花の庭巡りならここ! 世界バラ会議で受賞歴のある熱海「アカオハーブ&ローズガーデン」

四季がはっきり変化する日本には、豊かな自然と幅広い植物群、そして花を美しく咲かせる技術力があり、海外からも注目されるガーデンもたくさんあります。全国各地で育まれ、訪れる人々を感動させる花咲く数々のスポット。人生で一度は訪れてほしい観光ガーデンへご案内します。
目次
バラをはじめ、さまざまな植物が競演する「アカオハーブ&ローズガーデン」
静岡県にある「アカオハーブ&ローズガーデン」は、約600種4,000株のバラが咲き誇り、球根植物やハーブ、宿根草などさまざまな植物が織りなす見応えのある景色が楽しめます。2015年には「第17回世界バラ会議“優秀庭園賞”」を日本の民間企業で初めて受賞し、内外から注目を集めました。
12のテーマで構成された見どころいっぱいのガーデン

斜面にガーデンがあるので、下から見上げる景色も圧巻。
「アカオハーブ&ローズガーデン」のデザインを担当したのは、ランドスケープデザイナーの白砂信夫さんです。つるバラをトンネル状に仕立てた「クライミングローズガーデン」、デビッド・オースチン・ロージズ社作出のバラが咲き誇る「イングリッシュローズガーデン」、イエローでまとめた「黄金のバラの庭」、褐色系の花々を集めた「夜の女王の庭」など、12のテーマガーデンで構成されています。アーチやオベリスク、バラと一年草や宿根草を組み合わせてトータルにコーディネートされた迫力ある景色は、ガーデニングのヒントにもなりそうです。
上写真は、結婚式が挙げられる、華やかなウェディングガーデン。
綿密な植栽プランによる開花リレーで、四季を通して花爛漫
「アカオハーブ&ローズガーデン」では、ハーブガーデンも充実しています。セージやローズマリーをはじめ、約100種のハーブを植栽。特に、段々畑に群生させたラベンダーが開花する初夏は見応えがあります。
風香るラベンダーの段々畑。
品よく香るラベンダーにちなんだ淡い紫色の「ラベンダーソフトクリーム」は、オリジナルでレシピ開発したレアアイテム。ぜひ味わっておきたいところです。
「アカオハーブ&ローズガーデン」は、その名の通り、バラとハーブが際立つガーデンですが、その観賞期以外にも開花リレーを計画して見どころをつくっています。1月はアタミザクラ、2月はナノハナ、3月中旬〜4月はチューリップ、9月はダリアやノボタン‘コートダジュール’、10〜11月はアメジストセージが群れて咲き、一年を通して華やかな景色が広がります。
カフェやショップ、体験工房もある、充実のコンテンツ!
「アカオハーブ&ローズガーデン」では、2017年9月にカフェ「COEDA HOUSE(コエダ ハウス)」がオープンしました。建築家の隈研吾さんが手がけた360度ガラス張りの木造カフェで、8㎝角のヒマラヤヒノキを積み上げた「積み木の柱」が、モダンかつ温かみのある雰囲気を醸しています。一番の高台に建つため相模湾が一望でき、水平線まで開けた海が眼前に広がる癒しのスポットです。
カフェのメニューは、パティシエの藤井幸治さんがプロデュースしたオリジナルスイーツ、熱海のダイダイを使ったチーズタルトの「熱海タルトフロマージュ(写真左)」、フワフワの食感を追求し、ミカンハチミツを使って仕上げたバームクーヘン「COEDA KUCHEN」がオススメ。ほかに、バラの花びらのジャムをあしらった、オリジナルのローズアイスクリーム(写真右)も人気があります。
「アカオハーブ&ローズガーデン」は、ペット同伴もOK(リードをつけることが義務づけられています)。抱いて膝に乗れるサイズなら、バスへの同乗も可能です。カフェの「COEDA HOUSE」にもテラス席が用意され、一緒にくつろぐことができます。
ガーデニングショップも併設されているので、お気に入りの花苗やガーデングッズを探してお買い物を楽しむのもまたよし。体験工房では「ハーブのせっけん作り」や「コロン作り」「子ども向けネイチャークラフト」など、季節によってテーマが変わる体験教室も開催しています。楽しいコンテンツがたくさん詰まった観光ガーデン「アカオハーブ&ローズガーデン」は、ぜひ一度は足を運びたいスポットです。
Information
「アカオハーブ&ローズガーデン」
所在地:静岡県熱海市上多賀1027-8
TEL:0557-82-1221
アクセス:熱海駅よりバスで15分(熱海駅6番乗り場「網代旭町行き」に乗車、“アカオハーブ&ローズガーデン”バス停下車徒歩2分 280円)
通年開園 ※但し12月・1月の毎週火曜日は定休
Open
9:00~17:00(16:00最終入園)
入園料: 大人700円、小人400円(1月1日~2月28日)
大人1,000円、小人500円(3月1日~5月14日)
大人1,200円、小人600円(5月15日~6月10日)
大人1,000円、小人500円(6月11日~11月30日)
大人700円、小人400円(12月1日~12月31日)
Credit

取材&文/長田節子
ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。
https://twitter.com/passion_oranges/
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