唯一無二! 100均活用で作るボタニカルコースター作り♪ プチプラ花コーデVol.138
プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただきます。
目次
100均に、クラフトに使えるUV-LEDライトが登場
100均のクラフトコーナーには、さまざまな材料が揃っています。そのなかで花や植物と一緒に楽しめる、レジン液を活用したアクセサリー作りに以前チャレンジしました。
レジン液は、UV-LEDライトや紫外線を利用して硬化させて使います。数年前に作ったレジンアクセサリーは、UV-LEDライトがなかったのでレジン液を日光に当て、紫外線で硬化させました。
ここ最近、100均でUV-LEDライトを見かけるようになりました。私が見つけたものは、セリアやキャンドゥで売られている100円のものと、ダイソーにある300円のもの。プチプラでUV-LEDライトが手に入るなんて、ますますレジンクラフトが身近で楽しくなりますね!
そのUV-LEDライトを早速活用したくなり、100均でレジン液を購入。今回は、夏に使いたい涼しげなボタニカルコースター作りにチャレンジしたいと思います。
ボタニカルコースター作りのための「押し葉」作り
ボタニカルコースターを作るために、ベランダで育てているアイビーやユーカリ、それから実家の庭からシダやナズナを採りました。
これで押し花ならぬ、「押し葉」作りをしていきます。
押し葉は本の間に1枚ずつ挟んで、このまま1週間ほど放置。
1週間経過した押し葉がこちら。すっかり乾燥しています。
これでボタニカルコースターを作ります。
育てているものを使うことで、材料代が浮きます。身近なもので、フラワークラフトを楽しめるっていいですね。
レジンでコースター3種を作るための準備
レジン液を活用して作るボタニカルコースターのために、100均で買った材料はこちらです。
左から、レジンクラフト用のシリコーンマットに、レジン液は2種類。ダイソーとセリアで買いました。お菓子作りの材料コーナーにあったクラフトギャザーカップ、そしてUV-LEDライトも購入。このUV-LEDライトが100円で手に入ることに、びっくりです。
今回は家にクリアファイルがあったので、これも活用してみようと思います。
クリアファイルは、100均でも買うことができます。
今回のボタニカルコースターは2種類のレジン液を使い、「クリアファイル」、「シリコーンマット」、お菓子作りの材料売り場で見つけた「クラフトギャザーカップ」を使用した3パターンで作ってみます。
①クリアファイル×ダイソーのレジン液×アイビー
まずは、クリアファイルを活用して作るボタニカルコースター。ダイソーのレジン液を使っていきます。
用紙にコップを使って円を描いたものを用意しました。
これを描いた円より少し大きめに、ハサミやカッターで適当にカットしておきます。
円の直径は、8cmほど。
クリアファイルの下に円を描いた紙を敷き、ダイソーで買ったレジン液を用意します。レジン液を出しながら円の外周をなぞっていきます。
円を1周したら、今度はその中を埋めるようにレジン液を出していきます。
円全体にレジン液を出したら、これを硬化させます。
ここで、UV-LEDライトを用意します。
このライトを使うにはUSBアダプタ、またはモバイルバッテリーが必要とのこと。ちょうどスマートフォンを充電させるためのアダプタがあったので、これを使うことにしました。
コンセントにセットして、UV-LEDライトの準備ができました。
先ほど用意したクリアファイルの上のレジン液を、ライトで硬化させていきます。
UV-LEDライトは硬化させるレジン液より2~3cm上から、2分ほど照射するとのこと。コースターは大きいので、少しずつ場所をずらしながら、全体に照射しました。
今回は2分では硬化しなかったので、5分ほど照射しています。
照射して、ある程度液が固まったら、上にアイビーの押し葉を置きます。さらにその上に、レジン液をのせます。
これをまた同様にUV-LEDライトを照射して、少しずつ硬化させていきます。
途中、レジン液が円の内側のほうに寄っていくので、レジン液を周りに足しながら形を修正。足した部分も照射して、硬化させていきました。
全体に液が硬化したら、クリアファイルから外します。
結構パリッと、すんなりと外すことができました。1つめのボタニカルコースターが完成です。
②シリコーンマット×セリアのレジン液×ナズナ
次にシリコーンマットを使った、ボタニカルコースター作りです。ここではセリアのレジン液を活用していきます。
シリコーンマットは、使う前にマットについていた薄い保護材を外しておきます。
クリアファイルのときと同じように、白い紙に円を描き、その上にシリコーンマットを置きます。
シリコーンマットで作るコースターには、ナズナを使うことにしました。
レジン液の使い方も、クリアファイルのときと同じです。
下に敷いた円の外周上にレジン液を出し、輪郭を取ります。その後に、円全体にレジン液を出していきます。ナズナの上にも、しっかりレジン液をのせます。
レジン液は1本では足りず、2本使いました。
これをまたUV-LEDライトで、少しずつ硬化させていきます。
照射しては横にずらし、を繰り返しながら、全体を硬化させていきます。こちらもやはり、硬化するまで5分くらいかかりました。
全体を硬化させて完成したと思い、シリコーンマットから外してみたら…。
裏側の部分がまだ、硬化してませんでした。
そのため、ボタニカルコースターを裏返して、硬化していなかった部分に少しずつ照射、硬化させていきます。
裏側も硬化したら完成です。
表側からの照射ですべてが硬化できなかったのは、照射時間が足りなかったのか、シリコーンマットの影響なのか、レジン液の影響だったのかは不明です。
照射中にレジン液が中央に集まるので、途中で液を追加しました。その部分の形が崩れ、元の円のサイズより小さくなりました。
これはこれで、味のあるコースターということにしたいと思います。
③クラフトギャザーカップ×ダイソーのレジン液×ユーカリ
今度はクラフトギャザーカップとダイソーのレジン液を使います。
まずは、レジン液をカップ全体に出していきます。
UV-LEDライトを少しずつ場所を変えてレジン液に照射し、硬化させていきます。
硬化したら、こちらにはユーカリを入れました。さらにその上にレジン液を流し込むのも、ほかのコースター作りのときと同様です。
レジン液が足りなくなったら、新しいものを追加していきます。レジン液を入れ終わったら少しずつ照射し、全体を硬化させていきます。
硬化したのを確認したら、カップからコースターを取り出します。
ハサミを使ってカップをカットし、コースターを取り出しました。こちらはしっかりと硬化したようです。
カップから外したコースターは、縁の部分に余分なレジンがついていました。それをハサミでカットして仕上げます。
もし周りがギザギザしていたら、紙やすりなどで削ってもいいかもしれません。
カップで作ると、レジン液を少し厚めに流し入れることができます。そのため形が崩れることなく、しっかりとしたコースターができました。同じ形のものを何枚か作る場合も、今回のような型を使うとよいかもしれません。
ボタニカルコースター作りの反省点や気づき
今回、上記のほかに、クラフトギャザーカップを活用して、シダのボタニカルコースターも作りました。合計4枚のコースターが出来上がりました。
作ってみて気づいたことや反省点は、UV-LEDライトが小さかったため、少しずつ場所を移動しながら照射することになり、結構時間がかかったこと。だいたい1つ作るのに30分以上はかかりました。
私が購入したセリアのUV-LEDライトには、後ろの説明欄に「大きなサイズの作品作りや量産をされる場合は大型のUV-LEDライトのご使用をおすすめします」と書かれていました。確かに、小さなアクセサリー向きかもしれません。
コースターのような大きめの作品には、もう少し大きなUV-LEDライトを使ってレジンを硬化させたほうがよさそうです。ダイソーで300円で売られていたUV-LEDライトはもう少し大きかったので、今度はそちらのほうでも試してみたいと思いました。
出来上がったコースターは、時間をかけたぶん思い入れも強く、とてもお気に入りの作品になりました。照射の待ち時間も完成をイメージしながら、わくわくが止まりませんでした。
今回かかった材料代は1,100円。1,100円でこれだけ楽しめるのはいいですし、ずっと使えるものが出来上がるのは嬉しいですね。レジンの中に閉じ込めた植物が、これからどんな風に変化していくのかを観察するのも楽しみです。
作ったボタニカルコースターを、さっそく使ってみました。
グラスに注いだお茶を透かして緑色のリーフが見え、また透明なコースターがとても涼し気。コースターとして使うだけでなく、ただ飾るだけでもよさそうです。
今回の材料をご紹介
- UVレジン液…300円×2本*ダイソー
- シリコーンマット・・・100円*ダイソー
- クラフトギャザーカップ・・・100円*ダイソー
- UVレジン液…100円×2本*セリア
- UV-LEDライト…100円*セリア
- 葉…庭やベランダより採取
合計1,100円(税抜)。
ほかに、ハサミ、クリアファイル、ボールペン、コップ、白い用紙、USBアダプタを用意。
※レジン液を扱う際は、直接肌に触れないように注意してください。手袋をして作業することをおすすめします。また紙やすりなどで削る際は、レジンを吸ってしまわないようマスクなどを着用して作業をしてください。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -
かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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