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花の庭巡りならここ! 世界水準の熱帯植物コレクションを誇る「兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館」

花の庭巡りならここ! 世界水準の熱帯植物コレクションを誇る「兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館」

「兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館」は、2021年9月に改修を終えてリニューアルオープンしました。フォルムの美しい多肉植物や、エキゾチックな雰囲気が漂う熱帯植物、1億年前から生息してきたとされる植物、日本で古くから愛されてきた植物など、多様な植物を展示。異なるシーンが次々登場し、歩みを進めるのが楽しい温室植物園です。

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日本最大級の温室植物園へ出かけて
世界のユニークな植物たちと出会おう!

「兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館」は、2000年に世界的建築家・安藤忠雄氏の設計によって造られた温室植物園です。元は関西空港などの建設のために大規模な土砂採掘が行われた跡地でしたが、「人と自然が共生する場」を目指し、緑豊かな植物公園に整備。温室植物園は、長らく憩いの場として人々に愛されてきました。

「兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館」
「兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館」の外観。

それから20年が経過したのを機に館内をリニューアルし、2021年9月に再オープンしました。新たにプロデュース・リーダーとして迎えられたのは、現館長の稲田純一氏。世界文化遺産の「シンガポール植物園」を手がけたことでも知られています。新たなシンボルとして設けた、ダイナミックなガーデンキャッスルなど、世界水準の展示を見ることができますよ!

施設内は、展示室を一つずつ楽しみながら散策できる回遊式の造りで、「みどりのちょうこく」「しきさいのにわ」「くらしのみどり」「しんかのにわ」「にぎわいのにわ」の5つのシーンに分けられ、それぞれのテーマに沿った植栽展示が展開されます。

ほかにも「ひかげのにわ」「アトリウム」「特別展示室」もあり、施設内は多様な植物で彩られています。館内を見学するのに、大人の足でゆっくり歩いて40分くらいの規模です。また、これまでになかった「ベビールーム」や、子どもが遊べるプレイエリアの「キッズスペース」も新たに設置、子どもと一緒に楽しめるのもいいですね。

兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館
エントランスに各展示室を象徴する植物を配してお出迎え。左からU(アンダーグラウンド)=フレボディウム・アレウム、2=サンジャクバナナ、5=シダレヤナギ、4=ソテツ、T=斑入りのハマユウ。

夏休み、ハロウィン、クリスマスなどのイベント期間に合わせ、ディスプレイも変化していきます。また、お正月飾りの苔玉づくりや多肉植物の寄せ植え、アロマセラピー、プリザーブドフラワーアレンジなどの教室も開催。今後は、館内のガイドツアーも定期的に行う予定です。

施設内には「温室カフェ」があるので、「少し歩き疲れたな」と思ったら休憩もできますよ! またオリジナルグッズを販売するショップで、お買い物を楽しむのもいいですね。人気商品は、オリジナルキャラクターがプリントされたトートバッグ(1,000円)です。

ここまで、「兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館」の概要についてご紹介してきました。次項からは、主な展示室や施設について、写真とともに詳しくガイドしていきます!

息を呑むようなフォルムの美しさ! 展示室1「みどりのちょうこく」

兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館

写真一番奥のアロエ・ディコトマは樹齢320年で、その圧倒的な生命力を目の前に感動を覚えることでしょう。そして左右に従えるのは、左が手前からフルクラエア・ギガンティア、ディオーン・スピヌロスム、アガベ・サルミアナ。右が手前からアロエ・ディコトマ、プヤ・チレンシス、エキノカクタス・ゲルソニイ。いずれも造形の美しい植物ばかりで、人の心を捉える強い引力を持っています。

兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館

展示室1「みどりのちょうこく」では、サボテンやユーフォルビアなどの多肉植物を152種類も植栽。原産地の気候によってこれほど姿形を変えるのかと驚かされる、生命保存の戦略も見どころの一つです。写真のエキノカクタスは、ボールのような姿が愛らしいですね!

熱帯から亜熱帯の植物が見られる展示室2「しきさいのにわ」

兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館

展示室2「しきさいのにわ」は、熱帯〜亜熱帯に自生している植物を集めています。天井に届くほどに枝葉を伸ばしているヒカゲヘゴは、シダ植物の一種。約1億年前から生息してきたとされ、恐竜たちが闊歩していた時代に思いを馳せることができます。

兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館

ここは「しきさいのにわ」と名付けられているように、熱帯〜亜熱帯原産の多彩な花を咲かせる植物をコレクションしています。主にラン科の植物が多く、写真の紫の花はバンダ。一年を通して開花するように室温が調整されており、いつ訪れてもトロピカルな美しい花々を愛でることができます。亜熱帯の植物らしく緑の濃い大きな葉を繰り広げる植物群と、カラフルな花々との色のコントラストも見どころです。

身近な植物で構成する、展示室3「くらしのみどり」

兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館

展示室3「くらしのみどり」は、日本の庭文化を表現するエリア。新緑・開花・結実・紅葉と四季によって表情を変えていく雑木や、その足元を彩る下草などを緑量たっぷりに植栽しています。江戸時代に花開いた園芸文化によって、日本では斑入りの植物への人気が高まり、多様な品種が生まれました。この展示の下草には古くから愛されてきたツワブキやハラン、ギボウシなど斑入りの植物が多数選ばれ、どこか懐かしい雰囲気が漂っています。写真のテラス席でくつろぐことも可能です。庭づくりのヒントが見つかりそうですね。

植物たちの進化の過程をたどる展示室4「しんかのにわ」

兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館

展示室4「しんかのにわ」では、名前の通り「生きた化石」といわれる植物たちを見ることができます。古生代後半、シルル紀に登場していた古生マツバラン(現生のマツバラン類と系統は異なるとみられる)、石炭紀には登場していたと推定されている植物・リュウビンタイやトクサ、三畳紀~ジュラ紀に現れたソテツなどを植栽。また、兵庫県・吉川で産出された珪化木(けいかぼく)も展示しています。生物の進化は恐竜や人類に目が向けられがちですが、植物も同様に長い年月をかけて進化してきたことが分かります。

ガーデンキャッスルやアーチに注目! 展示室5「にぎわいのにわ」

兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館

展示室5「にぎわいのにわ」のシンボルは、写真中央に見える高さ約8mのガーデンキャッスル。黄色い花のオンシジウムが満開となり、見応えのあるシーンをつくっています。ガーデンキャッスルの花は季節によって模様替えされるので、何度でも訪れたいですね。

ガーデンキャッスルの骨組みは淡路島産の真竹を使用。1本の竹に3本の柳を添えて作られており、柳の葉が茂るにつれて印象が変化します。竹の自然なしなやかさを利用した、キャッスルの美しいカーブにもぜひ注目してください。

「にぎわいのにわ」は4つの園路で構成されています。オンシジウムが仕立てられた6個のアーチが連なる約30mの小道をはじめ、ゴクラクチョウカ、プルメリア、アンスリウムと、歩みを進めるごとに異なる景色を楽しめます。

兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館

冬には、館内各展示室でライトアップが行われます(2021〜2022年は11/20~1/16)。開館と同時に点灯され、特に曇りや雨の日など、屋外が暗いときにはよく映えます。一番のおすすめは、日没のタイミング。少しずつ日が暮れるにつれ、ライトアップに展示物が浮かび上がっていく様子を楽しめます。2021年は、12月3~26日の金・土・日のみ、夜21時まで開館時間が延長されますよ!(最終入館は閉館の30分前)

休憩スペースやスタンドカフェがあるので、ひと休みもOK!

兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館

写真は中2階にある休憩スペース。奥の特等席からは晴天の日に大阪湾が望めますよ! 図書コーナーもあり、子ども向けの図鑑など植物に関する書籍が置かれています。大人向けには多肉植物のアレンジを提案した本やレイ作りの本、庭づくりのアイデア本、海外のガーデニング本なども。ちょっと歩き疲れたら、休憩をかねての読書もいいですね。

兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館

温室内にはカフェスタンドもありますよ! 営業時間は11~17時(ラストオーダー16時)。主な価格帯は250~450円くらい。メニューのラインナップはアイス/ホットコーヒー、紅茶、ハーブティー、オレンジジュースなど。

兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館

カフェスタンドで人気が高いのは、写真左の淡路島牛乳ソフトクリーム(350円)や、写真右の淡路島牛乳レモンラッシー(420円)、瀬戸内レモンスカッシュ(420円)など。防カビ剤不使用で、無農薬・ワックス不使用の平岡農園産レモンを使用しています。

Information

兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館

所在地:〒656-2306 淡路市夢舞台4
電話番号:0799-74-1200
https://awaji-botanicalgarden.com

アクセス:
・JR三ノ宮駅、JR神戸駅下車、東浦BT行き高速バス ⇒ 淡路夢舞台前(片道950円)
・JR舞子駅、山陽電鉄舞子公園駅下車、東浦BT行き高速バス ⇒ 淡路夢舞台前(片道520円)
営業時間:10:00~18:00(最終入館17:30)

入園料:大人750円、70歳以上370円(要証明)、高校生以下無料
※特別展開催時は入館料が変更となります。

駐車場:グランドニッコー淡路地下駐車場1日/600円(1回)

【当館より来場のみなさんへ、新型コロナウイルス感染症対策のお願いごと】

◆ ご来場の際には、マスクの着用をお願いします。着用されていないお客様は受付にて販売しております。(1枚50円)

◆ ご来場の際には、入口に設置しております、消毒液にて手指の消毒をお願いします。 咳エチケット、こまめな手洗いの徹底にご協力ください。

◆ スペースのあるエリアで人との距離が十分に保てる場合は、マスクを外すなど熱中症等にお気を付けください。

◆ 体調のすぐれない方は、ご来場をお控えいただいています。

◆ できる限り少人数にわかれてご来場ください。

◆ できる限り混雑する時間帯を避けてご来場ください。混雑時は入場制限を行う場合がございます。

◆ 館内は定期的に換気を行っておりますが、他のお客様と密着しないよう、一定の距離を保つようにお願いします。

◆ エスカレーターやエレベーターをご利用の際は、適切な距離を保ってくださいますようお願いします。

◆ゴミなどについては、所定のゴミ箱をご利用ください。

◆ご来館時、入口に掲示しております「兵庫県新型コロナ追跡システム」への登録及びQRコード読み込みにご協力お願いします。

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