花の庭巡りならここ! 日本のデンマークが誇るガーデン「安城産業文化公園デンパーク」
愛知県安城市の多角型農業が「日本のデンマーク」と称されたことからもじって名付けられた「安城産業文化公園デンパーク」。大小22のガーデンが点在し、それぞれに異なるスタイルで展開するので、その先の景色を求めて足取りも軽くなります。毎月のイベントやレストラン、ショップも充実しており、観光ガーデンとして一日楽しめるスポットです。
目次
絶対に写真を撮りたくなる
キュートなトピアリーに大注目!
1997年にオープンした「安城産業文化公園デンパーク」は、愛知県安城市が誇る花と緑の公園。13万1,000㎡の敷地を持ち、大人の足でゆっくり巡って、約1時間半かかる広さです。市民に愛される観光ガーデンで、年間約63万人(2018年実績)もの人々が憩いを求めて訪れています。
「デンパーク」の名は、かつて稲作、畑作、果樹、畜産などの多角型農業を進めた安城市が農業先進国のデンマークに例えられ、「日本のデンマーク」と呼ばれたことに由来。全国の農業経営のモデルとなってきた安城市の歴史をもとに、自然と親しみ、花のある暮らしを提案する公園として設立されました。園内に時折、ブタやウシ、ヒツジなどの可愛いトピアリーが登場するのも、その一環です。
園内は、大小20以上のガーデンが点在し、植物は約3,300種、約30万株を誇る規模。展示方式も、整形式庭園やイングリッシュガーデン、一定の植物を集めたコレクションガーデン、アトリウム内ショーガーデンなどさまざまで、エリアごとに異なる景色を楽しめます。
ガーデニングコンテストや寄せ植え講座、フラワーアレンジメント講座など、年間を通してイベントが開催されているので、お目当てのイベントに合わせて出かけるのもいいですね。子ども向けの遊具も充実しているので、ファミリー層にもおすすめ。人気の観光ガーデンだけに、土産物店やレストランも魅力満点で、一日かけてのレジャーにぴったりです。
約3,300種、約30万株の植物が息づく
大小22のガーデンを満喫しよう!
写真は「ヨーロッパ風お花畑」の5月後半〜6月上旬の風景。ヨーロッパの花の公園などで好んで使われる、典型的な一年草花壇のスタイルをとっているため、この名前がつけられました。写真中央の孔雀のトピアリーは全長9mあり、4月下旬〜5月下旬に登場。4月、6月、9月、11月の年4回植え替えが行われ、一年中カラフルな花壇を楽しめます。
これは「秘密の花園」のエリア。色彩をテーマに、イングリッシュガーデンの一つ、アウトドアルームのスタイルでつくられたガーデンです。イギリスから輸入したアンティークレンガと生け垣により5つの小部屋に分かれ、それぞれ東側から順に黄色、ピンク、ブルー、赤、白でカラーコーディネートして植栽。写真は5月頃で、宿根草と一年草がバランスよく組み合わされています。
「不思議の森」エリアは、安城ヶ原の雑木林をそのまま生かした森です。ところどころに北欧の妖精トロールをかたどった鏡などがあり、不思議な世界へと誘います。6月にはアジサイが見頃になり、約7,500株が彩り豊かに咲き誇るので、ぜひお見逃しなく。池側にあふれるように植えられているため、風のない日には湖面に花々が映りこんで、いっそうの華やぎを演出します。
園内の「水生植物の池」では、水生植物のほか、水鳥や魚の姿もたくさん見られます。7月には、ハスが見頃に。‘黄陽’など4品種が池を覆うように茂って、凛として咲く姿を見せてくれます。ハスは早朝から咲き始め、夕方には閉じる性質があるため、毎年7月中旬の3連休は、特別に朝6時から開園。涼しい時間帯にタイミングを合わせて、出かけましょう!
写真はアンティーク風の花時計を中心に、アンデルセンの童話の世界をイメージした「ファンタジーガーデン」のエリアで、10月頃の景色です。花時計はガーデンのどこから眺めても美しく見えるよう、傾斜を生かして配されています。敷地の起伏と曲線的なラインを多用した、一年草が主役の整形式花壇で、年5回の植え替えを実施。植栽デザインは4月、6月、11月に変更されるので、季節によってガラリと雰囲気が変わります。少し高い場所にある休憩所からは、全体を一望できますよ!
こちらは「グラスウォーク」のエリアで、25〜30種のグラス類が100株以上植栽されています。グラスとは、葉の細いススキのような姿をしたイネ科の植物の総称。みずみずしい芽吹きから秋の出穂、冬枯れまで、四季の移り変わりを表現します。一番の見頃は、グラスの穂が出揃う秋。わずかな風にもそよぐ穂が美しく、光を受けて輝く姿は見応えがあります。
トピアリーやショーガーデンでインスタ映え!
パークトレインでの楽々観覧もおすすめ
「安城産業文化公園デンパーク」のトピアリーコーナーにも注目を! 春・夏・秋のイベント時に期間限定で登場します。左の牛を象ったトピアリーは、赤と白のベゴニア・センパフローレンスを植え込んでキュートに。右の羊を象ったトピアリーは、ヘリクリサム・スクリュースターを使って、もふもふ感を演出しています。酪農が盛んな土地柄、開園当初よりブタやヒツジのほか、ニワトリ&ヒヨコやウシのトピアリーが展示されていましたが、今やカエル&オタマジャクシ、ドラゴン、イルカ、大カボチャなども登場! ぜひインスタ映えする記念写真を撮りましょう。
花の大温室「フローラルプレイス」は、面積3,600㎡のアトリウムの中に、デンマークの街並みを再現したショーガーデンスペース。「フィールド」と呼ばれる大空間と、企画展示を行う「ガーデンルーム」の2つに分かれています。「フィールド」では年5回、「ガーデンルーム」では年8回の植物総入れ替えを行っているので、いつ訪れても季節感あふれる景色を楽しめますよ! 写真は4月頃で、青、赤、ピンク、黄色のカラースキームで展開した様子です。
広い園内では、「パークトレイン メルヘン号」が運行。約1.5㎞を約15分かけて一周します。毎時00分、20分、40分発で、料金は大人200円、小中学生他100円、幼児無料。親子連れや年配のご夫婦など、年齢を問わず幅広く利用されています。最初に乗って、見たい場所を絞り込むのもいいですね。
地元の特産が多数並ぶ土産物店は必見!
レストランでは旬の味覚を楽しんで
「安城産業文化公園デンパーク」には、広くて品揃え充実のマーケットがあるので、ぜひパトロールを! 主に安城市、三河地方の特産品を使用したお土産や雑貨が勢揃い。イチジクを使用したレアチーズケーキや季節のジェラート、焼きたてパンの販売が大人気。特に手作りソーセージやハム(1パック410円〜)、クラフトビール600円がおすすめです。
「安城産業文化公園デンパーク」には、食事どころが4店舗あり、地ビールが楽しめるレストランや和食のお店、カジュアルなポテトフライ専門店などがあります。写真は「農場レストラン 花車」です。地元の旬の食材を使った料理が並び、バイキングで80分食べ放題。ビュッフェコースは大人1,706円、小学生1,058円、幼児810円です。ランチタイムは11:00〜16:30(受け付けは15:00終了)。
こちらは「和食処 ふるさと館」の人気メニュー「安城の箱寿司」、1,280円。箱寿司や郷土料理のほか、海鮮丼やうどんなどの和食が楽しめます。ランチは11:00〜14:15(LO13:45)で、喫茶は9:30〜16:00。みたらし団子や五平餅、白玉ぜんざいのほか、季節限定の和スイーツメニューも充実していますよ!
※なお、2019年10月以降は消費増税により、食事の値段が変わりますのでご了承ください。
Information
安城産業文化公園デンパーク
所在地:愛知県安城市赤松町梶1番地
TEL:0566-92-7111
http://www.denpark.jp
アクセス:JR「安城駅」、名鉄「桜井駅」または「南桜井駅」から市内循環バス「あんくるバス」にて「デンパーク」下車
オープン期間 通年
休園日:火曜休園(祝日の場合は翌平日)、年末年始など
営業時間:9:30~17:00 ※季節、イベントなどにより変動あり
料金:大人600円、小中学生300円 ※団体、シニアなど各種割引あり駐車場:1,000台(無料)
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