バラを食す!レシピ「薔薇の花びら入りアイスボックスクッキー」の作り方

ロザリアンにとって、バラは見るだけでなく、その香りも味も、すべてを楽しみたいもの。バラ文化と育成方法研究家で「日本ローズライフコーディネーター協会」の代表を務める元木はるみさんに、ティータイムの手づくり菓子としても喜ばれるバラの花びら入りクッキーの作り方を教えていただきます。
目次
香りのよいバラの花びらを使ったティータイムのお菓子

10月は秋バラが開花する楽しみなシーズンですね。秋に返り咲く香りのよいバラをドライにすれば、微かに立ちのぼるバラの香りが絶妙な味わいになるクッキーができ上がります。春よりゆっくりと花開く庭のバラたちを愛でながら、温かい紅茶に、手作りで用意したバラの花びら入りクッキーを添えて、ティータイムはいかがでしょうか。

お菓子づくりに重宝する秋にも咲く香りのよいオススメのバラ
- 食香バラの‘紫枝’
- ‘オールド・ブラッシュ・チャイナ’
- ‘コントゥ・ドゥ・シャンボール’
- ‘ウィリアム・シェイクスピア2000’
- ‘シスター・エリザベス’
- ‘ハーロウ・カー’ 他

生花がない場合は、市販の飲食用のローズドライ(乾燥したバラの花弁)を準備するとよいでしょう。
バラの花びらのドライの作り方

食べても安心な方法で育てられたバラの花びらをほぐして、さっと水洗いし、水分を取ったら、クッキングシートを敷いたお盆の上になるべく重ならないように広げます。


気候にもよりますが、3日~1週間ほど室内で干して乾燥させ、パリっとしたらでき上がりです。
クッキー作りのレシピ
ここでご紹介するクッキーは、ローズヒップティーの風味と色、レモンの酸味とバラの花びらの香りが絶妙な、アイスボックスクッキーです。
材料
・無塩バター 100g
・粉砂糖 50g
・薄力粉 145g
・ローズヒップティーのティーバッグ)1袋
・レモン汁 大さじ1
・バラをドライにした花びら 大さじ2(市販の飲食用ローズペタルのドライでも代用可)
・グラニュー糖
・食紅(生地に色づけをする場合)
調理道具
・ボール
・木べら
・泡立て器
・オーブンシート
作り方手順
- バターを常温に戻しておく。
- 約100ccの熱湯に、ローズヒップティーのティーバッグを浸す。
- 2にレモン汁を入れ、混ぜる。
- バターに粉砂糖を加え、木べらでよく混ぜ合わせる。
- 3の液を75cc(大さじ5)とり、4に何度かに分けて加え、よく混ぜる。
- ドライのバラの花弁(大さじ2)を5に混ぜる。
- ふるった薄力粉を加え、よく混ぜ合わせる。ここで、ローズ色の生地にする場合は、お好みで食紅を少々加えるとよいでしょう。
- ラップで包んで棒状にし、冷凍庫で生地が固まるまで休ませる(約1時間)。
- 固まったら冷凍庫から出し、ナイフで5mmほどの厚さに切る。
- 生地の周りにグラニュー糖をつけ、オーブンシートの上に並べる。
- 170℃に予熱したオーブンで、15分焼いてでき上がり。

バラの花びら入りの、甘酸っぱい爽やかなクッキーの完成です。
ぜひ、花友達との楽しいティータイムを自作のクッキーとともに楽しんでくださいね。
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Credit

写真&文/元木はるみ
神奈川の庭でバラを育てながら、バラ文化と育成方法の研究を続ける。「日本ローズライフコーディネーター協会」代表。近著に『アフターガーデニングを楽しむバラ庭づくり』(家の光協会刊)、『ときめく薔薇図鑑』(山と渓谷社)著、『ちいさな手のひら事典 バラ』(グラフィック社)監修など。TBSテレビ「マツコの知らない世界」で「美しく優雅~バラの世界」を紹介。
http://roseherb.exblog.jp