昔からお酢は体によいとよくいわれていますが、なかなか積極的に摂るのが苦手…という方も多いのではないでしょうか?
そんな方にオススメしたいのが、お酢にハーブを漬けた「ハーブビネガー」というもの! お酢だけだと酸っぱさを強く感じますが、ハーブを入れることで角が取れてまろやかになって、使いやすくなるのです。夏バテ防止にもぴったりなハーブを使って、おいしいハーブビネガーをつくってみませんか?
目次
健康増進にぴったり、お酢のチカラ
昔から健康によいといわれるお酢ですが、その力をご存じですか?
一日の食事の中に、大さじ1杯(約15㎖)のお酢を使った料理や飲み物を加えると、食後の血糖値上昇が緩やかになるそうです。また、毎日継続的に摂ることで、血圧を低下させる働きがあることも、科学的に証明されています。加えて、胃や腸を刺激して食欲を増進させる作用、腸の善玉菌を増やして便通を改善させる作用も期待できます。
それから、「疲れたな…」と感じた時にも、お酢がオススメなのです。身体に溜まった疲労物質をお酢の主成分・酢酸が分解、疲労回復に繋がります。
なんだか身体にとってもよさそうな気がしてきますが、「酸っぱいのはちょっと苦手…」という方も多いのではないでしょうか?
そこでおすすめなのが、酢にハーブをプラスすること! お酢の酸っぱさの角が取れて、不思議なことにマイルドになり、使いやすくなるんですよ。
おいしく飲めるハーブビネガーをつくってみよう
お酢にハーブを漬けた『ハーブビネガー』をつくってみましょう。
ハーブビネガーは、お料理やお掃除・ヘアケアなどにも使えるのですが、今回はハーブの嬉しい作用も摂れて、なおかつおいしく飲めるハーブビネガーをつくってみたいと思います。
まずは、おいしく飲めるハーブビネガーを作る際にオススメのハーブを2種類、ご紹介しますね。
ハイビスカス

「ローゼル」という種類の食用品種を使います。代謝促進作用・利尿作用に優れていて、むくみが気になる人にオススメです。また、クエン酸を豊富に含むので、夏バテ防止・疲労回復にもぴったり。
ハイビスカスの特徴は、真っ赤な色が楽しめるところ。お酢につけても、赤い色素がしっかり出てくれますので、見た目も鮮やかなハーブビネガーができ上がりますよ。
乾燥させたドライハーブを使います。
ローズヒップ

ローズヒップはドッグローズから採れる実で、ビタミン類を多く含むハーブです。メラニン色素の生成を防ぐ働きがあるので、シミ予防・紫外線対策にも向いています。また、コラーゲンの生成・肌の弾力を保つ働きも。特に夏場には積極的に摂りたいハーブなので、お酢に入れて、一緒に摂取するのがオススメです。
よくローズヒップは赤い色が出ると思われていますが、じつはうすい茶色。赤い色が出るハイビスカスと一緒にブレンドされることが多いところから、誤解されているようです。
乾燥させたドライハーブを使います。
ハーブビネガーのつくり方はこちら!
<材料>
- りんご酢 200㎖
果実酢がオススメです - ハーブ(ドライハーブ 10~20g程度)
今回は、ハイビスカス5g+ローズヒップ15gで、合計20gを使用。ハーブの量はお好みで調整していただいて大丈夫です。 - 容器
<つくり方>

材料を容器に入れます。すぐに、ハイビスカスの持つ赤い色が出てきますよ。1~2週間ほど寝かせたら、ハーブを濾して保存してくださいね。
作ったハーブビネガーの飲み方は?
お酢はそのまま飲むと、胃や歯に負担になりますので、何かで薄めて飲みます。5倍程度に希釈してお飲みください。私は、炭酸で割ることが多いですが、水・お湯・牛乳・豆乳なども楽しめますよ。甘味が欲しい場合や飲みにくい場合には、はちみつなどをお好みで足してみてくださいね。
また、おもてなしにも喜ばれるのが、こちらのフルーツと一緒にしたアレンジ!

イチゴやキウイフルーツ・バナナなど、お好みのフルーツを添えた、炭酸割りです。お庭で採れたミントも飾ってみました。
夏場にさっぱりしたものを飲みたい時、ちょっと夏バテ気味の時など、ぜひ取り入れてみてくださいね。
Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -

ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。
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