バラを育ててみたいけど、何からはじめていいかわからない初心者さんへ。バラをネット通販で取り寄せてから、数カ月で嬉しい満開の時期がやってきました。バラが咲いたら部屋に飾って楽しむまでのプロセスを、ていねいに解説します。

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「バラって本当にきれいで憧れの花。わたしも育ててみたいけれど、わからないことだらけで尻込みしちゃう」。そんな人たちに声を大にして伝えたい「人生は一度きり! バラを育ててみようよ」。今、自宅の庭で何種類もバラを育てているベテランマダムだって、最初は一株のバラからスタートしています。そうしてバラに魅了されて、いつしかバラ色の人生を歩んでいるんですよ。さあ、あなたのバラを育てる初めの一歩をお手伝いしましょう。

飾るバラを切る

九州地方なら5月の連休頃、東京なら5月中旬、北海道は7月上旬にバラの開花が始まります。小さなつぼみが膨らみ、ポツポツと花が開き始めました。暖かい日が続けば、次々と花が開いてきます。たくさんの花が咲いている鉢植えを眺めるのも嬉しいものですが、自分で育てているのですから好きな花を好きなだけ切って、部屋に飾りましょう。さて、どこを切りますか? 房咲きならば一番下に咲いている花茎の下の葉の付け根で切りましょう。

 

バラの表情を楽しみましょう

1本の茎の先に何輪かの花が咲いている状態を「房咲き」と呼びます。つぼみと花がたくさんついていて、本当にかわいいですね。花の中心にある雄しべと雌しべのことを「花心(かしん)」と呼びますが、開いて間もない花は、花芯の花粉が黄色く若い印象です。咲き進んだ花は、花芯が黒っぽく退色しています。ここからさらに咲き進むと花びらが散るので、花芯が若々しい枝を選んで切ると、部屋に長く飾ることができますよ。

 

水切りしましょう

摘んだ花枝は、そのまま置いておくと、しおれてしまいます。切ったらまず、水の中へ挿しておきましょう。何枝か、必要な量を切り終わったら、水の中に枝の切り口を沈めながら、もう一度、切り口が斜めになるようにハサミで切ります。水の中で斜めに枝を切り直すことで、花もちがよくなります。水の中で枝を切ることを「水切り」といいます。

 

活ける器を選びましょう

直径3㎝ほどの小ぶりな花なので、小さめの器が似合います。口が狭いもの、長いグラス、カット模様が入った花瓶、お気に入りのコップなど、候補の器を並べてみましょう。必ずしも花瓶として売っているものでなくてもOK。どんな器も花器になります。今回は、写真右端の丸みを帯びたガラスの器に活けることにしました。この器、もともとはプリンが入っていました。「あ、これバラの花瓶になるかも?」と、日々直感を働かせるのもバラを育てる楽しみです。

 

花を飾ってティータイム

丸い器に2枝のバラ(名前は‘コーネリア’)を活けました。自然の枝ぶりがかわいいので、器に入れるだけで絵になりますね。花が引き立つようにハンカチを敷いたら、かわいい空間のでき上がり。さあ、お茶を入れて休憩しましょう。風がときどき葉を揺らし、日差しも柔らかな気持ちのいい時間。活けた花を眺めていたら、なんだか心がほどけて肩の力が抜けてきませんか? 花瓶の水は、1日に1回替えると1週間は飾って楽しめます。日を追うごとにつぼみが開き、咲き進むと次は「花がらを摘みましょう」。

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