絶対かぶらない! 女性にも男性にも喜ばれるおしゃれなプレゼント「ワインと花の冬の寄せ植え」

クリスマスに年末年始。プレゼントを贈り、贈られる楽しい季節です。でも、ギフト選びって結構、悩みますよね。相手に喜ばれることはもちろん、人とかぶらないように、センスの良い品を探すのはなかなか苦労するもの。ちょっと特別感のあるギフトを探している方にオススメなのが、ガーデンショップ「Lovely Garden」考案の「ワインと花の冬の寄せ植え」。誰ともかぶることなく、女性にも男性にも喜ばれ、来春まで嬉しさが続く特別なプレゼントになりますよ。
目次
開けてビックリ! サプライズ感たっぷりのワインと花の寄せ植え

ある日、届いたかわいい花の寄せ植えバスケット。なんて素敵なプレゼント! さっそく花に水をあげなくちゃと開けてみたらビックリ!! 可憐に咲く花々の中に、なんとワインボトルが植えられているではないですか。

こんな素敵なアイデアを考えたのは鳥取県のガーデンデザイナー、安酸友昭さん(ラブリーガーデン)と、ガーデナーの面谷ひとみさん。毎年、ボジョレーヌーボーが出る時にワインカラーの寄せ植えをつくっていた2人ですが、面谷さんがボジョレーを贈り物にしていることを知り、より特別感のあるギフトとして、この2つを組み合わせた「ワインと花の寄せ植え」を考案しました。
使った花は冬から春にかけて次々に花を咲かせるビオラやスイートアリッサムなど。ボジョレーはフランスの法律で、「ガメイ種のブドウを100%使ったもの」と定められており、この品種のブドウからは赤ワインかロゼワインしかつくれません。ですから、選んだ花もワインの色に合わせて赤やピンクで揃えてあります。ボジョレーにこだわらなくても、白ワインやスパークリングワインと、白い花やシルバーリーフを組み合わせても素敵になりそうです。
お酒入りだから男性へのプレゼントにもgood!

花の寄せ植えバスケットは女性ウケは抜群ですが、ワインを入れると男性へのプレゼントとしても喜ばれます。ちなみに、2018年のボジョレーヌーボーは、ボジョレーワイン委員会の発表によると「珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう」との高評価。年内ならまだまだ手に入るので、ぜひ贈り物にしてはいかがでしょう。
「寄せ植えにするワインは、土で汚れてしまうのでラベルがないものを選ぶか、汚れないように覆うなどした方がいいですよ」と面谷さん。写真のワインはジョルジュ デュブッフのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー2018(輸入元/サントリーワインインターナショナル)で、ボトルに花の模様が直にプリントされているので寄せ植えにぴったりです。
引っ越し祝いや結婚のギフトにもふさわしい「鉢植え」の花

ブーケはしばしばプレゼントにされますが、実は引越し祝いや結婚のお祝いなどには「鉢植え」の花も最適です。というのも、「根つき」の花は「幸せが根づく」ということで、お祝いのシーンにふさわしいとされています。しかも、寄せ植えなら誰ともかぶる心配がなく、成長していく過程も楽しめるので、もらった相手も花の手入れをするたび、あなたのことをちょくちょく思い出してくれますよ。花にあまり詳しくない人には、ぜひ花の名前と日々の手入れを書いたカードも添えてあげましょう。贈られた人がガーデンライフを始めるきっかけにもなるかもしれません。

冬の寄せ植えにオススメ、ワインカラーのビオラとその他の植物

(左)ビオラ‘ルビーももか’(中)見元ビオラ‘ハイジのメロディー’(右)うえたパンジー‘天の羽衣’
晩秋から春まで次々に花をあげて咲いてくれます。よく日が当たり、適度に風通しのよい場所に置いて、水やりをしていれば、何の苦労もなく育てられる一年草です。寒い時期は生育が遅いので、咲いた花の保ちもとてもよくなります。しおれた花を見つけたら、株元から摘むようにしましょう。残しておくとタネができて、花が咲かなくなってきてしまいますが、こまめに摘むと次々に新しい花が咲いて5月の連休頃まで十分楽しめます。草丈/10〜20cm
ちなみにビオラの花言葉は「誠実」や「信頼」など。プレゼントにぴったりですね。


スイートアリッサム‘パステル’
2〜3mmの小花を株いっぱいに咲かせる一年草。寒い時期にもよく花を咲かせ、ふわふわと優しい雰囲気で寄せ植えや花壇を彩ってくれます。スイートアリッサムには白や淡いピンク、ミックスなどのバリエーションがありますが、この寄せ植えではワインカラーのビオラに合わせて、少しピンクが濃い‘パステル’という品種を選びました。春になって暖かくなると、生育が盛んになりもこもこと茂ってきます。株が乱れておかしな形になるようなら、茎の長さの1/3程度を残し、切り戻すと再び返り咲いてきれいな形が保てます。春になるとアブラムシなどの虫がつくこともありますが、しばらくするとテントウムシが来て食べてくれるかも。株の衰弱が激しいようなら、薬剤で対処する方法もあります。草丈/5〜20cm

ロータス‘ブリムストーン’
白いふわふわした毛で覆われた小さな葉がかわいい宿根草です。冬も常緑できれいに茂ります。葉先がクリーム色になり、早春の芽吹きの頃には全体がやわらかなクリーム色になります。初夏にはシロツメクサに似た白い花を咲かせます。伸びすぎたら適度にカットして形を整えながら育てます。地植えにするとカーペットのように広がって育ちます。草丈/5〜60cm

スキミア ホワイト
ミカン科の常緑低木。生育がとてもゆっくりで半日陰でも育ちます。秋から冬にかけては写真のようなプチプチとしたかわいいつぼみの状態で、春以降は白〜淡桃色の花が楽しめます。寄せ植えで楽しんだあとは地植えにしたり、別の鉢に植え替えたりして、長くかわいがってあげましょう。夏の暑さには弱いので、夏は直射日光の当たらない場所を選びましょう。樹高/20cm〜

セリ・ピンクバリエガータ
多年草のセリの園芸品種で、葉の縁が白〜ピンク色になります。草丈は低く横に広がるように生育するため、寄せ植えの素材やグラウンドカバーとしても重宝します。寒い時期にはピンク色が強く出るので、季節で合わせる花を変えるのも面白いでしょう。草丈/10〜30cm

ワインと花の寄せ植えを手づくりして、プレゼントとして発送する際にはくれぐれも梱包にご注意を。ワイン自体は土に埋まっているので安定性はありますが、カゴ自体が固定されるようにして、「ワレモノ注意」で発送しましょう。ワインを取り出した後には2ポットくらい花苗が入るスペースが空きます。新たな花を植えて楽しんでもらってくださいね。
併せて読みたい
・もっと楽しい寄せ植えアイデア・一鉢にストーリーを持たせよう
・スキミアの魅力と育て方〜真冬&日陰に最適な植物〜
・ガーデンデザイナーが教える「寄せ植え上手」のコツ
Credit
協力/安酸友昭(Yasukata Tomoaki)
ガーデンデザイナー。園芸専門学校を卒業後、地元造園会社にて日本庭園作庭を学んだ後、イギリス(ブライトンカレッジ・オブ・テクノロジー)で、ガーデニングを学び、NVQ(イギリスのガーデニング技術者国家資格)1・2を取得。その後、地元米子に戻り、ラブリーガーデンを設立、庭造りを始める。2007年、ラブリーガーデンのショップをオープンする。2010年に、英国ドライストーンウォーリング協会認定の石積み技術の資格をイギリスで取得。
ラブリーガーデン http://www.lovely-garden.jp

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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