ピーターラビットの庭をイメージしたカントリー風なアレンジ
フラワー&フォトスタイリスト、海野美規さんのWeb上アレンジメントレッスン。季節の花をサラリと活ける感覚を身につけて、素敵な大人になりましょう。今回は実写版映画が公開されたピーターラビットがテーマ。ピーターラビットが飛び回っていた庭をイメージして、お話に登場する花を集めてアレンジしてみました。
5月18日より実写版『ピーターラビット』のロードショウが始まりました。
『ピーターラビット』は1902年、イギリスのビアトリクス・ポターが描いた絵本。イギリスで最も美しい風景と称えられている湖水地方が舞台です。湖水地方は、2017年に世界遺産に登録されました。映画では、現代に設定を置き換えて描かれています。ピーターが想像以上のやんちゃぶりを発揮しているようですよ。美しい湖水地方の風景や、ミュージカル仕立てになっているところなど、見どころ満載。とても楽しそうな映画です。
http://www.peterrabbit-movie.jp
『ピーターラビット』の絵本のページをめくると、可愛らしいうさぎのピーターが、今にも動き出しそうに生き生きと描かれています。その毛並みや足の動き、体のラインは、触ってみたくなるほど本物そっくり。そして背景には、いろいろな種類の植物が登場します。どんな植物があるのか、それを詳しく紹介し、解説している本があります。
この本を読むと、植物とポターの関係、ピーターラビットの世界の植物のこと、園芸家としてのポターの生涯がとてもよく分かります。最後には付録として、「ビアトリクスの庭の植物」と「ビアトリクスの作品に登場する植物」の一覧表が掲載されています。
絵本をめくり、出てくる植物を見つけて、一覧表で照らし合わせます。そうすると、何度も読んだピーターラビットのお話の世界が、いっそう深く面白く広がっていきます。
庭の草花が色とりどりに咲き、木々の新緑と織り混ざってとても美しい季節です。ピーターラビットが元気よく走り回っていた庭には、ポピー、ジギタリス、バラ、ビオラ、ナスタチウム、カモミールなどが咲いています。ピーターラビットの世界をイメージして、カラフルなアレンジをしてみました。
<使った花>
バラ、ナスタチウム、ポピー、ビオラ、パンジー、アイリス、シラー・ベルビアナ、ムラサキツユクサ、カモミール、ミント、フェンネルなど。お花屋さんで揃える場合も、いろいろな色の花を1本ずつ選んで合わせると楽しいアレンジに。
<器>
ホウロウのポット。カントリー風な雰囲気にするために、リバティープリントの花柄の生地を持ち手に巻きました。
<手順>
ポットに水を入れて、メインとなる大きな花を手前、器の縁の付近に。その他の花はバランスを見て加えていくだけです。ラフな感じにふわふわっと仕上げると、多色多種の花の取り合わせも重い印象になりません。
Credit
アレンジ作成・写真・文/海野美規(Unno Miki)
パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
http://www.annegarden.jp
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