酷暑に花もちするランを使った南国の花アレンジ・3パターン

今年の夏の暑さは格別。エアコンの効いた部屋でも、切り花はすぐに元気がなくなってしまいます。フラワー&フォトスタイリスト、海野美規さんが、こんな暑い夏にオススメするアレンジは、ラン。華やかながら涼しげなガラスのフラワーベースのアレンジと、カジュアルなテーブルアレンジのパターンをご紹介します。
熱帯の国ではお馴染みの装飾花「ラン」
私が以前住んでいたシンガポール、また旅行で訪れたタイのホテルやレストランなどでは、豪華なランの花アレンジをたくさん目にしました。エントランスだけではなく、テーブルの上、廊下、カウンター、化粧室など、いたるところに大小のランのアレンジが飾られていて、洗練されたコロニアルなインテリアとよくマッチしていました。真夏の暑い季節、南国の花装飾をお手本に、ランを使ったアレンジをしてみませんか。
<使った花>

ラン /
・モカラ チャクワンオレンジ(サーモン) 5本
・モカラ サイアムゴールド(濃い黄色) 6本
・モカラ カリプソ(濃いピンク) 4本
黄色~オレンジ~ピンクのグラデーションにしました。
それぞれの本数に差をつけます。ピンクはアクセントになるように少なめにして、オレンジ色系を強めにしました。ピンクが多ければ、また違う雰囲気に。もちろん全部同じ色でも。
<器>
・球形のガラスの器
・白い石(花留め)
<手順>

器の底に石を敷き、ランを1本ずつ丁寧に入れていきます。

ガラスなので、水の中も綺麗に見せるようにします。茎がバラバラにならないように揃えて入れます。ポイントとなる点を決めて、そのポイントを通過して組むように入れていくとまとまります。

切り花のランにはいろいろな種類があります。よく見かけるのは、デンファレという品種のもの。今回使ったモカラもいろいろなタイプがあります。黄色、オレンジ、ピンク、紫、そしてドット柄の入ったものなど。価格は、胡蝶蘭などに比べるとぐっとお手頃です。たっぷり使って、南国リゾートのイメージで、カラフルに真夏のアレンジを楽しんでください。
ランと庭花のカジュアルアレンジ

庭に咲いていた白い八重咲きのサフィニアと組み合わせてみました。ランだけよりも、ぐっとカジュアルな雰囲気になりますね。ピンク2本、そのほか1本ずつのモカラです。器には、中国茶の入っていた缶を使いました。
少ない本数で可愛いテーブルアレンジ

少ない本数でも楽しめます。2~3色のランを1本ずつ用意して、短くカットして透明アクリルのケースに生けました。ちょっとしたおもてなしのテーブルにいかがでしょうか。低いアレンジですので、センターテーブルのに。

また、ナプキンホルダーの代わりに、3色のランの花をリボンに添えてみました。美しい色のランは、テーブルを華やかにします。

Credit
アレンジ作成・写真・文/海野美規(Unno Miki)
パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
http://www.annegarden.jp
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