ひと口に園芸店といっても、今やさまざまなスタイルのショップがあります。それぞれの個性が色濃く反映されたこだわりの空間は、ガーデニングのセンスを磨ける最高の場所。今回は、ディスプレイが見応えたっぷりの「グリーンロフトザパーク」を訪ねました。

Print Friendly, PDF & Email

河川跡を有効活用した
瑞々しいショップが誕生

草津川の移設によりできた、草津駅まで続く全7kmの跡地の有効活用として、5年ほど前にオープンした「ai彩ひろば」。スポーツ・農業などアウトドア活動の拠点として整備され、バーベキュー&DAYキャンプ、サイクリングロード、ジョギングが楽しめるスポットです。そのなかの1区画に、緑のある暮らしを提案する園芸店「グリーンロフトザパーク」がオープン。広々として子どもから大人まで楽しめるショップです。

園芸店「グリーンロフトザパーク」

‘すべての人が楽しめる、身近な自然との接点になる場所’をコンセプトに、心癒やされる自然空間を提供している「グリーンロフトザパーク」。300㎡もの売り場には、インドアグリーンや花苗、コンテナ、雑貨など、ガーデニングライフを応援するアイテムがずらりと並び、最近人気のパルダリウム関連商品も充実しています。

園芸店「グリーンロフトザパーク」
空間を有効に使ったグリーンディスプレイ。先が見通せないほどの量感で、奥の売り場への期待感を高めている。
園芸店「グリーンロフトザパーク」
滋賀県のみならず、京都や大阪から目がけてくるお客さまも多い。

店内は、木製とステンレス什器を巧みに合わせ、有機質の無機質の絶妙なバランスがとられています。そこはまるで欧米のインテリア店に訪れたよう。トーンを落とした照明が、心地よい空間を演出しています。

園芸店「グリーンロフトザパーク」

観葉植物は沖縄や鹿児島まで買いつけに出向いているそうですが、「特別に変わった種類や樹形などにはこだわっていません。それよりも樹木本来の姿をしている扱いやすい姿のものを仕入れて素敵に見せることに力を入れています」と、マネージャーの佐藤真昭さん。

園芸店「グリーンロフトザパーク」

ホームセンターのバイヤーとして約20年間ガーデニングの流行の移り変わりを眺めてきた佐藤さん。このあたりは、住宅開発で移住してきた感度が高い若者が集まるエリアで、昔ながらの見慣れたアイテムでも見せ方に工夫をすれば、新鮮なものとして受け入れてくれるそう。「若い人は違うスタイルやジャンルのものでも先入観なく、いろいろなことに結びつけたり、はめ込んでいったりすることができるんですよね。単に珍しいものを追い求めるのではなく、一般的なものでも魅力的な見せ方をすることで、植物を好きになるきっかけづくりに繋げることが大切。今までの園芸の枠を脱して、園芸を楽しむ人の裾野を広めたいですね」。

植木鉢
どんなシーンにも合うものが見つかるように、さまざまな色形・素材の鉢が揃っている。
ガーデンツール
ガーデンツールは機能性とクールさを兼ね備えたステンレスのものがメイン。

テーマパークのような
ディスプレイを拝見

来る人を飽きさせない努力を惜しまない、グリーンロフトザパークのスタッフたち。「こまめに模様替えをしていますよ。大がかりなチェンジもしょっちゅうです。女性スタッフは室内でディスプレイ、男性スタッフはパワープレイ。それぞれが協力しあってお店をきれいにしています」と、アシスタントマネージャーの東晧平さん。モデルルームやショップの装飾も依頼されることが多いそう。

園芸店「グリーンロフトザパーク」
天井に無数の洋書が下がる、ショップ入り口の頭上のディスプレイ。非日常を感じる斬新な展開に誰もが驚かされる。
園芸店「グリーンロフトザパーク」
カフェとの境のシェルフにも洋書が用いられ、おしゃれな目隠しとして機能している。
園芸店「グリーンロフトザパーク」 園芸店「グリーンロフトザパーク」

洋書やドライフラワー、ガラス商品を組み合わせたディスプレイには、エレガントさも漂います。「欧米の高貴な雰囲気を香らせたり、古きアメリカを感じさせたりして、異なる雰囲気を共存させています」と佐藤さん。チープな雰囲気にならないように、意識を注いでいるのが伝わってきます。

園芸店「グリーンロフトザパーク」
下がる照明も個性的。スタイリッシュで大人っぽいムードが漂うコーナー。

アウトドアのガーデニングコーナーも
魅力的なしつらいに

外の売り場も清潔感あふれ、落ち着いたブルーの建物を背景におしゃれな売り場となっています。植物は季節の草花に加え、カラーリーフも充実。あらゆるシーンに対応できるラインナップです。

園芸店「グリーンロフトザパーク」
園芸店「グリーンロフトザパーク」
雨が降っても歩きやすい木道。暗くなると頭上の丸い電飾が点灯し、ガーデンパーティーのような空間になる。
花苗売り場
花苗は全て木箱に入れて販売されており、美しくて楽しいビジュアルを徹底。もちろん苗の種類や質もバッチリ。

大きめなコンテナは屋外の軒下コーナーで販売。インテリアになじみやすいグレーやアイボリーのマットなデザインのものが多く並んでいます。それと向かい合わせになるように、樹木類も陳列。オリーブやユーカリ、リーフが美しい人気樹種は、品種も豊富に揃えられています。

園芸店「グリーンロフトザパーク」

もし希望の樹木がなければ、お取り寄せも可能。また、配達や庭への植え付けも可能な範囲でやってもらえます。「植え付けをする場合は土代を頂くだけで、一般的に言う手間代は不要です。その浮いた分でほかのアイテムを試してもらいたいですからね」と東さん。

ところ狭しと並ぶ
暮らしまわりの雑貨コーナー

ガーデンパーティーやキャップでも活躍してくれそうな食器やキッチンツール、ファブリックも充実。丈夫でカジュアルな価格なので、庭でも惜しみなく使えるものばかりです。

園芸店「グリーンロフトザパーク」 園芸店「グリーンロフトザパーク」

テーマパークのデコレーションのような楽しさあふれるコーディネートも必見。眺めているだけで、ワクワクする空間です。

佐藤真昭さんイチオシの
国内製の小さな鉢

輸入鉢が多い中、最近佐藤さんが注目しているのが、メイドインジャパンのもの。「日本の伝統工芸品だとどこか雅な雰囲気が残って、観葉植物に合わせにくいところがあるのですが、地元の信楽や岐阜県の美濃焼などの若い作家さんの作る鉢で合わせやすいものを見つけたんです。これからほかの産地のものを含めて、どんどんアイテムを増やしていきたいですね」。

国産の鉢
左/パステルカラーのマーブリングが入る美濃焼。
右/ひび割れがユニークな国内鉢メーカーのオリジナルの手焼きと、ざっくりとした塗りの信楽焼。

植物をいかに美しく暮らしに取り入れるかを追求し続ける「グリーンロフトザパーク」。お客様を飽きさせない、最旬の提案でいっぱいです。カフェ『café KaimanaLio(カフェ・カイマナリオ)』も併設しているので、地場野菜を使ったフードやドリンクを頂きながらショッピングできます。ぜひ訪れてみてください。アクセスは、JR琵琶湖線「草津」・バス「の丘団地口」下車より徒歩約8分。名神高速道路「栗東」ICから車で約15分。

【GARDEN DATA】

グリーンロフトザパーク

滋賀県草津市北山田町3268番地1

TEL :077-584-5310

営業時間:10:00~18:00 カフェは※L.O テイクアウト~16:00・ イートイン~15:30

定休日:火曜日 カフェは火曜日、金曜日

https://minami-group.jp/greenloft/

Credit

写真&文/井上園子
ガーデニングを専門としたライター、エディター。一級造園施工管理技士。恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒。造園会社、園芸店を経て園芸雑誌・書籍の編集者に。おもな担当書に『リーフハンドブック(監修:荻原範雄)』『刺激的ガーデンプランツブック(著:太田敦雄)』『GARDEN SOILの庭づくり&植物図鑑(著:田口勇・片岡邦子)』、近著に『簡単で素敵な寄せ植えづくり』など。自身もガーデニングを楽しみながら、美術鑑賞や旅行を趣味にする。植物を知っていると、美術も旅も楽しみの幅が広がりますね。

Print Friendly, PDF & Email