【秋到来】手ぬぐいをリメイクして和テイストで楽しむ重陽の節句 プチプラ花コーデVol.142
プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただきます。
目次
キクの花が主役! 9月9日は重陽の節句
秋に旬を迎える花の一つに、キクがあります。
切り花のキクは、今では一年中出回る手に入りやすい花。お供えとして、また日常使いやギフトとして、幅広く利用されています。
そのキクが主役になる節句が9月9日。「菊の節句」や「重陽の節句」ともいいます。
重陽の節句は中国から伝わったとされ、キクを飾ったりキクの花びらを浮かべた酒を酌み交わしたりして不老長寿を願ったとされています。
キクが好きな私は、この重陽の節句がとても楽しみ。毎年どんなふうに飾ろうかと考える時間が好きです。まだ残暑が残るので、少しだけ夏の余韻を残しながら、今年も100均活用でアレンジを楽しみたいと思います。
400円でできる、手ぬぐいを使った器作り
重陽の節句の花飾りのために、ダイソーでこちらを買ってきました。
左から、中身が見えるキャニスター、手ぬぐい、園芸用のロープです。手ぬぐいは数種類並ぶ中から、ピンクのシンプルな柄のものを選びました。花をこれから決めるので、シンプルな柄だと合わせやすそう…という理由です。
中身が見えるキャニスターは200円。プラスチック製で横長。
プラスチック製なので、そのまま水を入れて花を飾れるのも購入のポイントです。キャニスターは、上のフタを外して使っていきます。
全部で合計400円。この材料で手ぬぐいを活用したバッグを作りたいと思います。
手ぬぐいと器を、和が薫るバッグに変身!
まずは、手ぬぐいでバッグ作りをしていきます。
今回作りたいと思ったのは、夏に浴衣姿の人が持っている巾着バッグのようなもの。和風の雰囲気なので、キクの花に合いそうです。
器は、こんなふうに作りました。
①手ぬぐいを広げた上に、キャニスターを置きます。
キャニスターを置く場所は、手ぬぐいの中心からずらして端のほうにしました。
②キャニスターを包むように、手ぬぐいの両方の端をネジネジとねじっていきます。
③長いほうの手ぬぐいを短いほうに回して結び、取っ手を作ります。
④園芸用ロープを取り出して、下のほうから巻いていきます。
⑤ロープは手ぬぐいバッグの半分くらいまで巻いて切ります。切り口がほどけないように、後ろ側で巻いたロープにはさんで留めておきます。
⑥ロープでデコレーションした手ぬぐいバッグの完成です。
手ぬぐいバッグとキクで重陽の節句アレンジ
重陽の節句用に、花屋さんで選んだキクはこちらです。
淡くてきれいな緑色のキク、ほかはオレンジ色とピンクのスプレーギクです。スプレーギクは1本から枝分かれして何輪か花がついているのでとても使いやすく、ボリュームが出ます。また緑色のキクは1本で存在感がバッチリ。アレンジのフォーカルポイントになります。
【アレンジの手順】
①存在感がある緑色のキクから、アレンジしていきます。
キクはハサミを使わず手で折ったほうが水あげがよいので、器に合う長さのところを手で折ります。
手ぬぐいバッグに合わせて茎を短くしたら、余分な葉は取ってしまいます。それを、水を入れた手ぬぐいバッグの端のほうに入れます。
横から見ると、こんな感じです。
キャニスターの容器の幅を利用して、花を留めています。
②ほかのスプレーギクもアレンジしていきます。最初に、オレンジ色のスプレーギクを用意しました。
こちらも手で折ります。1本ずつになるように折ったら、余分な葉を取ります。
手で折りにくいときは、ハサミを使ってもOK。
緑色のキクの周りに、オレンジ色のキクを挿していきます。
③ピンクのスプレーギクも小分けにカットして、葉を取り除きます。
小さなつぼみもアクセントになるので、残しておきます。
ピンクのキクも、緑色のキクの周りにアレンジ。
少し長めにカットしたつぼみも入れてみました。
こちらもキャニスターの器の角に茎の先がくるようにして、花を留めています。
④キクの葉もアレンジに活用します。
葉を端のほうに入れて完成です。
葉があるとアレンジに動きが出るだけでなく、濃い緑色が全体を引き締めてくれますね。
手ぬぐいで作るバッグで、少しだけ軽やかな重陽の節句アレンジになりました。
今回の材料のご紹介
- キク(緑)…250円
- スプレーギク…200円×2本
- 中身が見えるキャニスター…200円*ダイソー
- 手ぬぐい…100円*ダイソー
- 園芸用ロープ…100円*ダイソー
合計1,050円(税抜)
ほかに、ハサミを用意。
アレンジが思いどおりになる、簡単な花留め
花がうまく留まらないときは、テープを花留めにすることができます。容器の口に数カ所渡して貼ることで、花が挿しやすくなります。
写真はマスキングテープを活用したもの。口に貼ってキクを入れてみました。
これなら花が少なくても、自分の挿したい場所で花を留めることができますね。
この方法は、どんな器にも活用できるので、ぜひ、試してみてください。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -
かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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