【実例5選】玄関に飾りたいお正月に似合うハレの日の寄せ植え
![【実例5選】玄関に飾りたいお正月に似合うハレの日の寄せ植え](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/1-3.jpg)
年末年始は家族・親戚の帰郷など、お客様の機会も増えます。季節の寄せ植えを飾って、美しい玄関でお迎えしましょう。ハレの日に似合う寄せ植えを、花のスペシャリスト、エム・アンド・ビー・フローラの難波良憲さんに教わります。クリスマスツリーや門松の代わりにもなる華やかな5つの実例をご紹介します。
目次
ハレの日にふさわしい「赤」の寄せ植え
![ハレの日の寄せ植え](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/2-4.jpg)
赤はクリスマスカラーでもあり、お正月やお祝いごとなどに欠かせない色です。なかでもこの寄せ植えで使ったクリスマスホーリーのような赤い実のつく植物を用いると、途端にクリスマスやお正月の雰囲気が出ます。クリスマスホーリーは寄せ植えに高さを出し、玄関にふさわしい風格を与える役目も担います。冬の花材はパンジー&ビオラなど草丈の低いものが多いのですが、このように低木を用いてある程度高さを出すことで、1鉢でも存在感のある寄せ植えになります。
【使った花材】
クリスマスホーリー、スイートアリッサム、ネメシア、ハゴロモジャスミン‘ミルキーウェイ’、ハボタン、キンギョソウ‘ブランルージュ’、プリムラ・ジュリアン、ビオラ、ハツユキカズラ
![ハレの日の寄せ植え](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/3-4.jpg)
ハボタンはさまざまな種類があるとともに、ツリー仕立てや踊り仕立てといった特殊な仕立て方によって作られた個性的な株姿の苗があります。ここでは茎を長く伸ばした「枝、踊り仕立て」と呼ばれるものを使い、後方のクリスマスホーリーと前方の草丈の低い植物をつなぐ役目としました。
![ハレの日の寄せ植え](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/4-5.jpg)
![](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/5-4.jpg)
寄せ植えは日光や雨風など自然の影響を受けて、次第に姿を変えていくところが魅力です。ただし、冬は植物の生育速度が遅く、自然な動きが加わるまでに時間がかかります。ですから、ハゴロモジャスミンやハツユキカズラなどのつる性の植物を入れて、あらかじめ動きを演出します。つる性植物は枝先がクルッと曲がっていたり、タランと垂れたりして、寄せ植えに自然な動きを演出するのに重宝する素材です。
キクを使ったお正月の寄せ植え
![お正月の寄せ植え](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/6-4.jpg)
南天や松と並んでお正月を代表するキクを使った寄せ植えです。古くから「キクを飾ると福が来る」と言い伝えられ、縁起のよい花として、また、天皇家の紋章にも使われる高貴な花としても知られるキクですが、この寄せ植えで使ったのは、ポットマムと呼ばれる、庭植えでも鉢植えでも楽しめるタイプです。淡いピンクの花びらがライムグリーンで縁取られるおしゃれな花色に合わせて、他の植物もピンクとライムグリーンを選びました。
【使った花材】
ポットマム‘ロサーノシャルロッテ’、ネメシア、カルーナ・ブルガリス、ヤブコウジ(白斑入り)、リシマキア・リッシー、ワイヤープランツ‘スポットライト’、ラナンキュラス
![キク](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/7-4.jpg)
![ハレの日の寄せ植え](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/8-winter-container-garden.jpg)
モダンな住宅に似合うブラック&ホワイトのシックな寄せ植え
![ハレの日の寄せ植え](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/8-4.jpg)
ブラックのカラーを主役に、白と黒でまとめた寄せ植えです。コンクリートやガルバリウムの外壁など、モダンな雰囲気の住宅にぴったり。白いガーデンシクラメンは花心部がほんのりピンクがかるので、ピンクの斑入り葉のキンギョソウを合わせました。鉢縁には葉が深く切れ込みレースのように見えるミカニア・デンタータを入れて、繊細さをプラス。ミカニア・デンタータはブラックリーフですが、葉裏や軸が赤紫がかり、花との相性がよく重宝するリーフプランツです。スペースに余裕があれば門扉の前に対で置くと、格調高い雰囲気が生まれ、門松にも見劣りしません。
【使った花材】
カラー、ミニシクラメン‘フワモコ’、スイートアリッサム、ミカニアデンタータ、キンギョソウ‘ブランルージュ’
![ハレの日の寄せ植え](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/9-4.jpg)
![ミカニア・デンタータ](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/10-4.jpg)
温かさを感じる日だまり色の寄せ植え
![ハレの日の寄せ植え](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/11-3.jpg)
同じカラーを使った寄せ植えですが、こちらは黄色い花弁にサッと鮮やかなオレンジ色が入る品種です。合わせる花もオレンジと黄色でまとめました。冬はこうした暖色系の寄せ植えもおすすめ。丸い花形のラナンキュラスと、直線的なラインのカラーが引き立て合います。
【使った花材】
カラー、ラナンキュラス、ヒューケラ、カルーナ・ブルガリス、ビオラ、ハゴロモジャスミン‘ミルキーウェイ’
![ラナンキュラスとカラー](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/12-4.jpg)
![ヒューケラ](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/13-4.jpg)
スタンダード仕立てとシンメトリー植栽
![ハレの日の寄せ植え](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/14-4.jpg)
真ん中はギョリュウバイ、ネメシア、ハボタンというようにピンクのグラデーションにし、両サイドにはシンメトリーにシクラメンとシロタエギクを配置しました。シンメトリーの植栽はきちっと整った印象になり、玄関など家の顔になる場所に飾る寄せ植えにはおすすめです。後方に配置したギョリュウバイは上部を丸く刈り込んだスタンダード仕立てで、さらにフォーマルな印象を強めています。鉢はピンク色でコーディネートし、フォーマルながら優しい雰囲気に仕上げました。
【使った花材】
ギョリュウバイ、ミニシクラメン‘フワモコ’、ネメシア、シロタエギク‘シルバラード’、ハボタン‘プラチナケール’、アイビー
![ギョリュウバイ](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/15-3.jpg)
![ガーデンシクラメンとシロタエギク](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/12/16-2.jpg)
冬の寄せ植えはギュッとたくさんの花材を植え込めるだけに、クリスマスツリーや門松にも見劣りせず、ハレの日にふさわしい華やかさを演出できます。ぜひご紹介した5例を参考に、寄せ植えを楽しんでくださいね。
Credit
寄せ植え制作&アドバイス / 難波良憲
![](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/10/98f13708210194c475687be6106a3b84-1-e1697109836585.jpg)
八ヶ岳にある種苗メーカー「エム・アンド・ビー・フローラ」に勤務。膨大な植物の知識を生かし、花の個性を生かしたブーケのように華やかな寄せ植えが好評。同社のショップ(現在はクローズ)での店長を担当しつつ、寄せ植え教室を開催。現在は、同社インスタグラムを通じて、季節毎の華やかな寄せ植えの紹介や、水やりなどガーデニングの基本知識や様々なお役立ち情報の発信を行っている。気になる方はぜひアカウントを覗いてみてください。
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取材&文 / 3and garden
![](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/03/3andgarden.jpg)
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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