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天然香料の精油で作る! 癒しのアロマキャンドル

天然香料の精油で作る! 癒しのアロマキャンドル

プレゼントとしても人気が高いアロマキャンドル。インテリアショップなどで、さまざまな種類が売られていますよね。その中でも天然香料100%で作られたキャンドルは、結構お値段も高くて、躊躇される方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、そんな天然香料で作る本格アロマキャンドルの作り方をご紹介します。
もともとキャンドルの火には、癒し効果があります。夜、ゆっくり火を眺める時間は、何よりのストレス解消につながります。そこに、天然香料の香りの持つ「鎮静作用」「リラックス作用」「安眠作用」などを加えたら、贅沢な癒しの時間になりますね! 簡単ですので、ぜひ一緒に作ってみましょう。

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キャンドルの炎に癒されるワケ

キャンドルの火や暖炉の炎って、「ずっと見ていられる」「見ていて飽きない」と感じた経験はありませんか?

あの炎は、一定なようでいて、一定ではないのです。そんな、規則性と不規則性の間のゆらぎを『1/f(エフぶんのいち)ゆらぎ』といいます。炎のほかにも、自然界には多く存在し、そよ風・鳥のさえずり・蛍の光・小川のせせらぎなどが心地よいと感じるのは、このゆらぎがあるからです。もっと身近なところでいうと、電車の揺れる振動も、1/fゆらぎ。だからリラックスして眠くなるのだそう。

五感で感じ取ったこの癒しのゆらぎは、脳にアルファ波(α波)を発生させます。アルファ波には、ストレスを癒し、免疫力を上げてくれる作用があるといわれていますから、1/fゆらぎを意識してみてくださいね。

キャンドルの原材料「ソイワックス」

そんな癒し効果のあるアロマキャンドルに必要な、メイン材料がこちら。

大豆から作られる、ソイワックスです。

ソイワックスは、でき上がった時に優しい色になるうえ、植物由来で安心して使える素材です。石油から作られたパラフィンワックスは安価に手に入りますが、石油なので、すすが出てしまうことも。その点、植物由来のソイワックスは、すすが出にくいので、室内で使いたい場合には、私はソイワックスを使っています。

ワックス類は、キャンドル専門店やインターネットで購入可能です。

香りのもと「精油」

このような小さな瓶に入っている精油は、エッセンシャルオイルとも呼ばれます。精油は、植物の花・果皮・果実・根・葉など、さまざまな部位から抽出された、天然の揮発性物質です。

アルコールや水などは一切添加されていない、純度100%のものを精油と呼びます。100%の天然香料は、数十~数百種類の化学成分から成り立っていて、その成分があるからこそ、「リラックス作用」や「鎮静作用」などの心身へ働きかける作用が存在します。

「アロマオイル」「フレグランスオイル」など、合成して作られた香りや商品名もたくさんありますので、使用する前に、必ず100%天然香料であることを確認してくださいね。

ブレンドテーマを決めよう

アロマキャンドルには、精油を100滴入れていきます。

香りはお手持ちの精油の中から、その日の気分で選んでいただければ大丈夫ですが、精油を数種類持っている方は、一つテーマを決めて、それに合わせて香りを選んでみましょう。

今回私は、『夜、リラックスできる香り』をテーマにブレンドしてみたいと思います。選んだ精油は、オレンジスイート・ゼラニウム・イランイランの3本です。

○オレンジスイート

オレンジの果皮から採れる精油です。前向きで明るい気持ちにさせてくれる作用があります。心身の緊張をほぐし、ほっとくつろぎたい夜に向いています。

○ゼラニウム

ローズゼラニウムの花と葉から採れる精油です。園芸種のゼラニウムとは違う植物です。ホルモン分泌や自律神経のバランスを調整してくれる作用があります。

○イランイラン

イランイランという常緑高木の花から採れる精油です。心をほぐし、気分を明るくしてくれる作用があります。怒りや不安を感じる時、ストレスが溜まってイライラする時にオススメです。

アロマキャンドルの作り方

それでは、アロマキャンドルをつくってみましょう。

<材料>

・ソイワックス 250g
・精油 100滴(オレンジ50滴・ゼラニウム30滴・イランイラン20滴)
・ガラス瓶
・キャンドル芯と座金 *キャンドル専門店やインターネットで購入してください
・割りばし 2本

<作り方>

  1. ソイワックスを計量して、湯せんにかけて溶かす
  2. ワックスがとけたら湯せんからおろし、ガラス瓶に流し込む
  3. 粗熱が取れたら、精油を100滴入れて軽く混ぜる

    その際、精油は振ったりせず、落ちてくるのをじっと待ちます。精油は熱に弱いため、少し冷めてから入れるのが、香りを長持ちさせるコツです。
  4. 固まり始める前に、キャンドル芯をセットする

    座金にキャンドル芯を通し、底まで沈め、割りばしで中心にくるように固定します。
  5. しっかり固まったら完成

    季節によっても時間は変わりますが、このサイズですと2時間ほどで固まります。

ぜひ、アロマキャンドルで癒されてくださいね。

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Credit


写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

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