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【夏の庭で涼しく過ごすアイデア】 ボタニカルライフに涼を呼ぶ水の効果

【夏の庭で涼しく過ごすアイデア】 ボタニカルライフに涼を呼ぶ水の効果

本格的な夏がやってくると、気がつけばいつもクーラーが効いた部屋で過ごしている日が増えてしまいませんか? 一日数時間でもクーラーを切って自然の空気に触れることができたら、省エネにも役立ちますね。夏のガーデンで涼しく過ごすためのキーワードの一つが、水。ここでは、水を生かした涼み方をご紹介。涼しく過ごすヒントを試して、今年の夏もボタニカルライフを楽しみましょう!

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庭のハーブを使ったフットバス

夏は暑いからと短時間のシャワーだけですませてしまう日が増えますが、なんだか疲れがとれないなぁというとき、試してみたいのが足湯。クーラーで冷えてしまった体の芯の冷えをリセットするのにも効果的です。40〜43℃のちょっと熱めのお湯に、くるぶしまで浸けて、10分程度。バスソルトを入れると発汗作用が高まります。

また、庭のラベンダーやミントなどのハーブを摘んで葉をぱらぱらと散らすと、贅沢な足湯になりますよ。フットバスのためにハーブの栽培を始めるのもいいですね。

ペットがいる人は、『ペットのための自然療法「緑茶フットバス」』にもチャレンジしてみましょう。

バードバスにも水を入れて、野鳥たちへ涼のおすそ分け

アスファルトで道路が整備され、自然に水が溜まることの少ない都心や住宅街では、野鳥たちも水がある場所を求めています。縁にとまって水が飲めるような器を用意して、きれいな水を入れておきましょう。脚がついたバードバスを置いたり、器をテーブルに乗せて、地面より少し高い位置にしておくと、鳥が水を見つけやすいですよ。

一羽がやってきたかと思うと、次は仲間を呼んで数羽で来たり、その姿を眺めているだけで、こちらも水浴びをしているような気分に。人間も暑いこの時期、野鳥たちにも涼を提供して、微笑ましい姿に癒やされましょう。庭の水やりの時、一緒に水の補充をしたり、きれいな水に替えてあげてください。

併せて『庭で野鳥観察! 庭にバードバスを置こう』もご覧ください。

花を水に浮かべて涼を呼ぶ

ガラスのボウルや水鉢に花を浮かべて、漂う姿を眺める花遊び。真夏の強い日差しを受けて、くたびれてしまうのが早い貴重な庭の花を集めたら、水に浮かべてみましょう。写真のようなトケイソウや返り咲いたバラ、ニチニチソウ、ジニア、ムクゲなどを。大小取り混ぜると、思いがけないコラボレーションが発見できるかも。彩りのよい組み合わせになったら、インスタにアップして友達にも涼のおすそ分けをしましょう。

水草を育てる

水面に漂う水草を眺めることも、涼を感じる夏ならではのガーデニング。水面に浮かぶスイレンの丸い葉や、ぷっくりと膨らんだ葉柄がユーモラスなホテイアオイ、子株を増やして水面に漂うウキクサなどは、水鉢サイズでも育つ水生植物です。近年のアクアリウム人気で、園芸店だけでなくアクアリウム専門店でも水生植物を購入することができるので、お気に入りの水生植物探しにショップへ出かけてみると新鮮な出合いがあるかもしれません。

艶やかに色とりどりの花弁を開く水上の花 スイレン
水に浮かぶ姿が涼やかな水草を育ててみよう
を参考に、お気に入りの水草を育ててみましょう。

噴水で水音を楽しむ

公園などで見かける噴水も、最近は家庭用に設置しやすい商品が増えています。水は循環するようになっているので、水道代は少なくてすみ、動力も太陽光の蓄電で動くタイプもあるので、ほぼ自動的に噴水の流れを庭の一角で楽しめます。

クラシックな石彫風の噴水は、重厚感がありつつも、移動が比較的ラクな重量4.7㎏(ポリレジン製)。先にご紹介したバードバスの役割もありながら、せせらぎの自然の水音が楽しめる噴水装置で、ビギナーにおすすめの商品です。動力は太陽光ですが、蓄電できるので、夜暗くなるとLEDの明かりが灯り、夜も涼しく庭を演出してくれます。水音を楽しみながら「今日もよく蓄電された夏日だったんだなぁ」なんて、感心することも。

クールミストシャワーの活用

霧を噴出させ、気化熱で周囲の気温がクールダウンするミストシャワー。近年、公共空間での利用も広まり、その効果を実感したことがある人も多いのでは? ミストは、水を細かく噴出するノズルヘッドと、それに対応するホースによって発生させることができます。

一般家庭の水道に設置して使うことができる、リーズナブルな家庭用のキット製品がホームセンターやネット通販などで多数登場しています。手すりやフェンス、パーゴラや東屋の天井、パラソルの縁などに取りつけて、BBQやティータイム、外遊びの時間に活用してみましょう。夏ならではの演出が楽しめますよ。

植物へ水やりしながら水遊び

長く雨に恵まれず、植物が辛そうだったら、水やりをしたいですよね。地植えの庭での水やりのタイミングの目安は、30℃を超える日が1週間続いた時。帽子をかぶり、日焼け防止対策をして植物たちに水やりをしましょう。散水中にシャワーから伝わってくる冷気やしぶきを楽しみながら、じっくりと水やりを。植物の上からシャワーを数分かける程度では、根に十分水が行き渡らないので、時間をかけるのがポイントです。

水やり中に思いがけずに出る小さな虹も、暑さを忘れさせてくれる庭仕事の楽しみ。

手にシャワーを持って庭を回ると時間がかかり、じっくりあげられそうにない場合は、ホースの先端に設置するだけでスプリンクラーになる簡易的な商品を使うのもオススメ。また、ホース自体に等間隔で穴があり、水やりしたい場所にホースを這わせておけば、必要な時に水栓の開閉だけですむ製品もあります。噴き出る水を眺めるだけでも、涼を感じる庭仕事の時間。水やりをしながら別の作業を行いたい場合などにも便利な散水グッズを有効活用しましょう。

雨水タンクの設置を考える

夏が過ぎると、ちょっと忘れてしまう大切な水のこと。水不足の時にも庭の水やりに活用できるので、雨水タンクを設置するガーデニング愛好家も増えています。また、雨水タンクを設置することで、大雨の際に雨水が水路や河川に一気に流入することを抑制できることからも、助成制度を設けている地域もあります。雨水タンクは、省スペース化したものや、貯水容量の違い、見た目のデザインなど、選択肢がいくつもあるので、いざという時の備えに設置の検討をしておくのも、毎年の夏を快適に過ごす助けになります。

設置場所は、直射日光でタンクが熱くならないよう、夏の間は日陰になる場所をあらかじめ確認しておくと安心です。

併せて、『夏の庭で涼しく過ごそう! ボタニカルライフに涼を呼ぶ音「風鈴&ウィンドチャイム」』もご覧ください。

Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

Photo/1&14) Jne Valokuvaus /2)Steiner Wolfgang /3) APIWICH PUDSUMRAN /4)Wendy lucid2711 /5)Eliot Holzworth /6)JP Chretien /7)AustralianCamera /8)Pheniti Prasomphethiran /10)Siyanight /12)gornostay /13)ERainbow /15)DJTaylor /Shutterstock.com

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