いよいよ待ちに待ったバラの季節も目前となりました。ロザリアンにとって最も心躍る季節ですね。バラの季節、皆さんは一番なにが楽しみですか? バラ文化と育成方法研究家で「日本ローズライフコーディネーター協会」の代表を務める元木はるみさんが最も楽しみにしている「朝、バラの香りに包まれる幸せ」について、教えていただきます。
目次
バラが咲く庭で芳香浴をする至福の時間

バラの咲く清々しい朝の庭ほど、美しいものはないと思います。太陽の日差しとともに上昇した気温により、朝、株元にまいた水とバラの香りが相まって、辺りに優しい天然のアロマが広がっていくのが感じられます。その間、バラの近くにイスを持っていき、ただ腰掛けるだけで、自然の芳香浴を楽しむことができます。
約15~30分間、時間が許せば1時間、バラを眺めながらゆったりと香りに包まれる時間を持つことで、心がとてもリラックスするのです。

開花期間中、毎朝バラの芳香浴をしていると、不思議と肌の調子もよくなっていくと感じられました。もちろん個人差はあるでしょうが、かのクレオパトラが美容のために、バラ水を浴びるように使用していたというエピソードは有名ですね。
香りのよいバラ5種
ここで我が家にある香りのバラの中から、少しご紹介させていただきます。

ロサ・ダマスケナ
ダマスク系のバラの基本種。

ロサ・ケンティフォリア
ケンティフォリア系のバラの基本種で、100枚の花弁を持つキャベッジ・ローズと呼ばれ、豊かなダマスク香を持っています。

‘コント・ドゥ・シャンボール’
秋にも返り咲くポートランド系のバラで、豊かなダマスク香を持っています。

‘ローズ・ポンパドゥール’
フランス18世紀、ルイ15世の公妾で知られるポンパドゥール侯爵夫人がお好きだったという、ポンパドールピンクの大輪のバラ。豊かなフルーツ香を持っています。

‘豊華’
2017年、初めて日本へ苗が紹介されました。1,000年以上門外不出であった中国山東省平陰出身のバラで、食したり香りを楽しむ「食香バラ」の一種。爽やかなスパイシー香がプラスされたダマスク香を持っています。
バラの香り、はほかにもさまざまありますので、ぜひ、お好きなバラの香りと出会って、ご自宅の庭やベランダで育ててみてください。
バラが咲く朝は、香りや花の美しさに毎回感動で胸がいっぱいになりますが、これも、ずっとバラの面倒を見てきたご褒美だと思って、バラからの恩恵をたくさん受けとめていただきたいと思います。

バラに身を委ねるようにバラの香りに包まれて、バラと自分だけの時間をぜひお楽しみください。
Credit
写真&文 / 元木はるみ - 「日本ローズライフコーディネーター協会」代表 -

神奈川の庭でバラを育てながら、バラ文化と育成方法の研究を続ける。近著に『薔薇ごよみ365日 育てる、愛でる、語る』(誠文堂新光社)、『アフターガーデニングを楽しむバラ庭づくり』(家の光協会刊)、『ときめく薔薇図鑑』(山と渓谷社)著、『バラの物語 いにしえから続く花の女王の運命』、『ちいさな手のひら事典 バラ』(グラフィック社)監修など。TBSテレビ「マツコの知らない世界」で「美しく優雅~バラの世界」を紹介。
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