庭の花でかわいいアレンジ『秋が待ち遠しい~ケイトウで初秋のアレンジ』
フラワー&フォトスタイリスト、海野美規さんによるWeb上フラワーアレンジメントレッスンです。今回は残暑の厳しい毎日に、いち早く秋の雰囲気を味わえるケイトウが主役。ケイトウというと懐かしさを感じる方も少なくないかもしれませんが、白いバスケットにおしゃれにアレンジします。アレンジメントで季節を少し先取りして、花のある暮らしを楽しみませんか。
「いや~今日も暑いですね~」が毎日の挨拶となった今年の夏。もうそろそろ秋の雰囲気を味わいたいところです。
初秋を代表する花の一つ、ケイトウ。こっくりとした濃い色合いと、フェルトのような質感、そして、まんまるな毛糸玉のようなフォルムの久留米ケイトウは、秋の気配を感じさせてくれる花です。
どっしりとした印象の花ですので、残暑の残る今の季節には、白いバスケットで軽やかにアレンジしてはいかがでしょう。
<使った花>

久留米ケイトウ(濃いピンク)
トサカケイトウ(薄いピンク)
コスモス
<用意したもの>

バスケット
落とし用のボウル(バスケットの高さと同じかそれより低いもの)
<手順>
- バスケットの中に落とし用のボウルをセットして、水を入れます。

- ケイトウを1本ずつ入れていきます。

- 3種類の花を混ぜて入れるのではなく、“グルーピング”といって、久留米ケイトウのエリア、トサカケイトウのエリア、コスモスのエリアと、種類ごとに分けて活けていきます。そうすると、見た目にスッキリとまとまります。久留米ケイトウは、高低差をつけて、でこぼこにして立体感を出しましょう。

ケイトウだけのバスケットアレンジも楽しいのですが、コスモスのような柔らかい花を加えると、優しい印象になります。コスモスも初秋の花。秋らしさもアップしますね。

ケイトウは、黒いタネがボロボロ落ちることがありますので、ペットが間違って口にしたり、テーブルの上に飾って、食器に入ってしまわないように注意しましょう。コンパクトにアレンジすると、飛び広がりません。

ケイトウというと、文字通り「鶏頭」。ニワトリの赤いトサカを連想します。それがちょっと苦手……と思われる方もいるかもしれません。でもでも、久留米ケイトウという種類は、赤以外では、濃いピンクや、オレンジ、黄色などがありますし、トサカケイトウ(ボンベイ系)という種類は、もっと色のバリエーションがあって、シックな色合いでとてもおしゃれですよ。この秋、ぜひモードなケイトウのアレンジを楽しんでみてください。
併せて読みたい
・オシャレな花器でコスモスをセンスよくアレンジ
・庭の花をサラリと活ける 「秋の花の十五夜アレンジ」
・晩秋が植えどき! ベリーのアレンジメント
Credit
アレンジ作成・写真・文/海野美規(Unno Miki)
パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
http://www.annegarden.jp
新着記事
-
ガーデン&ショップ

都立公園を新たな花の魅力で彩る「第3回 東京パークガーデンアワード」都立砧公園【ファイナル審査を迎え…
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテストとして注目されている「東京パークガーデンアワード」。第3回コンテストは、都立砧公園(東京都世田谷区)を舞台に2024年12月の作庭後、さまざまな植物が日々成長…
-
宿根草・多年草

毎年咲かせるラナンキュラス・ラックスの秋ケア完全ガイド|植え替え・株分け・夏越しの見…PR
春の訪れを告げる植物の中でも、近年ガーデンに欠かせない花としてファンの多い宿根草「ラナンキュラス・ラックス」。春早くから咲き始め、1株で何十輪という花が咲き、誰しもが虜になる魅力的な植物です。年々新し…
-
ガーデン&ショップ

【秋バラが本格的に開花!】煌めくクリスマスの雰囲気を先取り「横浜イングリッシュガーデ…PR
希少なアンティークローズから最新品種まで、国内外でも屈指のコレクション数を誇る「横浜イングリッシュガーデン」は、秋に色香を増すバラも続々開花が進んでいます。11月4日(火)からは、季節を先取りしてクリス…


























