猛暑も落ち着いて、秋の気配を感じるようになってきた今日この頃。日本中でいち早く秋が訪れる北海道は、紅葉も濃く色づき、味覚の楽しみもある、花好きさんが旅したい場所の一つです。今回は、10年間毎年北海道を旅してきたという千葉在住の橋本景子さんが、3年前に旅した北海道の秋をご紹介。旅は、新千歳空港からスタート! 多数の写真とともに秋の北海道の魅力をお届けします。

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新千歳空港から車で出発

今年は新型コロナウイルス流行の影響で、これまで10年間、毎年恒例になっていた夏の北海道への旅も自粛しました。それは、とても残念でした。もし、この先に世の中が落ち着くようなら、秋の北海道への旅を企画してみたいなと考えていたら、3年前に旅した秋の記憶がよみがえりました。夏の北海道もいいですが、秋も格別ですよね。3年前の秋に旅した北海道のガーデン巡りを、2回に分けてご紹介したいと思います。今回は前編です。

10月10日、新千歳空港に降り立ち、レンタカーを借りました。この時は、まず帯広方面に車を走らせたのですが、このルートを選んだら、必ず立ち寄るのが「道東自動車道」の「占冠パーキングエリア」。新千歳空港からは1時間程度の距離です。そこには、「紫竹ガーデン」が監修しているミニガーデンがあって、毎年の楽しみとなっています。

秋のガーデンディスプレイ
パンプキンがディスプレイされた占冠パーキングエリアのハイウェイガーデン。

私は車で旅することが多いのですが、各地のサービスエリアやパーキングエリアで、時々ハイウェイガーデンを見つけては立ち寄ることにしています。

NEXCO東日本では、「花と緑のやすらぎ ハイウェイガーデン® プロジェクト」の運営を行っているそうです。それは、”休憩施設園地等を利用しやすく心地よい空間へ転換を図るとともに、地域らしさの創出と地域との連携を目指した「ハイウェイガーデン®」を整備し、お客さまにやすらぎと癒しの空間を提供するために推進しているプロジェクト”。

参照サイト:北海道ハイウェイガーデンオープン

北海道のハイウェイガーデン

占冠パーキングエリアに併設されたこのガーデンは、それほど広くはありませんが、紅葉した山を借景に、秋らしい落ち着いた色彩の趣のある写真を撮ることができました。

ハイウェイガーデンから「十勝千年の森」へ

さて、そこから帯広方面へ。

また1時間程度走り、この日の一番の目的である「十勝千年の森」に到着しました。

十勝千年の森
秋のアースガーデンと紅葉の日高山脈。
十勝千年の森

十勝千年の森の中でも私が一番好きなメドウでは、宿根草が枯れ姿を見せ始めていました。そう、これは私が見たかった、枯れた植物たち。

十勝千年の森のポタジェ

夏には遠慮がちであまり主張していなかったポタジェも、秋色の背景の中で大株に育ち、鮮やかに引き立っていました。

十勝千年の森の秋のディスプレイ

そして別の場所では、真っ赤なダリアを贅沢に使ったアレンジやパンプキンが。農家の一角を思わせる、秋らしい素朴なディスプレイ。

十勝千年の森のアスター

アスターはたくさんの種類があるので、名前を特定できませんが、上写真右は、アスター‘レディ・イン・ブラック’でしょうか?

この季節のガーデンには、とても効果的な植物ですね。

十勝千年の森のエゾシマリス

人気も少ないガーデンで、エゾシマリスにも遭遇して撮影ができました。

森のスパリゾート北海道ホテル

この日の宿は、ここ数年必ず宿泊する帯広の「森のスパリゾート北海道ホテル」。

帯広駅からは少し外れますが、市街地とは思えないほどの豊かな緑に囲まれた静かなホテルで、芝生が美しい中庭を見ながらの朝食が楽しみの一つです。

「上野ファーム」を目指して旭川方面へ

10月11日、この日は一路旭川へ。

帯広から旭川は所要時間3時間ほどで、夏季は途中で富良野の「風のガーデン」を経由したりするのですが、秋は日没が夏より2時間ほど早いので、先を急ぎます。

ちなみに、夏の日の出は4時前なので、早起きが得意な方にとっては活動時間がとても長くて、一日を有効に利用できます。

秋の北海道

道中に見つけたカフェ。屋根の色と紅葉が美しくて、パチリ。車窓からの風景も存分に楽しみましょう。

秋の上野ファーム

「上野ファーム」に到着したのは午後でした。

夏の喧騒はここにはもう無く、カラフルだけど、しっとりとした秋色の植物が迎えてくれました。

秋の上野ファーム

ミラーガーデンのボーダー(写真左)は、紅葉した白樺を背景に、アスターなどが彩りに。また、パープルウォーク(写真右)では、三尺バーベナの花がのびのびと風に揺れていました。

秋のフウチソウ

ノームの庭の秋は、黄金色! フウチソウの底力を見せつけられた気がします。

秋の上野ファーム

枯れ色の中に白いシュウメイギクのボリュームがダイナミックで素晴らしい。

秋の上野ファーム

ダイブしたくなるくらい可愛いアスターの一群。

フウチソウとルドベキア‘ヘンリーアイラーズ’の黄花のコンビネーションもよく似合っていますね。

上野ファームのアスター

そして、ここにもアスターの大株が!

これだけのボリュームで咲いているものは、日本では多分北海道でないと見られないのではないでしょうか?

上野ファームの秋のガーデン

こうして見ると花の数は少ないですが、私は花がたくさん咲き誇っている景色よりも、この時期の紅葉した葉や枯れゆく草姿のほうがむしろ美しいと思うのです。

個人庭を見学後、B&Bへ

「上野ファーム」を後にして、「秋に行きます」とお願いしてあった個人邸へ向かいました。本当は夏しか公開していないのですが、そこは長年通い続けたお庭なので、無理を聞いていただいて。

でも庭にいる時間よりも、お部屋の中でおしゃべりしていた時間のほうがずっと長かった気がします。

秋の庭

夏の庭とはまた違う美しさ。秋の庭ならではの魅力がいっぱいでした。

そして、この日のお宿に向かいます。

スプウン谷のザワザワ村

いわゆるBed and Breakfastですが、美瑛の丘の真ん中に、でも通りからは全く見えない、宿泊者しか入れないロケーションにある人気の蜂蜜色のコテージです。

一日に5組しか宿泊できないので、予約は常にいっぱい! 前年の夏になんとか予約が取れて宿泊したものの、あいにくお天気に恵まれず、夜空が見られなかったのです。またリベンジしようと思い、HPで知らされるキャンセルをチェック。今回はうまくそのキャンセルに滑り込めたので、ここに泊まる日程を基準にして決めた旅でした。

スプウン谷のザワザワ村

今回宿泊したコテージの外観。しかし、またお天気があやしくて、星空は見られそうにありません。あー、残念。

B&Bのディナー

ディナーは別料金ですが、「古きよき北国の食卓」がテーマのお食事は、ここの農場で取れた北の大地の食材をふんだんに使った、心がこもったお料理です。

できたてをお部屋に運んでいただいて、まるでコテージで暮らしているようにリラックスした空間での楽しい時間を過ごせました。

北海道のB&B

朝ごはんも、じつはとっても楽しみなメニューで、バスケットに入って届くサラダや温かいスープ、パンを、自分で入れたコーヒーと一緒にいただきます。

北海道に来ると、ついついスケジュールを詰めこんで走り回ってしまいがちですが、このコテージに宿泊する際には、コテージライフを楽しめる、もっとゆったりとした計画でないともったいない気がします。

秋の北海道ガーデン巡り、後半へつづく……。

Credit

写真・文/橋本景子
千葉県流山市在住。ガーデングユニットNoraの一人として毎年5月にオープンガーデンを開催中。趣味は、そこに庭があると聞くと北海道から沖縄まで足を運び、自分の目で素敵な庭を発見すること。アメブロ公式ブロガーであり、雑誌『Garden Diary』にて連載中。インスタグラムでのフォロワーも26,000人に。大好きなDIYで狭い敷地を生かした庭をどうつくろうかと日々奮闘中。花より枯れたリーフの美しさに萌える。
Noraレポート https://ameblo.jp/kay1219/
インスタグラム kay_hashimoto

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