ハーブを活用して簡単に完成! クリスマススワッグの作り方
庭にあるハーブをもっと楽しんでみませんか? 今回ご紹介するのは、ユーカリやミントなど、よい香りのハーブたちを集めて束ねたスワッグ(壁掛け)。そこにクリスマスによく使用される常緑針葉樹の枝も加えれば、オシャレなクリスマススワッグの完成です♪ ハーブで作るスワッグは、ナチュラルな風合いで、見ているだけで癒されます。そのまま乾燥させれば、長期間ドライフラワーとしても楽しめますよ。
ここでは、クリスマススワッグの作り方や、上手にドライフラワーにするためのコツをご紹介します。
目次
スワッグとは?
スワッグとは「壁飾り」という意味で、フラワーアレンジメントの一種です。
丸い形は「リース」、それ以外の形は、「スワッグ」や「ガーランド」などと呼ばれます。スワッグは、ドアや壁に掛けてもいいですし、横にして置いて、テーブルを飾っても素敵です。
リースやブーケ(花束)と比べて短時間で簡単に作れるので、初心者さんにオススメのアレンジメントです。
特に決まりもありませんから、自由に作ってみてくださいね。
クリスマススワッグを作る材料は?
まずは使用する花材の準備から。用意したものは、ユーカリ、チェリーセージ、コモンセージ、サラダバーネット、エレガンテシマ(ヒノキ)、ラムズイヤー、アップルミント、モミです。今回は、ドライフラワーになりやすいユーカリやミントなど、ハーブの葉に加えて、クリスマスシーズンに飾って楽しめるように、庭に植えてある針葉樹(コニファー)の枝を使いました。ヒバやモミ、ヒノキなどの針葉樹も立派なハーブ! これらがプラスされると、一気にクリスマスの雰囲気になりますよ。
ハーブの種類はもっと少なくても問題ありませんし、お庭に生えている針葉樹がある方は、剪定を兼ねて、一緒に使ってみるのもオススメです。手に入らなければ、お花屋さんにある花材で気に入ったものを揃えてくださいね。
自家栽培している植物を使う場合には、虫がいないかどうか、よくチェックしましょう。虫がいるとしたら、葉の表ではなく裏面です。
枝葉を裏返して、よくチェックをしましょう。枝と枝の間もよく確認してくださいね。
他に揃えておく材料は、輪ゴム、リボン、麻布です。
クリスマススワッグの作り方
それでは、スワッグを作っていきましょう。仕上がりは、40×20cmくらいです。
1. 花材の準備をします
はじめに、用意したハーブを3つのサイズに分けましょう。枝葉の長さが30cm以上を大サイズ、30~20cmを中サイズ、20cm以下を小サイズとしてまとめておきます。
●大サイズ…(左から)チェリーセージ、ユーカリ
●中サイズ…(左から)サラダバーネット、コモンセージ、エレガンテシマ
●小サイズ…(左から)ラムズイヤー、アップルミント、ユーカリ、モミ
サイズ別に分けたら、下葉を取り除いておきましょう。
目安は握りこぶし1つ分ほど。ここに葉が残っていると、うまく乾燥しにくくカビの原因にもなりますので、丁寧に取り除いてくださいね。
2. 大サイズから束ねます
まずは大サイズから束ねていきます。三角形になるように枝葉の向きを調整して、輪ゴムでとめましょう。
ポイントは、手で持つのではなくて置いて作ること。手で持ちながら作るのは、練習が必要な難しい技術です。あまり慣れていない方は、テーブルの上に置きながら作り、要所要所を輪ゴムでとめていくと、上手にできますよ。
3. 中サイズ、小サイズを束ねます
長いものから順に、三角形を意識して重ねていきます。上に重ねていくことで、厚みが出て、ボリューム感のあるスワッグに仕上がります。また、ハーブは左右均等に配置するのではなく、1種類をひとかたまりにまとめて配置します。この手法をグルーピングと呼びます。
作りながら、時々逆さにして、三角形になっているかをチェックしましょう。
4. 輪ゴムでまとめます
すべての花材が入ったら、輪ゴムで1つにまとめましょう。
5. 麻布とリボンを巻きます
輪ゴムを隠すように、麻布を一周巻き、その上からリボンを巻きます。
この際、リボンの向きに注意しましょう。吊るして楽しみたいので、これまで作っていた向きとは逆にして蝶結びをします。麻布は、なければ省略してOKです。
6. 完成です
ボリューム感は、枝葉の量で調整してくださいね。クリスマスが終わったら、リボンや麻布をお正月っぽいものに替えると、また違った雰囲気になりますよ。季節に合ったリメイクをして、ぜひ長く楽しんでください!
上手にドライにする方法
うまくドライにできれば、きれいな色やハーブの香りを長い期間楽しむことができますので、コツをおさえておきましょう。
コツ1:天日に当てないこと
強い光に当ててしまうと、色があせたり、葉が焼けたりします。乾燥させる場所は“風通しのよい日陰(室内)”にしましょう。
コツ2:短時間で乾かすこと
湿気の多い季節は避けて、短時間で乾燥させたほうが、状態のよいドライフラワーになります。冬場は空気が乾燥しているので、きれいに仕上がる季節でもありますよ。ぜひお試しくださいね。
Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -
ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。
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