友達へのクリスマスプレゼントにもオススメ! リースの残りでできるX’masポプリの作り方
クリスマスリースを作った後、ヒムロスギやモミの枝など、材料が少しずつ残ってしまうことがあります。もう一つリースを作るほどはないし、捨ててしまうのはもったいないし……。そんな時はクリスマスポプリを作ってみてはいかがでしょう。簡単にできて、見た目も香りも楽しめるクリスマスポプリの作り方と使い方をご紹介します。気軽なクリスマスプレゼントとしてもオススメです。
目次
手作りの温もりがあるハンガリーのクリスマス
十数年前、ハンガリーの首都ブダペストに住んでいたことがあります。10月中旬から昼の時間が短く、雪が降り、家にいることが多くなりがちでしたが、アドベントシーズンに入る11月終わり頃になると、街の大きな広場にクリスマスマーケットが立ち、心ウキウキ、寒さも忘れてよく出かけました。
凍りつきそうな寒い夜、クリスマスマーケットだけが賑やかで活気に満ちていました。仕事帰りのグループ、子ども連れの家族、恋人たち。屋台を覗いたり、買い物をしたり、飲んだり食べたり、とても楽しそうでした。マーケットで売られているものといえば、日本や欧米のような洗練されたクリスマスグッズや、流行のクリスマスケーキではなく、手編みの手袋や帽子、フェルト製品などのハンドメイド品や民芸品、それから、ずっと昔から親しまれてきた伝統菓子などです。素朴でちょっと田舎っぽさが残るものばかりでしたが、そんな品揃えが、かえってほっこり温かい気持ちにさせてくれました。
東欧のクリスマスの香り
屋台では、寒い地域ならではの地元料理が並んでいました。冷えた体を温めてくれるような脂たっぷりの肉料理、熱々のホットワインなどです。ホットワインは、赤ワインにシナモン、クローブ、スターアニス、オレンジ、はちみつなどが入っています。
そう、この熱々で、爽やかな柑橘とスパイスの香りが、私にとってのクリスマスの記憶を呼び覚ます香りとなっています。ホットワインの香りで、あの広場だけが煌々と明るくキラキラしていたこと、凍えそうに寒かったこと、ウキウキ楽しかったことを鮮明に思い出します。
クリスマスの香りをガラスジャーに詰めて
そんなクリスマスの香りをイメージして、ガラスのジャーに、ヒムロスギやモミのフレッシュグリーンとスパイス、オレンジを詰めて、見た目も楽しいクリスマスポプリを作ります。
クリスマスポプリの材料
・モミ、ヒムロスギ、コニファーなどの針葉樹の小枝(余ったもの)
・松ぼっくり
・ドライスライスオレンジ
・ドライライム
・シナモンスティック
・クローブ(ホール)
・アニス
・ポプリ保留剤(なくても大丈夫です)
・ガラスのジャー(蓋付き)
・エッセンシャルオイル(モミ、オレンジスイート、フランキンセンス、シナモンなどお好みで)
クリスマスポプリの作り方
- ヒムロスギなど針葉樹の小枝をガラスジャーの底に入れる。
- 松ぼっくり、ドライスライスオレンジ、ドライライムなど、大きなものを見映えよく入れる。
- ヒムロスギ、スパイス類を間に入れていく。クローブは全体に入れるようにする。
- ポプリ保留剤にエッセンシャルオイルを数滴加えなじませて、ポプリの中に入れる。
クリスマスポプリの香りのコツ
<ポプリ保留剤とは>
素材の香りを引き出して、香りを保たせる効果のあるものです。保留剤にエッセンシャルオイルを数滴含ませて、ポプリの中に入れます。アロマテラピー関連のお店やサイトで手に入りますが、ない場合は、そのままエッセンシャルオイルをポプリに数滴ふりかけます。
保留剤となるものには、オルスリート(ニオイアヤメ)、没薬(ミルラ)、乳香(フランキンセンス)、白檀(サンダルウッド)などがあります。
使用時には、細かく砕いて使います。
<クローブについて>
肉の臭い消しなど、肉料理に欠かせないスパイスとして知られています。他には、鎮痛作用、抗菌作用、虫除け、カビ予防などにも効果を発揮します。歯痛の時や、風邪予防のうがい薬として用いられることも。また、古代エジプトの時代にはミイラ作りにも使われていたそうです。
<クリスマスシーズンのブレンドエッセンシャルオイル>
クリスマス用にブレンドされたエッセンシャルオイルもあります。ブレンドオイルでしたら、1本でOK!
「シトラス フォレスト」(生活の木)という名前のブレンドエッセンシャルオイルは、シベリアモミにシトラスをブレンドしたフレッシュなオイルです。
この時期限定のブレンドオイルがいろいろなブランドから出ているので、気に入ったものを見つけるのも楽しいですね。
クリスマスポプリの使い方
ガラスのジャーを使うと、見た目もきれいに仕上がります。ガラスの側面に沿って、スライスオレンジや松ぼっくりなど彩りよく配置します。
このガラスのジャーのポプリは、今すぐ楽しみたいものなので、直射日光は避け、涼しいところに置くようにします。密閉して日の当たる暖かい場所に置くと、汗をかいてオレンジなどにカビが生えてしまうこともあります。1日に何回か蓋を開けて、湿気を飛ばすようにしてください。フタを開けると香りが楽しめます。
クリスマスポプリのアレンジいろいろ
<ボウルに>
ガラスのジャーの他、ボウルや、深いコンポートなど、蓋のないものも利用できます。
<プレゼント用に>
小さなガラスのジャーに入れて、リボンをかければ、かわいらしいクリスマスプレゼントになります。
どうぞ香りのクリスマスをお楽しみください。
併せて読みたい
・クリスマスリースをフレッシュグリーンで簡単におしゃれに作る方法
・ツリーがなくても大丈夫! クリスマスツリー風アレンジメント
・クリスマスやお正月にもぴったり! 冬こそ楽しめるおしゃれなリースの寄せ植え
Credit
アレンジ作成・写真・文/海野美規(Unno Miki)
パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
http://www.annegarden.jp
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