全国各地にあるアジサイの名所とはひと味違うと評判の神奈川県横浜市「横浜イングリッシュガーデン」。洋風ガーデンにカラフルに咲き継ぐアジサイが見頃を迎える5月30日(月)~6月26日(日)は「アジサイ・フェスティバル」を開催。大株に育ったゴージャスなアジサイから最新品種、珍しい品種など、300品種ものコレクションが見られ、ダイナミックなユリやアカンサス、二番花のバラなど、夏の美しいガーデンフラワーも続々と色を添えます。無数の花に囲まれるフォトスポットがいっぱいの庭園へ出かけましょう。

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首都圏屈指の300品種のアジサイが主役になる季節

左/朱赤色のバラ‘スーパー・エルフィン’とヤマアジサイ‘アジアン・ビューティー’。右/黄色のバラ‘ グラハム・トーマス ’とアジサイ‘紫雲紅 ’。5月下旬の様子。

2,200品種、2,800株ものバラが4月下旬から咲き継ぎ、2022年も多くの人を魅了してきた横浜イングリッシュガーデンは、5月下旬から、主役の花がバラからアジサイへとバトンタッチして、景色が日々変わっています。

最晩生のバラ‘ローゼンホルム’(左)、‘エクセルサ’。

‘ローゼンホルム’や‘エクセルサ’など最晩生のバラが花開く頃、庭のあちこちで咲き始めるのがアジサイです。日毎に色づくアジサイは、空のように爽やかなブルーから、燃えるような真紅、チャーミングなピンク花など、個性溢れる300もの品種です。

一度訪れたことがある方は、「あんなにバラが咲いていた、同じガーデンとは思えない!」と驚くほどアジサイの存在感が増して、6 月中旬頃に最盛期を迎えます。

その頃になると、再び花を咲かせるのはバラの二番花です。ひたすらゴージャスな一番花に比べると、二番花は少し控えめながら、ガーデンに彩りを添えます。バラからアジサイに主役が移り変わる5月下旬〜6月上旬と、バラの二番花が咲き始める6月中下旬は、バラとアジサイが一緒に楽しめる贅沢なひと時。多くの植物が生き生きと育つ横浜イングリッシュガーデンならではの景色に出会えます。

花の名にも注目したい個性溢れるアジサイの競演

‘恋物語’ 白に赤の覆輪が美しい八重手鞠咲き。早咲きで、花付きがよく、育てやすい。完成度の高い品種。

花弁の先をくっきりと紅に染めるのは‘恋物語’。 花の中に青い十字がくっきりと浮かび上がる‘水凪鳥(ミズナギドリ)’、そして名の通り! と言いたくなる花姿の‘ポップコーン’など、どのアジサイも美しく、名前も魅力的。歩くたびに出会う個性あるアジサイの数々をじっくり楽しんでください。

花(萼片)の中に青い十字が浮かび上がる‘水凪鳥(みずなぎどり)’。
花弁(萼片)の縁が丸くカールする‘ポップコーン’。

夏のガーデンフラワーと咲き競う最高品質のアジサイ

全国各地のアジサイの名所とはひと味違うアジサイの景色が評判の横浜イングリッシュガーデン。その理由は、「庭園」という空間でアジサイが咲いているからです。アジサイだけが咲く名所も圧巻ですが、ここでは例えば、6月中旬頃からデイ・リリー(ヘメロカリス)、ユリ、アカンサスとさまざまな花とアジサイの奏でるカラーハーモニーを楽しむことができます。

左から、ヘメロカリス、ユリ、アジサイとアカンサス。

庭園の権威ある世界大会で優秀庭園賞を受賞している横浜イングリッシュガーデンのガーデナー達は、アジサイの栽培技術に長け独自の技術でアジサイを咲かせています。 そのため他では見られないようなビッグサイズのアジサイが、園内を進むごとに出現。その大きさとともに、圧倒的な花の数にも驚かされます。

映えスポットが出現! 期間限定のアジサイ・ディスプレイ

「アジサイ・フェスティバル」期間中は、毎年映えフォトスポットとして人気の高いディスプレイがローズトンネルに出現。今年のテーマは「アジサイの歴史」。アジサイは日本原産の植物で、プラントハンター達によって欧州に渡り、美しく改良されて日本に里帰りします。やがて日本でも改良が進み、今現在は国産育種の全盛期を迎えています。そんな「アジサイの歴史」をガーデナー達がアジサイの花鉢を使って表現。どんなヒストリーが演出されるのか、ぜひ園内でご覧ください。

「美しすぎる雑草」がアジサイの引き立て役として登場

斑入りや銅葉品種の『美しすぎる雑草展』の一例。展示はアジサイ装飾の中で脇役として並びます。写真中央、セリ‘フラミンゴ’。左上から時計回りに、イタドリ、リグラリア‘マリー・クロフォード’、ミズヒキ、ヒルガオ、ヨウシュヤマゴボウ、八重咲きドクダミ、ススキ‘月光’、ヨモギ。あなたはいくつの雑草を思い浮かべることができますか?

アジサイ・ディスプレイの引き立て役として登場するのが『美しすぎる雑草展』です。庭に生えてくると除去に苦戦し、庭づくりの邪魔者として扱われている雑草ですが、その仲間には斑入りや銅葉が美しいものがあります。「え、これってあの雑草なの!?」と疑ってしまう珍品が集合するのは、この期間限り。植物知識豊富な横浜イングリッシュガーデンのガーデナーがセレクトしたアジサイとのコラボ植栽で、知られざる雑草たちの真価を発見できるかもしれません。ぜひお見逃しなく。

庭散策の後は冷たい花モチーフのスイーツでクールダウン!

花々の美しさで癒やされたら、併設するカフェ「YEG Original CAFE」でクールダウンがおすすめ。アイスコーヒーやサンドウィッチなどのカフェメニューのほか、特に人気なのが見た目も可愛い「フラワーソフト」。バラとバニラのミックスソフトに、エディブルフラワーをカラフルにトッピングした、ここでしか味わえない美味しさです。また、アジサイ・フェスティバル期間中は、アジサイ色のゼリーが入ったラムネソーダ「アジサイソーダ」もリフレッシュできるスイーツです。パラソルの下の日陰で花々の香りに包まれながら、ガーデン散策の余韻に浸るティータイムを過ごせます。

日が傾く夕方も庭散策におすすめの時間帯です。日陰のベンチに腰掛けて花々に囲まれる贅沢な時間をお過ごしください。左上に雲のようにふわふわの花穂をつけるのは、花木のスモークツリー。

本格的な夏に向けて、アジサイが咲き続けるなか、スモークツリーやヘメロカリス、ユリ、アカンサスが咲き継ぎ、訪れるたびに発見のある名園「横浜イングリッシュガーデン」。庭づくりの参考に、花知識を深めるために、また、大切な人と過ごす癒やしのデートスポットとして、ぜひお出かけください。

Information

横浜イングリッシュガーデンアジサイ・フェスティバル

開催期間 5月30日(月)~6月26日(日)
開園時間 10:00~18:00(最終入園17:30)
入園料 大人 800円/小中学生400円/未就学児無料)/年間パスポート(1年間入園無料)5,000円

アクセス 相鉄線・平沼橋駅より徒歩約10分(横浜駅西口りそな銀行前より無料送迎バス有 ※水曜運休)

住所 神奈川県横浜市西区西平沼町6-1 tvk ecom park
TEL 045-326-3670
HP https://www.y-eg.jp/
インスタグラム yokohama_eg_officia  *インスタグラムや各種SNSでは、河合伸志さんの品種解説が書き添えられた最新の庭や見頃の花も発信中!
写真・協力/横浜イングリッシュガーデン

Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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