5月はバラの季節! 初夏に似合う爽やかな白バラのバスケットアレンジ

5月は一年で最もバラが美しい季節。初夏に最盛期を迎える白バラを使ったバスケットアレンジを飾りませんか? 教えてくれるのは、フラワー&フォトスタイリストの海野美規さん。カジュアルなバスケットの器と、すっきりと涼やかな白バラが、気候の爽やかな5月にぴったりです。ナチュラルな印象を引き出すためのバスケットアレンジのコツも解説します。
目次
バラの季節

5月はバラの美しい季節。愛犬との散歩のルートに、バラがきれいに咲いているお宅が何軒かあって、この時期はそうしたお家の前を通るのが朝の楽しみになっています。

中でも、壁一面に咲いている白いバラが、それはそれは見事でとてもきれいなお庭があります。じつは、ここはお花屋さんの裏手側。さすがお花屋さんが育てているバラだと納得しました。この景色を見て、今月は白いバラのアレンジにしようと決めました。

庭に咲くバラを摘んでアレンジする…そんな暮らしにはとても憧れます。ガーデンに咲くバラと、切り花として売られているバラとでは、少し様子が違いますから。でも、切り花のバラでも、活け方によっては、まるで庭で摘んできたような自然な花姿に見せることができます。今回は、フラワーショップで買った白いバラで、ナチュラルな雰囲気のアレンジを楽しんでみましょう!

バスケットアレンジのコツは「飛び出し」と「デコボコ」

アレンジをナチュラルな雰囲気にするには、ジャグやマグカップなどの生活雑器や、シンプルなガラスの器などを花器とするのがおすすめ。バスケットも、ナチュラルスタイルにはぴったりですね。
今回は、蓋付きのバスケットを花器に選びました。両側に開くタイプです。花の量によっては、片方を閉じて使うこともできます。

ナチュラルに活けるポイントとして、バスケットから花が溢れ出すように、飛び出すようにしてみてください。今回の花材では、姫リョウブとアジサイを手前に飛び出すようにしました。

そしてバラは、高低差をつけて入れて、デコボコとラフな感じにします。

飛び出しとデコボコで、ナチュラルにアレンジしてみてくださいね。
アレンジに使った花

- 白バラ 5本
- 姫リョウブ 1本
- アジサイ 1本
- アイリス 4本
アレンジの手順

1.バスケットの中に器(おとし)をセットし、水を入れます。

2.姫リョウブの枝を、手前に飛び出すように入れます。同様にアジサイも入れます。


3.バラを1本ずつ入れます。

4.アイリスを入れます。

5.アイリスの葉などを入れ、全体のバランスを整えます。

出来上がり!


コート・ダジュールの街サントロペのお菓子 トロペジェンヌ
今年もカンヌ映画祭がスタートしました。私が住む静岡市は、フランスのカンヌと姉妹都市になっています。そんなご縁で、カンヌ映画祭に合わせて、毎年5月に「シズオカ×カンヌウィーク」というイベントがあります。この期間は、週末にマルシェが開かれたり、美術館や図書館で映画上映会が開催されたり、街角コンサートも! また、市内の公立小中学校の給食では、フランスパンやフランスの家庭料理が献立に取り入れられるそうです。
今年は週末のお天気がよく、とても爽やかな初夏の陽気で、マルシェは大賑わい! まるで本場カンヌに来たみたいでした!

そんなフランスの風光明媚な海岸として知られるコート・ダジュールの街、サントロペ。カンヌ、ニース、モナコなどと並んで人気の、高級リゾート地です。そのサントロペで生まれた、トロペジェンヌというケーキをご存じでしょうか?
大きく丸く焼いたブリオッシュの生地を半分にカットして、たっぷりのクリームを挟んだスイーツで、少し前に流行したマリトッツォに似ています。トロペジェンヌのほうは、もともとポルトガル人のパン職人がサントロペで開店したパン屋さんで売り出したケーキなのだとか。あのフランスの女優ブリジット・バルドーが名付け親ということで、素朴なケーキなのに、なんだかとてもおしゃれな感じのするスイーツです。

以前サントロペを旅行で訪れた際に、ブリジットがお気に入りだったというカフェで、友人と一緒にトロペジェンヌをいただきました。とても大きくて、ふわふわでおいしかった思い出です。今回お店のHPを見てみたら、とてもおしゃれにリニューアルされているようでした。街並みやお店の様子は変わっても、トロペジェンヌはサントロペで人気のスイーツであることは変わりないようです。
シズオカ×カンヌウィークで販売されていないかと探すのですが、今年も見つけられませんでした。やはり本場で食べなくては!
Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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