東京郊外の住宅街で庭づくりを楽しむ清水奈津子さんは、ガーデニングが本格的に忙しくなる前に、春の訪れを花友達とお祝いします。「庭にシダレザクラの花が咲く頃、お花見を兼ねたホームパーティーをイースター風にアレンジしてみました」。ディナーやランチのようにお料理をガッツリ仕込む必要がなく、ゲストもホストも気楽に楽しめるアフタヌーンティー形式のホームパーティーです。イースターにちなんだモチーフを取り入れて、素敵なテーブルコーディネートが完成しました。
イースターは古くから春の祝祭
2021年のイースターは4月4日。イースターはイエス・キリストの復活祭として知られていますが、もとをたどれば、あらゆる生命が再生する春の祝祭の日として古くからヨーロッパ各国で祝われてきた季節の行事です。この頃になると、木々は若草色に彩られ、花々が日一日と庭の彩りを増していきます。英国のガーデナーはこの日を境に春の庭仕事に取りかかり始めます。冬の間は閉め切りだった温室の窓を開けたり、芝の手入れにとりかかったり、果樹や野菜の準備、害虫対策など、イースターを目安にさまざまな庭仕事が開始されます。

東京郊外の住宅街で庭づくりを楽しむ清水奈津子さんは、庭にシダレザクラの花が咲く頃、お花見を兼ねたホームパーティーを開催。ゲストもホストも気楽に楽しめるアフタヌーンティー形式で、イースターにちなんだモチーフを取り入れて素敵なテーブルコーディネートが完成しました。

イースターのモチーフをテーブルに
白地にブルーで美しい風景が描かれた食器は英国の名窯スポード社の「ブルーイタリアン」シリーズ。英国のアンティークが大好きだという清水さんが、一つひとつ買い足してきた大切なコレクションです。ブルーイタリアンは19世紀初頭にデザインされたもので、縁取りの文様には当時ヨーロッパで流行した古伊万里の影響がうかがえ、繊細で華麗な文様は200年以上経た今もスポード社のベストセラーです。
「ちょうどこのお皿が発表されたビクトリア朝時代には、イースターのグリーティングカードにブルーのワスレナグサとイースターエッグを描いたイラストが多用されていたんです。このパーティーのテーブルも、ブルーを基調に春らしい明るい色合いでコーディネートしました」。



卵は生命の誕生をイメージすることから、イースターに欠かせないモチーフです。ヨーロッパでは卵をカラフルに色づけした「イースターエッグ」を飾ったり、それらを庭や室内に隠して探す「エッグハント」という遊びが恒例となっており、クリスマスと同じように盛大にお祝いされます。「今回はガラスの器にイースターエッグを盛り、ナプキンの上にも飾りました。ゲストの一人で英国関連のコーディネートの仕事をしている葛西知子さんがつくってくださったものです」。イースターエッグはゆで卵を使う場合もありますが、ここでは生卵の中身を抜いて(*)デコパージュ(*)の要領でムスカリやビオラなど愛らしい春の花の模様を卵に転写しています。

*<殻を割らずに卵の中身を抜く方法>
卵の上下にプラスのドライバーなどを使ってゆっくり大小の穴をあけ、小さい穴にストローをあてがい息を吹き込むと、大きい穴から中身が抜けます。水洗いして乾かし、穴にリボンなどを通すと吊るして飾りつけることができます。

*<卵にデコパージュする方法>
紙ナプキンの一番上の模様の描かれている紙から模様を切り出し、デコパージュ糊を塗った卵の上に貼りつけます。さらに上からニスを塗り重ねて乾かせば完成! デコパージュ糊はクラフトショップや100円ショップでも販売されています。


もう一つ、イースターを象徴するモチーフがウサギ。一度に10匹以上の子を産むこともあるウサギは、豊かな生命のシンボルとしてイースターには必ず登場します。「この季節になるとパティスリーにウサギをかたどったチョコレートやクッキーが並ぶようになるので、イースターの雰囲気が出るようにアフタヌーンティースタンドの一番上のお皿に加えてみました。アフタヌーンティー形式だと取り分けたりといった気づかいもないので、おしゃべりに夢中になっちゃいますね」。

今年のガーデンプランや花巡りの旅の相談など、清水家のパーティーは大いに盛り上がったそうですよ。あなたも花友達を招いて、春をお祝いしてみませんか。
Credit
テーブルコーディネート協力/Design Team Liviu https://www.facebook.com/DesignTeamLiviu2012/
Photo/工藤睦子
文/3and garden
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