トップへ戻る

<おうちの中でもガーデンセラピー>夏にたまった疲れの対処法

<おうちの中でもガーデンセラピー>夏にたまった疲れの対処法

暑かった夏も終わり、秋の風を感じる今日この頃ですね。夏バテは、真夏の暑さに体力を消耗して体調不良になることですが、まだまだ油断してはいけません。暑さによる疲れが蓄積している今だからこそ、朝晩の気温の変化や、台風など気圧の変化で体調を崩しやすくなっています。
そこで取り入れたいのが、「ガーデンセラピー」。自然と一体になって、植物のある暮らしをすることは、ストレスをコントロールし、心と体を健やかに保つ作用が期待できます。そんな植物を使った自然療法を総称して、「ガーデンセラピー」と呼んでいます。
ハーブティーを飲むこと、ハーブの香りをかぐこと、アロマテラピーをしてみること、植物を育てて食べることなど、ガーデンセラピーの楽しみ方は無限に広がります。
今回は、おうちの中でできるガーデンセラピーとして、夏のたまった疲れの対処法をご紹介していきますね。

Print Friendly, PDF & Email

ミントのハーブティーを飲む

暑さによる疲れが出ていませんか?

外に出れば強い日差しで汗が出て、室内に入れば強い冷房で冷えて…そんな環境は、体調を崩す原因になります。また、猛暑を過ごしてきた体内では、疲労が蓄積されています。ちょっとしたことが引き金となり、いつもより胃腸炎や風邪などを引きやすくなっていますので、一度、体の疲れを取ってあげたいところですね。

そんな時にオススメなのが、ハーブティー。

この時期には、ペパーミントやスペアミントがオススメです。

ペパーミントには、スーッと爽やかな香りのするメントールが含まれているので、中枢神経を刺激して脳の働きを活性化してくれます。また、ハーブティーとして飲むことで、胃の働きを改善します。夏の疲れが胃に現れて、食欲不振・消化不良ぎみ…という場合にぴったりです。

ティースプーン山盛り1杯のペパーミントを150ccのお湯に入れて、3分蒸したものを、1日2~3杯を目安に飲んでみてください。からだを冷やさないこと・血行を悪くさせないことが大事ですので、ホットでお飲みください。

リラックスして、好きな香りをかぐ

「なんだかだるくて、やる気が出ない…」

そんな時には、アロマテラピーをしてみましょう。植物100%から採れた芳香成分が詰まっている精油を使った芳香浴がオススメですよ。

芳香浴とは、空気中に精油を拡散し、香りを楽しみながら心身のバランスを整えるアロマテラピーの方法の一つ。室内に香りを拡散させる機械、ディフューザーをお持ちの方は、そこに精油を2~3滴垂らし、芳香浴をしてみてください。

ディフューザーを持っていない方でも大丈夫! ティッシュペーパーやハンカチ、お湯をはったマグカップに、精油を1~2滴ほど垂らせば、簡単に芳香浴ができます。

詳しい芳香浴の方法については、こちらの記事を参考になさってみてください。

「香りでセルフケア! ストレスが溜まってイライラする時のアロマテラピー 芳香浴の3つの楽しみ方」

芳香浴の際の香りですが、何本か精油を持っている場合には、その中から、「これ、いい香りだな」と感じるものを選んでみましょう。これはよく眠れる香りだから、とか、元気が出るって書いてあったとか、効能を重視しすぎるより、自分が心地いいなと思う香りを選ぶことが大事です。リラックスして、気に入った香りをかぐことで、心身のバランスが整ってきますよ。

また、精油をお持ちでない方は、アロマテラピー専門店に一度足を運んでみてください。お店の人からアドバイスをもらいながら、いろいろな香りをかぎ比べるだけでも、楽しめると思います。

アロマバスを楽しむ

暑い日が続くと、シャワーだけで済ませる方も多いかもしれません。ですが、疲れが取れない方や夏バテ気味…という方は、しっかり湯船につかるようにしてください。

そんな時も、アロマテラピーです! 精油を使ってアロマバスを楽しんでみましょう。浴室は密閉空間で精油成分が逃げにくいこと、また、呼吸と肌の両方から、香りの有効成分を取り込めて効率がよいことから、アロマテラピーを楽しむには最適な場所ですよ。

湯船に直接精油を入れても、浮いてしまって、お湯には溶けませんので、天然塩を利用します。天然塩30gに精油を6滴入れて軽く混ぜ、湯船に入れてください。

深く眠りたい時には、ラベンダー、ゼラニウム、オレンジスイートの香りを。疲れを取りたい時には、グレープフルーツ、ペパーミント、レモンの香りなどがオススメですが、この時も、自分がいいと思った香りを使っていただくのがベストです。

今回は3種類ご紹介しましたが、できるものから取り入れて、夏にたまった疲れのケアをしてみてくださいね。

<注意点>

自然の恵みが詰まったハーブですが、妊娠中・授乳中の方、治療中の病気がある方、体質等の心配がある方は、使用できない種類もあります。使用する前に、かかりつけの医師にご相談ください。

また、ハーブは薬ではありません。健康状態が気になる方も医師にご相談ください。

加えて、ご紹介したレシピの作用や反応には、個人差があります。ご利用の際には、身体に合うかどうかパッチテストを行い、違和感がある場合にはすぐ使用を中止するなど、ご自身で責任を持ってお試しいただくようお願いします。

Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

Print Friendly, PDF & Email

人気の記事

連載・特集

GardenStoryを
フォローする

ビギナーさん向け!基本のHOW TO