四季がはっきり変化する日本には、豊かな自然と幅広い植物群、そして花を美しく咲かせる技術力があり海外からも注目されるガーデンがたくさんあります。全国各地で育まれ、訪れる人々を感動させる花咲く数々のスポット。人生で一度は訪れて欲しい観光ガーデンへご案内します。

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冷涼な気候で広大な大地が広がる北海道には、本州とは異なる庭文化があります。個性あふれる名園8つを結んだ、大雪から富良野、十勝を結ぶ全長250kmは、「北海道ガーデン街道」として近年、国内外から人気を集めるルート。道央から南下し、北海道ガーデン街道の8つの庭の内、前編では4つの庭をご紹介します。

「大雪 森のガーデン」

最初にご紹介するのは、大雪山を望む高原の庭「大雪 森のガーデン」。シラカバ林に囲まれた森の花園は、緩やかな斜面に約700種の植物が植栽されており、歩みを進めるごとに見える花の色が次々に変わっていきます。歩いてきた道を振り返ると、今見てきたのとは全く違う表情の花景色が現れ、遠景の美しさが北海道らしいダイナミズムを感じさせます。北海道出身の三國清三シェフがプロデュースするレストラン「フラテッロ・ディ・ミクニ」が併設されており、レストランからも雄大な高原の景色が望めます。

北部にしかない珍しい植物に会える 北海道「大雪 森のガーデン」

Information

「大雪 森のガーデン」

上川郡上川町菊水841番地8
TEL 01658-2-4655
http://www.daisetsu-asahigaoka.jp/

Open 5月中旬~10月中旬
9:00~18:00(最終入園17:00)※季節により営業時間が異なります。

入場料 大人800円/中学生以下無料

「上野ファーム」

ガーデナーの上野砂由紀さんが家族とともにつくり上げる「上野ファーム」。同じ植物でも、北海道で生育する植物は本州に比べて草丈や花色、開花期が異なることを最大限に生かし、気候風土を反映した個性豊かな「北海道ガーデン」を展開しています。左右対称に色彩計画されたミラーボーダーは、エゾクガイソウやオニシモツケなど北海道特有の宿根草が見上げるような高さで咲き競い、圧巻の花景色。ガーデン内に新たに生まれた「ノームの庭」は、華やかな園芸種と野草やグラス類が美しい景色を織りなします。

Information

「上野ファーム」

旭川市永山町16丁目186番地
0166-47-8741 ※団体は要予約
http://www.uenofarm.net/

Open 4月下旬~10月中旬(カフェは通年営業)
10:00~17:00

入場料 大人800円/小学生以下無料

「風のガーデン」

脚本家、倉本聰氏のTVドラマ『風のガーデン』の舞台としてつくられたドラマと同名の庭「風のガーデン」。倉本氏から依頼を受け、「上野ファーム」の上野砂由紀さんが制作しました。ドラマにゆかりの深いカンパニュラや登場人物の名前を冠したバラなどが色鮮やかに咲きます。ドラマを見ていなくても十分楽しめる庭ですが、ストーリーを知っていると個々の植物への親愛度が増し、より深く庭が楽しめるでしょう。新設された「野の花の散歩道」には、小道の両側に北海道の野草が広がり、野原を歩く懐かしい感覚が味わえます。

Information

「風のガーデン」

富良野市中御料
TEL 0167-22-1111(新富良野プリンスホテル)
http://www.princehotels.co.jp/furano-area/summer/garden/

Open 4月末~10月中旬
8:00~18:00(6月中旬~8月下旬は6:30~開園予定、10月は16:00まで)
(最終受付閉園30分前)

入場料 大人800円/小学生500円/幼児無料

「十勝千年の森」

十勝平野と日高山脈を結ぶ地点に、400ヘクタールの広大な森とガーデンが広がる「十勝千年の森」。ここは十勝毎日新聞社が所有する土地で、紙を大量に消費する新聞社の宿命に対し、次世代へ豊かな環境を残すという使命から生まれました。英国の造園家ダン・ピアソン氏が設計した「メドウ・ガーデン」と「アース・ガーデン」は、自然植生を生かして雄大な自然と一体になった庭風景を展開。英国の権威あるガーデン選考会で「21世紀のガーデンデザインの最良の例」と絶賛されました。他にも北国で育つバラを集めたローズガーデンや美しいキッチンガーデン、ゴートファームなど、楽しみの尽きないガーデンです。

Information

「十勝千年の森」

清水町羽帯南10線
TEL  0156-63-3000
http://www.tmf.jp/

Open 4月末~10月中旬
9:30〜17:00(7/1〜8/31は9:00から、9月以降は16:00まで)

入場料 大人1,000円/小・中学生500円/幼児無料

後編はこちらへどうぞ。

併せて読みたい

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上野ファームの庭便り「バラも宿根草も! 思いっきり楽しむ夏の庭」
カメラマンが訪ねた感動の花の庭。長年通ったアンディ&ウイリアムス ボタニックガーデン

Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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