本格的な夏がやってきて、気がつけばいつもクーラーが効いた部屋で過ごしている日が増えていませんか? 一日数時間でもクーラーを切って自然の空気に触れることができたら、省エネにも役立ちますね。夏のガーデンで涼しく過ごすためのキーワードの一つが、音。ここでは、涼しげな音を奏でてくれる風鈴とウィンドチャイムをご紹介。涼しく過ごすヒントを試して、夏もボタニカルライフを楽しみましょう!

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風を感じる風鈴の音色

チリン、チリンと風の動きに合わせて音を響かせる風鈴は、日本の夏の風物詩。この音を聞くと、涼しさを感じるという人も多いですよね。由来を遡ると、古来中国で占いの道具だった占風鐸(せんふうたく)が、仏教建築文化とともに日本へ伝わったといわれています。日本では、魔除けや邪気払いとして寺院などの軒先に吊るされるようになったものが、暑気払いのための器具として定着し、江戸時代末期にはビードロ製の吹きガラスでつくられた風鈴が江戸で流行しました。

寺や御堂の軒の四方に備えられた風鐸。青銅製で、強い風が吹くと鈍い音がします。

もともと青銅製の風鐸(ふうたく)は、強い風とともにやってくる疫病や魔を除けるために用いられ、音が聞こえる範囲は聖域なので災いが起こらないといわれました。気温と湿度が上昇し、菌が繁殖しやすく病が広まりやすい暑い時期の魔除け道具だったという由来を知ると、馴染みのある風鈴の音色が夏に欠かせない音に聞こえてきませんか?

日本の新しい夏の行事「風鈴まつり」

近年では、風鈴を多数吊るした「風鈴まつり」が全国各地で開催されています。一斉に風にそよぐ風鈴の様子と音色が暑さを忘れさせてくれると、夏旅のおでかけ先として人気です。2014年から夏限定でスタートしたのが埼玉県、川越氷川神社の縁結び風鈴(2018年は、7月7日〜9月9日まで開催)。境内の御神水に天の川をイメージした映像を投影するなど、今どきの涼の演出も見所です。また、東京の西新井大師では、毎年7月中旬〜8月上旬に全国各地から500種もの風鈴が集合。風鈴は展示即売されるので、お気に入りの風鈴と出合えるチャンスです。

素材によって音色が異なる風鈴。庭の緑に映える色やデザインを選びましょう。

長短による音の違いを楽しむウィンドチャイム

長さが異なる金属製の棒を吊り下げて、風で隣り合う金属がぶつかり合う音を楽しむウィンドチャイム。ツリーチャイムとも呼ばれ、繊細できらびやかな音色を奏でる楽器の一つでもあります。ガーデンにぴったりの、心癒やされる涼しげな音色が愛され、さまざまな形のものが販売されています。

トンボのモチーフに鈴が吊り下がる銅製のウインドチャイム。旅の思い出の品を庭に飾って、アクセントにするのもオススメ。

ウィンドチャイムは、貝殻やシーグラス、流木、竹などで自作することができる、夏休みの工作アイテムの一つです。

夏の庭のアクセサリーにもなるウィンドチャイム

アジアンリゾートを思わせるバンブ製のウィンドチャイム。ポコポコと独特の音色が素朴。

アンティーク風のカトラリーを吊るしたオリジナルデザインなど、音を楽しむばかりでなく、庭にユーモアをプラスする飾りになります。

庭のイメージに合わせて、自然素材が奏でるオリジナルのウィンドチャイムを手づくりする時間も楽しんでみませんか?

*住宅地や集合住宅などでの風鈴の使用は、近隣へ配慮しましょう。

Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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