今年飾りたい! ミニほうきで作る横長スワッグ♪プチプラ花コーデVol.144

プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただきます。
目次
華やかで存在感ある、ハロウィンの横長スワッグ
わが家では、玄関や部屋の壁に季節ごとのリースやスワッグを飾っています。
スワッグは飾るのはもちろん、作る過程も楽しいのです。今度はどんなものにしようかと、その季節がくる少し前から、作るスワッグをイメージしてはわくわくしています。
壁飾りとして、すっかり馴染みのあるアイテムになったスワッグ。最近では、さまざまなスタイルを目にしますが、街でよく見かけるのは、花束を逆さにしたようなタイプです。一方で、私が気になるのは横長のタイプ。横に広がった形は、華やかで存在感がバッチリ。
今度のハロウィンは、そんな横長のスワッグを作ってみます。
100均のものを活用したら、どんな材料でどんな横長スワッグができるんだろう…。100均をめぐって、目に留まった材料でハロウィンの横長スワッグに挑戦してみました。
100均で買った、おしゃれなハロウィン材料
ハロウィンの横長スワッグ作りのために、こちらを購入しました。

葉が細長いユーカリは花屋さんで。横長スワッグにとても合いそうです。
100均では、幅の細いグログランリボンとミニほうき。ミニほうきは2本買い、これを土台として使っていきます。あと、ドライフラワーブーケという商品は2種類。1つの袋の中に数種類のドライフラワーが入っていて100円。とてもお得です。
そして、地巻きワイヤーとパンプキンブーケ。パンプキンブーケはフェイクのパンプキンに松ぼっくりや実、葉などがまとまっていて300円でした。白とベージュと茶色の組み合わせが、とてもおしゃれで好みです。
スワッグの土台作りと、花材準備のポイント
横長スワッグの土台作りと、アレンジの準備をしていきます。作り方はさまざま。今回は、ミニほうきを活用します。
ミニほうき2本とワイヤーを用意。ミニほうきの持ち手部分を写真のように重ねて、ワイヤーで3カ所固定します。

ワイヤーは1本をぐるぐると、持ち手部分を2、3周回します。しっかり回して、最後はワイヤー同士をネジネジとねじって締め、固定しました。

同様にして3カ所をワイヤーで固定すると、写真のようになります。
リボンは適当な長さにカットして結び付け、ミニほうきの土台を吊す紐代わりにしました。

これで横長スワッグの土台は出来上がりです。
次は、デコレーションする花の準備をしていきます。

ドライフラワーブーケの中に入っていた花たちを小分けにします。
長さを決めたら、その部分の茎にセロハンテープを巻き(分かりやすいよう、写真では赤いマスキングテープを使用)、その上をカットします。

テープの上をカットすることで茎がバラバラにならず、まとまった状態で小分けにすることができます。
こちらは3等分にしてみました。

ユーカリも、カットして分けておきます。

茎を長めにしたもの、短めにしたものと、長さはいろいろにしました。
ミニほうきを活用して作る、アレンジのプロセス
ミニほうきで作った土台にアレンジをしていきます。作り方は、こちらです。
①完成をイメージするために、まずはミニほうきの土台の上に材料を置いてみます。

置いていくと、どの順番でアレンジをすればよいかが分かってきます。また、完成がイメージできるので、作業がしやすくなります。
②完成のイメージができたら、花を固定していきます。
茎が長いものは、ほうきの持ち手のワイヤー部分の隙間に茎を入れ、グルーで固定しました。

ワイヤーの隙間部分に茎を挟むことで、長い花材が安定します。中心から外側に広がるように、ドライフラワーとユーカリを固定していきます。

③さらに、ドライフラワーとユーカリを重ねてグルーで固定します。

④残っているドライフラワーも加えていきます。

⑤ススキのようなものと実のようなものも、土台に置いて、長さを見ながら茎をカット。グルーで固定していきました。

⑥ほうきがドライフラワーで隠れたら、パンプキンブーケを合わせていきます。

まずは上に乗せてみて、位置を決めます。
⑦パンプキンブーケを固定していきます。
パンプキンブーケの茎部分は針金だったので、これを手で曲げました。

スワッグの土台に、パンプキンブーケの茎の針金を回して固定します。

パンプキンブーケの茎を、さらにワイヤーを使って補強します。ワイヤーは、茎の上を2、3周回して固定しました。

⑧残っている白いドライフラワーをアレンジしていきます。

パンパスグラスのような白い穂は、真ん中でカットして2つに分けました。
この穂は、パンプキンブーケの左右にアレンジ。グルーで接着します。

⑨アレンジが終わったら、パンプキンブーケの位置を調整します。隙間などが見えないよう、バランスよく整えます。

パンプキンや葉の茎はワイヤーだったので、比較的簡単に位置を移動することができました。

ミニほうきを土台にした横長スワッグ作り。ふわふわのドライフラワーが、ミニほうきを活用することで、安定感のある仕上がりになりました。
ループリボンで、スワッグのかわいさを底上げ!
リボンを使い、横長スワッグにアクセントをつけていきます。

リボンのほかに、厚紙を用意しました。
リボンの片方を長く垂らしておき、もう片方を厚紙に3~4周巻きます。もう片方のリボンも長く垂らしておきます。

リボンを厚紙からはずし、ワイヤーでその中心部分をネジネジと巻いて留めます。

これでリボンのパーツが出来上がりました。
作ったリボンを横長スワッグの正面につけます。

リボンの中心を固定したワイヤーを、横長スワッグの土台に回し、後ろでネジネジとひねって固定します。

つけたリボンを、手で整えます。

これで横長スワッグの完成。
少しワイルドな横長スワッグに細いリボンが加わって、動きとかわいらしさがプラスされました。

横長スワッグは少し斜めに飾りたかったので、最初につけたリボンの片方は短めに、もう片方は長めになるように結んでみました。

ほうきを利用した横長スワッグは、土台がしっかりしているので簡単に作ることができました。
今回の材料のご紹介
- ユーカリ…200円
- ミニほうき…100円×2本*セリア
- ドライフラワーブーケ…100円×2つ*セリア
- 地巻きワイヤー…100円*ダイソー
- パンプキンブーケ…300円*ダイソー
- グログランリボン…100円*ダイソー
合計1,100円(税抜)
ほかに、セロハンテープ、ハサミ、グルーガン、厚紙(リボン用)を用意。
超簡単! 材料2つで魔女のほうきスワッグ
パンプキンブーケとほうきは、ただ組み合わせるだけで簡単にスワッグにすることもできます!

ミニホウキを土台にして、その上にパンプキンブーケを乗せてワイヤーなどで固定すれば完成。一瞬でパンプキンスワッグが出来上がります。
壁に飾れるように、後ろにはワイヤーでフックをつけました。
フェイクだけで作ると、来年もまた飾れるのがいいですね。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -

かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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