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ハーブの歴史はとても古く、紀元前にまでさかのぼります。宗教儀式に使われたり、病気やケガを治す薬草として使われたり、料理に使われたり…と、人々はその時代や場所に合わせて、生活の中に取り入れ、役立ててきました。近年、ハーブの持つ成分や効能の研究も進み、美容面で優れた作用を発揮することや、健康維持・促進に繋がる作用がたくさんあることも分かってきました。
そんなハーブの中でも、今回は「リフレッシュと美容」のためのハーブについてご紹介します。

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ハーブをお茶にして体内に取り入れよう

ハーブを一番手軽に取り入れる方法が、ハーブティー。3分蒸らして、お茶として飲みます。前回のテーマ、「リラックスと健康」に向いているハーブの記事に続き、今回は、「リフレッシュと美容」のために摂りたいハーブをご紹介します。その日の気分や目的に合わせて、ハーブをセレクトして、ハーブティータイムを楽しんでください。

リフレッシュしたい時のハーブ

頭がボーッとして、なんだかやる気も出ない…。少し落ち込み気味…。そんな時には、リフレッシュ作用のあるハーブがおすすめ。爽やかな香りで気分転換をして、気持ちを回復させましょう。

中枢神経を刺激して、脳を活性化させる働きのあるペパーミント、全身を強壮にし、血液循環を促進する働きのあるローズマリー、胃腸の機能を高める働きのあるレモングラスが向いていますよ。

ハーブティーを入れたら、カップに鼻を近づけて深呼吸してみてください。香りに含まれる有効成分を鼻からたっぷり取り込むことで、脳に信号となって届き、全身に作用します。

ペパーミントとローズマリー。

ベランダの鉢植えやガーデンで身近に育てておけば、いつでも便利に使えますね。この2種類は、お茶や料理、掃除など、生活のあらゆる場面で幅広く使えるのも魅力です。丈夫で栽培するのも簡単ですので、ハーブ初心者さんにも向いています。

ですが、ペパーミントは繁殖力も旺盛で、思いもよらない広範囲に根を伸ばし広がります。地植えをする前に、よく考えてから植えないと後悔する代表ハーブでもあります。プランター栽培でしたら、スペース以上に広がることはありませんので、管理が比較的楽になります。

美容のためのハーブ

「活性酸素が増えると体によくない…」。そんな話を聞いたことはありませんか? テレビの健康番組などでもよく取り上げられていますが、活性酸素とは、“ほかの物質を酸化させる力が非常に強い酸素”のことです。酸化することで老化を引き起こし、肌のシミやシワを増やしてしまうのです。

そこでハーブの出番! ハーブには活性酸素を除去してくれる酵素(SOD)を含んでいるものがたくさんあります。日頃からハーブを摂取し続けることで、老化防止に役立ってくれますよ。

特に、コラーゲン生成に欠かせないビタミンCを多く含んだローズヒップ、新陳代謝を高める働きのあるハイビスカス、抗酸化作用のあるルイボスが向いています。

ローズヒップ、ハイビスカス、ルイボスをブレンドしてみましょう。

実は、ハーブは1種類単品で飲むのではなくて、数種類をブレンドして飲むほうが効果的なのです。味と香りが豊かになり、相乗効果でより薬効を高めてくれる作用があります。

美容ブレンドとしては王道の組み合わせです。同量でブレンドしてもいいですし、酸味が苦手な方は、ハイビスカスを少なめにブレンドするのがコツです。

ぜひ試してみてくださいね。

ガーデンセラピーを楽しもう

自然と一体になって、植物のある暮らしをすることは、ストレスをコントロールし、心と体を健やかに保つ作用が期待できます。そんな植物を使った自然療法を総称して、「ガーデンセラピー」と呼んでいます。

今回ご紹介したハーブティーを毎日摂ることは、まさに、ガーデンセラピーそのもの。ハーブのチカラで、心身のトラブルを予防することができます。病気になる前のセルフケアとして、ぜひ活用してください。

また、その日の気持ちと体調に向き合うこと、そして、そのための時間を持つことが大切だとも思います。一日一杯のハーブティーから、ガーデンセラピーを実践してみてくださいね。

<注意点>

自然の恵みが詰まったハーブですが、妊娠中・授乳中の方、治療中の病気がある方、体質等の心配がある方は、使用できない種類もあります。使用する前に、かかりつけの医師にご相談ください。

また、ハーブは薬ではありません。健康状態が気になる方も医師にご相談ください。

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