トップへ戻る

庭に取り入れよう! 2018年の流行カラー「ウルトラバイオレット」春

庭に取り入れよう! 2018年の流行カラー「ウルトラバイオレット」春

Photo/UA-pro/Shutterstock.com

色見本帳の作成で知られるパントン社によって、毎年発表される今年の流行カラー。2018年はウルトラバイオレット、スミレ色です。宇宙の謎や無限に広がる夜空を象徴し、刺激の多い現代社会において瞑想や精神的な癒しとして、また独創性をもたらす思慮深い色としてこの色が選ばれました。さっそく、ガーデニングにも「ウルトラバイオレット」を取り入れてみましょう!

Print Friendly, PDF & Email

毎年、その年のトレンドカラーを発表しているパントン社。2018年の色として選ばれたのはウルトラバイオレット。スミレ色です。ガーデンに取り入れると、シックで大人っぽい雰囲気を演出することができるほか、花壇に立体感を生むのにも効果的。ガーデンや鉢植えにオススメのウルトラバイオレットカラーの春の植物をご紹介します。

春のウルトラバイオレットカラーの花

Photo/Alfaenergy/Shutterstock.com

スミレ/草丈10〜20㎝・多年草・開花期4〜5月

バイオレットカラーといえば、そもそも色の名前の由来となっているスミレ(ビオラ)。たくさんの種類がありますが、鮮やかなバイオレットカラーは、ビオラ・マンジュリカやビオラ・ラブラドリカ、ビオラ・オドラータなど。どれも育てやすく、よく増えるのでオススメです。日向から半日陰で育ちます。

ネメシア/草丈10〜40㎝・一年草と宿根草どちらもあり・開花期3〜5月(一年草)・10〜6月(宿根草)

一年草タイプと宿根草タイプがあり、宿根草タイプは四季咲き性が強く、梅雨以降に一度刈り込むと再びキレイに茂ってよく咲きます。株の寿命は短く2年ほどで終わりますが、開花期が非常に長いのでコスパは抜群。花はピンクや黄色、白など色のバリエーションが豊富。日向を好みます。

アネモネ・コロナリア/草丈30〜40㎝・多年草・開花期2〜5月

花径7〜8㎝の大きな花が春の庭で存在感抜群。日当たりのよい場所で育てれば、栽培に特に難しいことはなく、株元から次々に花が上がり、長い間庭を彩ってくれます。前年の秋に球根も流通しますが、年始には開花株も流通します。花後の茎は元からハサミで切ります。

シネラリア/草丈30〜50㎝・一年草扱い・開花期12〜5月

サイネリアの名前でも知られる春の花。本来は多年草ですが、暑さに弱いので一年草扱いで育てたほうがよいでしょう。年末からたくさん開花している花鉢が流通しますが、寒さに当たると花がしおれてしまうので、気温が低いうちは室内の窓辺などで育てましょう。春になったら庭植えできます。

Photo/freya-photographer/Shutterstock.com

ライラック/樹高1.5〜6m・落葉樹・開花期4〜5月

ライラックはヨーロッパの落葉花木で、小花が集まった紫の花房が華やかです。高貴な香りは香水の原料となるほど。通常は4つに切れ込んだ花ですが、まれに見つかる5枚になっている花は「ラッキーライラック」と呼ばれ、幸せを運ぶとされています。耐寒性はありますが、通常耐暑性は弱い。姫ライラックと呼ばれる小型種は耐暑性があり、関東以西でも比較的育てやすいでしょう。

Photo/Shelli Jensen/Shutterstock.com

フジ/樹高10m以上・落葉樹・開花期4月下旬〜5月中旬

長い穂のような花を下げて咲くつる性の花木で、古くから日本で愛されてきました。最近では海外での評価も高まり、人気が再燃しています。八重でボリュームのあるものや、花房が50㎝にもなるものなど、多くの品種があります。花後の夏に剪定して内側まで日を当てると、翌年の花つきがよくなります。冬も花芽を残して剪定します。

Photo/Bildagentur Zoonar GmbH/Shutterstock.com

オダマキ/草丈30〜50㎝・宿根草・開花期5〜6月

一度植えると20年以上咲いてくれる、とても寿命の長い花です。細い茎の先にベル形のうつむく花を咲かせるものや、八重咲き、2色のバイカラーなど、花形や色のバリエーションが豊富。繊細な花姿とは裏腹にとても丈夫。花後大きくなる青みがかった瑞々しい葉も美しい。

デルフィニウム/草丈30〜150cm・多年草・開花期5〜6月

バラと開花期が合うため、ローズガーデンでよく用いられます。いくつかの系統がありますが、長い花穂が豪華なエラータム系と、花茎が分枝してチラチラと花をたくさん咲かせるシネンセ系があり、どちらにも紫色の美しい花があります。高性種を群生させると見事。花苗は春と秋に出回ります。

Photo/Susan Rydberg/Shutterstock.com

クレマチス/50〜300㎝(つる性)・宿根草・開花期5〜9月

つる性の宿根草で、写真のような大輪の花やベル形の小さな花など、非常に多くの種類があります。紫色のバリエーションだけでも豊富。茎が細く仕立てやすいので、初心者も扱いやすいでしょう。アーチやフェンス、オベリスクなどに立体的に仕立てられるので、地面の面積が限られている小さな庭づくりにもオススメ。「新枝咲き」タイプは管理が楽。

サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’/草丈約80㎝・宿根草・開花期5〜7月

宿根サルビアの中でも花穂が長く、鮮明な紫色がひときわ美しい種類。花茎が堅く、支柱などがなくてもまっすぐに立ち上がって咲き、シャープな印象。花後に切り戻すと再び下から花茎が立ち上がり、繰り返し花が楽しめます。耐寒性に優れ、育てやすい種類。

クレマチスやカラドンナ、キャットミントなど、パープルの花を集めたガーデンの一角。北海道「十勝ヒルズ」の庭。

アリウム・ギガンチウム/草丈約70㎝・開花期5〜6月

細く長い茎をまっすぐに立ち上がらせ、ネギボウズのようなまん丸い花を咲かせる球根植物。群植すると紫色のボールがふわふわと浮いているような景色をつくることができますが、球根は1球1,000円前後と、ちょっとお高め。葉っぱが枯れたら球根を掘り上げて風通しのよい涼しいところで秋になるまで保存しておきます。

ゲラニウム/草丈40〜50㎝・宿根草・開花期4〜7月

紫色の花のバリエーションが多い宿根草。株全体が花色で覆われて見応えたっぷり。ヨーロッパの庭づくりでは定番の花で、比較的寒さには強いですが高温多湿は苦手なので、花後は蒸れないように葉を間引いたり、切り戻しをします。小花の群花は、ほかのどんな植物ともよく似合います。

ジャーマンアイリス/草丈20〜100㎝・宿根草・開花期5〜6月

ジャーマンアイリスはアヤメ科アヤメ属の植物で、湿地や川辺に咲くカキツバタやショウブと花姿がよく似ているものの、こちらは水はけのよい環境を好みます。多湿に弱いので、日当たりのよいところで浅めに植えて根腐れしないように気をつければ、栽培にほとんど苦労することなく、毎年美しい花を見ることができます。アイリス(Iris)はギリシャ神話に登場する虹の女神。その名の通り、花の色は写真のようなバイオレットカラーから赤、黄、青、白、ピンクとバリエーションが豊富です。

Credit

写真&文/3and garden

ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

Print Friendly, PDF & Email

人気の記事

連載・特集

GardenStoryを
フォローする

ビギナーさん向け!基本のHOW TO