ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さん。愛犬のために、旬を取り入れたペットフードを手づくりしています。ヒトのごはんの材料を少し取り分けて、味つけを変えるだけなので、とても簡単。今回は庭で栽培した春キャベツを使ったメニューです。

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庭で栽培していたキャベツが収穫の時を迎えました。ちょっと小さなキャベツですが、これ以上は大きくなりそうもないし、横のほうが裂球してきたようなので、もう収穫します。冬から大事に見守ってきたキャベツ。パンジーやムスカリに囲まれてゆっくりと育ってきました。中はどうなっているでしょう。カットするのがとても楽しみでした。

包丁を入れてみると、意外としっかり葉が巻いていました。虫喰いにもあっておらず、なかなかの出来栄え! キャベツは、春キャベツをはじめ、冬キャベツ、夏の高原キャベツなど、一年中産地を変えて旬な時期があります。

キャベツは、消化機能の強化に積極的にとりたい食材の一つです。

胃酸の分泌を抑え、胃粘膜の修復を助けるといわれるビタミンUが豊富。その他、βカロテン、アミノ酸、カルシウムなども豊富に含みます。気を補い、消化機能を助け、消化不良、疲れなどにも効果があるといわれています。

春は体を動かしたくなる季節でもあり、環境の変化、気候の変化で疲れやすい季節ですね。体を動かすために不可欠なのは、エネルギーをつくる「気」といわれます。この気が足りないと、消化機能が低下し、栄養をつくる力や、摂取した栄養を体のすみずみに届ける力が弱くなります。スタミナがなくなり、疲れやすくなってしまうので、私も春になると、キャベツをそのまま千切りにしたり、コールスローにしたりして、知らず知らずのうちに積極的に摂っていました。春にキャベツを食べるのは、理にかなっていることでもあったのです。

Photo/DUSAN ZIDAR/Shutterstock.com

キャベツの他、春に旬を迎えるアスパラガスを合わせました。カロテン、ビタミン類、食物繊維を豊富に含み、栄養価に優れた野菜で、高血圧や動脈硬化の症状を緩和し、便秘などにも効果があるとされています。さっと茹でるだけでも甘みがあって美味しいですし、栄養の面からもあまり加熱しすぎないほうがいいのですが、食物繊維が豊富なので、消化がうまくできないあんには柔らかくしたほうがよいかと思い、クタクタになるまで煮ました。

Photo/Lukas Gojda/Shutterstock.com

そして、近頃注目されているスーパーフードのゴジベリーを数粒加えました。ゴジベリー(クコの実)は、中国では古来より不老不死の薬として珍重されてきました。免疫をサポートして老化防止機能があり、目の健康や、脳や神経の健康の維持に役に立つとされています。クコの実は、犬にも人間にも、有用な栄養がたくさん含まれています。

*糖尿病やその他の疾患で薬を服用中の人は摂らないなど、注意が必要です。

<作り方>

犬用にも、ヒト用にも応用できます(今回は犬だけの分量でつくりました)。

ザクっと大きめにカットしたキャベツ、下茹でしたアスパラガス、ニンジン、鶏胸肉、クコの実と水を鍋で煮ます。

犬用とヒト用を一緒につくった場合は、犬用は別に取り分けます。犬用は味付けはせず、そのままででき上がりです。ヒト用は塩・コショウなどで味を調えます。

でき上がったら、鶏肉を手で裂き、キャベツなど野菜も潰したりちぎって小さくしてボウルに盛りつけます。スープも入れます。

庭採れキャベツは新鮮で柔らかく、とても美味しくできました。鶏肉は胸肉を使いましたので、それほどくどくなく出汁がよく出ていて、あんもスープをたくさん飲んでいました。

Credit

写真&文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
http://www.annegarden.jp

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