なにか収穫できるものを育てましょう。立派な畑がなくても大丈夫。朝食一食分の収穫なら、小さな庭やベランダの鉢植えでも十分つくれます。毎日少しずつ収穫して料理に使えば、一度に使いきることなく長く楽しめます。そこで、ここではガーデニング初心者さんでも育てやすいハーブの一つ、ミントの活用法と育て方、種類をご紹介します。
How to grow ミント栽培にチャレンジ
ミントはとても元気に育つ宿根草です。あまり手をかけずにいてもよく育ってくれますが、ひとつ注意したいのは、その旺盛な繁殖力です。一株植えたものが庭中へ広がり、いつの間にかミント畑になってしまった、ということは珍しくありません。ミントがはびこり過ぎると、ほかの草花の成長にも影響を及ぼすため、庭植えにする場合には、しっかりその範囲を区切っておくことがコツです。
地表部分だけに囲いをつけただけでは、地下で根が広がって繁殖してしまうので、地中にも波板などを差し込んで区切りをつけましょう。または、鉢植えで育てるのもよい方法です。春先からグングン生育し、夏には可愛らしい花を咲かせるものもあります。真夏の暑さにもめげずにこんもり株を茂らせ、秋まで瑞々しい緑の葉を庭に提供してくれます。10月以降は葉が枯れていくので、その前に刈り取ってドライにしておきましょう。ドライの葉も香りが残り、ミントティーやお風呂の入浴剤として楽しめます。
『庭に一度植えたらどんどん増殖!? はびこって困る要注意植物5つ』
ミントの種類はとっても豊富
スペアミント

葉の先が少し尖ったような形のミント。精油はメントール成分が豊富で、ガムや歯磨き粉に用いられます。清涼感を求めたい時に適しています。
ペパーミント

スペアミントに比べで葉が丸いタイプ。葉に触れると強い香りを放ちます。コンパニオンプランツとして寄せ植えにされることも多い種類です。
アップルミント

日本ハッカ

メントール成分をとても豊富に含む日本のミントです。精油を目的として古くから北海道で栽培されています。飲料にするなら少量で十分。
Menu.1 ミントティー from モロッコ

ミントティーはモロッコで日常的に愛飲されている伝統的なお茶。ちょうど日本の茶道のように、「アッツァイ」と呼ばれる独特の作法があり、高い位置からグラスに注ぐ淹れ方は、芸術の一つとして価値を認められています。本場モロッコでは日本人の感覚ではかなり多めといえる砂糖を投入するのが普通ですが、お好みに合わせて調整してくださいね。
How to cook ミントティーの作り方
材料:中国緑茶(ガンパウダー)ティースプーン4杯、フレッシュミント(ティーポット半分にギュッと詰め込めるだけ)、角砂糖1/3〜1/2カップ(お好みで加減を)
- ポットに茶葉を入れ、熱湯を少量注いでから一旦お湯を捨てます。
- ミントを手でギュッと握って香りを出し、角砂糖とともにポットに入れます。
- ポットに熱湯を注いで、少し煮出します。
- 高い位置からグラスに注いで、ポットに戻す作業を2〜3回繰り返します。スプーンではかき混ぜず、この作業によって砂糖と茶葉をポットの中でなじませます。
- 再び高い位置からグラスに注ぎ入れて完成。注ぎ入れる時は、最初は近いところから、段々と距離を離していくのが失敗しないコツです。高い位置から注ぎ入れることによって、香りがよく立ち美味しくなります。
Menu.2 ミントのおもてなし

夏に来客を迎える際にオススメのテーブルアイデアをご紹介します。暑い最中にいらしてくださった方へ、さり気なく心遣いを示すのにミントは大活躍してくれます。この場合のミントはメントール成分の豊富なスペアミントや日本ハッカなどが効果的。メントール独特のスーッとした香りとともに、ひんやりとした感覚が火照った肌をクールダウンしてくれます。
ミントのおしぼり
冷やしたハンドタオルにミントをくるりと巻いて冷蔵庫で冷やしておきます。生のミントがない場合には、ミントのエッセンシャルオイルを数滴垂らしてもよいでしょう。
ミントウォーター
ミントの成分を溶け込ませたミントウォーターも爽やかな味わいです。ボトルやジャグにミントの茎を3〜4本入れて冷やしておくだけです。備長炭を一緒に入れておくと、水がさらに美味しくなります。夏の冷蔵庫に常備しておくと便利です。
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Credit

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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