【ホリデーシーズン・おすすめ植物園】冬に咲く! カラフルなアイスチューリップが魅力の「花菜(かな)ガーデン」
心躍るホリデーシーズンですが、冬になると植物の色合いは落ち着いたものになり、寂しい印象になりがち。でも、ここはこの季節も鮮やかな花たちがお出迎えしてくれます。ホリデーシーズンのウキウキ気分にぴったりな、ビタミンカラーのアイスチューリップが咲く「花菜ガーデン」をご紹介します。美味しい食事やショッピングも楽しめますよ!
目次
園芸から収穫体験までできる植物園
神奈川県立花と緑のふれあいセンター「花菜ガーデン」は、2010年3月、園芸や農業を楽しみながら学べる施設としてオープン。園内は約9.2haと広大で、サクラやバラ、クレマチスなど約3,280品種の花々が植栽された「フラワーゾーン」、野菜の植え付け・収穫などの体験ができる「アグリゾーン」、展示室や図書室などがある「めぐみの研究棟」の3つのゾーンで構成されています。
■花菜ガーデンのシンボル“カレル・チャペック”とは
『園芸家12か月』の著者であるチェコの作家で、園芸家としても知られるカレル・チャペック。プラハに現存するチャペックの家と庭をイメージし、「カレル・チャペックの家と庭」として園内に展示されています。
かつて“バラの切り花日本一”と言われた平塚市
花菜ガーデンのある神奈川県平塚市は、戦後いち早く温室でバラの切り花生産を開始し、昭和50年代には「日本一のバラの産地」と呼ばれていました。温室で花苗を育てている花の農家が現在でも多いのが特徴です。
関東有数の品種数を誇る花菜ガーデンバラ園のバラは、野生種から近年のバラまで合わせて約1,300品種。「風ぐるま迷図(フラワーゾーン)」にある[香りのバラ]には、モダンローズの中でも特に芳醇な香りの品種が集められ、クレマチスと一緒に展示されています。
これから春に向けて、バラの剪定と誘引作業が行われます。この時季になると、自宅でバラを育てている人から「誘引作業を見学したい」という声をいただくそう。もちろん、誘引作業の見学(入園料はかかります)は大歓迎。ご興味のある方は、自宅のバラ誘引の参考にされてみては。
カラフルで可愛いアイスチューリップに気分が上がる!
花菜ガーデンでは、毎年クリスマスシーズンに向けてアイスチューリップの植え付けをしています。2014年からスタートして9回目となる今年は、約7千球のアイスチューリップがフラワーゾーンの[花菜ガルデン]を中心に植え付けられ、来園者の目を楽しませてくれています。
花菜ガルデンに植え付けられたアイスチューリップは‘イルデフランス’(赤)、‘ピンクツイスト’(桃)、‘プリンセスイレーネ’(赤&白)、‘イエローフライト’(黄)、‘ダーウィスノー’(白)など16品種。
普通のチューリップの球根をポットの土に植え付けて根を成長させ、その後冷蔵施設に保存。一定期間低温管理した後、自然の環境下に戻すと「春が来た」と勘違いをして花を咲かせたのが“アイスチューリップ”。冬は気温が低いため花もちがよく、開花時期を長く楽しむことができます。
クリスマスの装飾で可愛いフォトスポット
アイスチューリップの開花時期に合わせて園内には、クリスマスの装飾で飾られたワゴンやリース、ツリーなどの写真スポットがいっぱい。自分好みの写真スポットを見つけてくださいね。※クリスマス装飾は27日(火)まで。
新鮮な神奈川県産農水産物を使用したレストランやショップ
[みのりの棟](めぐみの研究棟ゾーン)には、神奈川県産の農水産物を使用したレストラン「キッチンHana」とショップ「Dear CAPEK(ディア・チャペック)」があります。
レストラン「キッチンHana」は、シーズンやイベント限定のメニューもあり、バラエティー豊富。なかでもスペシャルメニューで、スパイスやフルーツを組み合わせた自家製の “ホットワイン(グリューワイン)”がおすすめ。アルコール入りとノンアルコールがあり、ノンアルコールはグレープ100%のウエルチジュースに、スパイスやフルーツを加えたホットワイン風。ほどよい甘さとクリスマスらしい香りでとても飲みやすく、冷えた体が温まります。
同じ[みのりの棟]には、ショップ「Dear CAPEK」があります。神奈川県の特産物や、バラに関連した雑貨がたくさん置いてあります。
Information
◆神奈川県立花と緑のふれあいセンター「花菜ガーデン」◆
・開園時間:午前9時~午後4時(3月~11月は午後5時)
・休園日: 12月~2月は毎週水曜日(祝日の場合は翌日)および年末年始(12月28日~1月4日)
※2023年1月11日(水)は開園
・入園料:[12月]大人550円、シニア(65歳以上)400円ほか、[1月] 大人200円、シニア(65歳以上)150円ほか
※2023年1月8日(日)は神奈川県民感謝の日のため、お得料金に
※開園時間・休園日・入園料はシーズンや年により変動するため、詳細はHP参照
・所在地:平塚市寺田縄496-1
・交通案内:JR平塚駅北口より神奈川中央交通バス「秦野駅(北口)行き71・74・75系統」で所要時間約20分「平塚養護学校前」下車徒歩約5分、小田急線秦野駅北口より神奈川中央交通バス「平塚駅(北口)行き 71・74系統」で所要時間約25分「平塚養護学校前」下車徒歩約5分
・電話番号:0463-73-6170
・HP:https://kana-garden.com
Credit
取材・文・写真/ガーデンストーリー 編集部
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