかな雰囲気を醸し出してくれます。
そういえば、もうひとつ。フライングリースの余った花材で、ガーデンテーブルの上にも小さなクリスマスツリーを飾ります。冬枯れの乾いた庭に映える小さな瑞々しい針葉樹の緑。何だか心がほっこりしてきます。
ささやかだけど、こんなオリジナルなクリスマス飾りが、今のわが家の暮らしにちょうど良いようです。

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Credit
写真&文 / 前田満見

まえだ・まみ/高知県四万十市出身。マンション暮らしを経て30坪の庭がある神奈川県横浜市に在住し、ガーデニングをスタートして15年。庭では、故郷を思い出す和の植物も育てながら、生け花やリースづくりなどで季節の花を生活に取り入れ、花と緑がそばにある暮らしを楽しむ。小原流いけばな三級家元教授免許。著書に『小さな庭で季節の花あそび』(芸文社)。
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