観葉植物などの栽培に役立つサーキュレーターの使い方をプロが徹底解説! おすすめサーキュレーター4選もご紹介!
室内で観葉植物や多肉植物を栽培する際、「風」の有無が植物の生育具合も左右します。そこで、おすすめなのがサーキュレーターの使用。サーキュレーターは扇風機と異なり、効率よく室内の空気を循環させることができます。でも正しい使い方って、意外と知らない方が多いのですよね。今回は、サーキュレーターの正しい使い方を山善に、おすすめのサーキュレーターを島忠ホームズに伺ってきました。
目次
植物にとってサーキュレーターがおすすめな理由とは
植物にとって風が大事であることと、その理由
インテリアの重要なアイテムとして、室内に彩りとやすらぎをもたらしてくれるインドアグリーン。
でも、本来は大自然の中で活き活きと育つはずの植物を、室内という不自然な環境で育てるわけですから、植物にとってはストレスが生じています。
植物が成長するためには「光(太陽光)」、「水」、「風」が欠かせません。
しかし室内で植物を栽培していると、風に関しては見逃しがちです。この「風」をサーキュレーターが担うことで、室内での植物を取り巻く環境が自然環境に近づき、植物のストレスは緩和され、株本来の持つパフォーマンスを発揮してくれます。
そして結果的に病害虫の予防にもつながり、成長が促進されます。
どんな風が植物にとってはよい風なのか
植物にとっては、常に葉を揺らすような風が吹いているよりも、目に見えずとも植物の周囲の空気が流れている(循環している)ことが重要。
家電でこれを再現するには、風を直接あびる目的のリビング扇風機よりも、風を室内の広範囲に送り出すことで空気循環を促すサーキュレーターのほうが適しています。
サーキュレーターなどの家電を取り扱う「山善」に聞いてきました!
ではいったい、サーキュレーターのどのような働きが、植物にとってよい効果をもたらすのか?
そのためには、サーキュレーターのことを詳しく知る人物に聞くのが一番!
ということで今回、季節家電製品を数多く手がける株式会社山善の村上さんに、サーキュレーターと扇風機の相違点をはじめ、いろんなことを聞いてきました。
サーキュレーターと扇風機の違い
まずは「サーキュレーター」と、ご家庭でよく使う扇風機(リビング扇風機)の違いについて解説します。ちなみに、両者は用途がそれぞれ異なるため、本来は使い分けることが前提で設計されています。
【リビング扇風機】
<用途>
- 近くにいる人2〜3人が涼感を得る目的で体に風を受けるためのもの。
<特徴>
- 羽根が大きい分、筐体が大きい。
- 風が広範囲に拡散するため、人体の広範囲で風を受けることができる。
- 風が拡散されるため遠くまでは届かないが、風質がマイルド。
【サーキュレーター】
<用途>
- 部屋の空気を撹拌し、循環を促すためのもの。
- 風に瞬発力があるため、顔だけ風を浴びたいなど、体の一部分に限定して風を受ける使い方なら、涼感を得る目的としても使用できる。
<特徴>
- 直進性のある風を出すことに特化しているため、遠くまで風が届く。
- 近い距離の風力が強い。
- 風の量が少ない(量は少ないが、瞬発力のある風が束になり次から次へと空気を押し出し、室内の空気を循環させることができる)。
- 人体に直接向けると、向けた箇所にピンポイントで風が当たる。
ただ、最近はサーキュレーターとリビング扇風機の垣根がなくなりつつあります。
リビング扇風機は筐体が大きく存在感があるため、お部屋の間取りによっては、どんな部屋にもコンパクトに収まるサーキュレーターを選ぶケースが増えているからです。
このため、かつては一般的ではなかったサーキュレーターの市場が広がり続け、逆にリビング扇風機の市場が狭くなってきているという現象が起きています。
また、サーキュレーターを使うことでエアコンの効率も高まるため、設定温度を控えめにすることができます。電気代高騰の昨今は、経済的な面からもサーキュレーターを導入する方が増えています。
植物にとっては直接的な風よりも、室内の空気が動いていることが重要。つまり室内の植物のために空気を循環させるという目的の場合、リビング扇風機では効果が低く、サーキュレーターでなければ目的に合致しないということですね。
しかも省エネにもなるのなら、植物にも人にもメリットがあって、まさに一石二鳥!
サーキュレーターを選ぶ際のポイント
サーキュレーターを購入するときは、どの機能を優先するかで選べばよいと思います。それぞれの製品の機能を調べ、優先順位を決めてはいかがでしょうか。
現在市場に出回っているサーキュレーターを選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。
ポイント① 静音性能(DCモーターか、ACモーターか)
現在サーキュレーターの種類は、DCモーターで動くタイプと、ACモーターで動くタイプの2種類に大別されます。両者には以下の長所と短所があります。
【DCモーターは駆動音が静かで、省エネだが本体価格が高い】
DCモーターはACモーターに比べ、電気の供給が一定(直流)のため、安定した弱風には定評があります。
また、静音性能が優れており、中程度までの風量なら人間が日常生活で静かだと感じる値(40dB=図書館)でサーキュレーターを動かすことができます。
電気の供給が一定ということは省エネ効果にも優れていて、これはあくまでも目安ですが、広めの畳数をカバーできる20Wタイプの製品を、少なめの風量で日中9時間使用した場合、1日あたり約5.6円、1カ月で約174円、年間で約2,008円という感じです。
24時間回しっぱなしという場合は、1日約14.9円、年間で約5,439円になります。
またDCモーターは風量を最小〜最大の間で細かく調節できるため、好みの風量が選びやすいです。
しかし、DCモーター製品の価格は1万円前後の物が多く、5千円以下の価格帯で買えるACモーター製品よりも高価になりますが、寿命の面ではACモーターより優れています。
DCモーターは細かく風量が設定できるため、得意とする安定した微弱風でゆっくりと部屋の空気を循環させれば、自然界の空気のゆらぎに近い状態を作ることができ、室内の植物にとってはうれしいかぎり! 寝室に植物がある場合は、静音性の高さは魅力ですね。
予算が許すのであればDCモーターの製品を選んで間違いはないでしょう。
【ACモーターは本体価格は安いが、駆動音が大きく、電気代も高め】
一般的には、ACモーターは、電気の供給が一定ではない(交流)ため、DCモーターよりも駆動音が大きくなる傾向があります。
しかし、昨今のACモーターは技術的にも進んでおり、静音設計や静音モードを採用することで、DCモーターと遜色ないほど静音性能が向上しました。
AC、DC両者の駆動音を実際に耳で聞いて比較すれば「ああ、DCだね」となりますが、最初の購入がACモーターの場合は、寝室に置いても「静音モード搭載機」なら気にならないという方も多く、むしろ本体価格面で初期投資が安くすむため、ACモータータイプを選ぶ方もたくさんおられます。
また、ACモーター製品の多くは風量が弱・中・強など、ざっくりとした段階調節しかできませんが、シンプルに使いやすい最低限の機能以外は必要ない、という方にはこれは長所となります。
ただし、消費電力がDCモーターよりも高いため、光熱費高騰の昨今、長時間の使用だとコスパが悪くなる可能性もあります。
30Wタイプの製品を、少なめの風量で日中9時間使用した場合、1日あたり約8.4円、1カ月で約260円、年間で約3,120円という感じです。
24時間回しっぱなしという場合は、1日約22.3円、年間で約8,140円になります。
※DCモーター、ACモーター共に、電気料金目安単価31円/kWh(税込)で算出
多肉などのマニアックな植物の徒長(生育不良)を防ぐ目的で長時間回すなど、長い目で見たコスパの面で選ぶのならDCモーターが有利ですが、初期費用を抑えたい方も多いと思います。
何しろ、ACモーターモデルはDCモーターモデルの半分ほどの価格で手に入るため、植物のための最初の1台、特に、寝室が別室で、リビングに置いてある植物のために、という使い方であれば、静音性能面はまず問題にならないので、ACモーターモデルという選択肢も十分にアリだと思います。
ポイント② 適応畳数(出力と風量)
何畳の広さをカバーするか=適応畳数は、サーキュレーターの出力で決定されます。
当社製品でいうと、消費電力17W(ワット)のもので適応畳数が18畳まで、26Wのもので30畳まで、となっています。
適応畳数は、その製品が空気を循環させることのできる広さを表すものです。最大風量はもちろんですが、最小風量であってもその畳数内の広さであれば、空気を循環させることができます。ただし、循環速度は遅くなります。
循環速度というのがイメージしづらいと思いますが、サーキュレーターは人体が直接風を感じるために使用するものではないため、循環により人体が直接的に涼や暖を感じるわけではありません。
人体に例えて、エアコンを心臓、空気を血液、サーキュレーターは血液を全身にくまなく循環させる血管とイメージしてみてください。
循環速度は早ければよいというものではなく、速度が遅くても空気が循環することが大事なのです。
ただし、サーキュレーターから送り出された空気は家具などにぶつかることにより風の方向も変わるため、空気の循環効率を高めるには、風の進路に障害物がないほうが望ましいです。
また、製品の出力が高ければ高いほど、弱風量でもしっかりと空気を回してくれるため、大は小を兼ねるではないですが、適応畳数が広めの製品=高出力タイプの製品を購入すれば、複数の部屋の循環も行えるなど、後々有効活用することもできます。
昨今はUSB給電による安価な低出力サーキュレーターの商品も多数あり、そういった製品を植物に向け“複数台”使用するのと、17W(18畳までカバー)のDCサーキュレーター1台を使用するのではどちらがいいか、という質問をぶつけてみました。
村上さんの答えは「室内の植物をとりまく空気を自然環境に近づける、という目的でいえば、USB給電の5〜10Wほどの製品では複数台使用しても、お部屋の空気循環を満たすには、出力と風量が圧倒的に足りないと思います」とのこと。
室内の植物のためには、ちゃんとコンセントから給電する“家電”のサーキュレーターを使用したほうがよいでしょう。
ポイント③ 自動首振りの有無と角度(上下左右、360°首振り)
サーキュレーターの風を広範囲に届けるには、自動首振りが有効です。上下左右自動のものや、左右自動で上下が手動のもの、中には360度自動で首を振る製品もあるため、お部屋の広さや用途に応じてお選びいただけます。
サーキュレーターの目的は、人や観葉植物など、対象物に直接的に風を感じさせるためのものではなく、室内の空気を風によって動かして回す(循環させる)ものなので、首振り機能が充実していれば、それだけお部屋の空気の流れも広く満遍なく循環させることができて、エアコンの効きもよくなります。
自然界における空気の流れは常に一定パターンというわけではなく、不規則な風のゆらぎの中で植物たちは成長していきます。
自動首振り機能は広範囲に風を循環させ、空気の流れを自然のゆらぎに近い状態にするため、この機能を活用するとお部屋の植物が喜びそうですね!
ポイント④ お手入れのしやすさ(分解洗浄)
昨今、各社とも目玉機能としているのが「分解洗浄」。
空気を背面から吸い前面から排出するサーキュレーターは、日常の使用で前面と背面のカバーと羽根(ブレード)が汚れがちです。
今までのクリーニング方法は、ドライバーを使ってネジを外し、前面カバーのみを外してあとは手探りでお手入れ、というのが主流でしたが、それだと手の届かないモーター付近や背面カバーの汚れを除去することができませんでした。
しかしここ最近は、工具を使わずに簡単に前後カバーと羽根を外せる「分解洗浄可能モデル」が増えてきました。
たかが汚れと侮ってはいけません。
背面や前面に溜まったホコリを放置すると、サーキュレーターが下図のような、ホコリを含んだ風を循環させることにより、健康にも影響を及ぼす可能性もあります。
このため、定期的なお掃除を心がけてください。
分解方法は各社異なりますが、ほとんどの製品が、老若男女問わず、容易に分解&組み立てができるようになっています。
弊社の製品で洗浄を実演してみましたので動画をご覧ください。
サーキュレーターのお手入れを怠ると、室内の植物の葉にもホコリが溜まりやすくなります。特に、美しい葉が魅力の観葉植物にホコリが溜まると見た目にもよくはないですし、光合成の効率も落ちて成長にも影響が出てきます。
このため、サーキュレーターのお手入れは定期的に行いたいですね。
そういう意味でも、工具不要で全分解できるのは、とても便利ですね!
ポイント⑤ その他便利機能
【リモコン】
サーキュレーターもリモコンがあるとやはり便利です。リモコンでは主に、ON/OFF、風量切り替え、自動首振りの設定、タイマーセットなどが行えますが、エアコンのリモコンと異なり、とても薄くて小さいので管理に気をつけましょう。
【タイマー】
就寝時などに重宝します。自由に時間を設定できるものもありますが、大体1時間刻みで、最大8時間でOFF、といったものが多いです。
多肉植物や観葉植物にはコレクション性の高い品種も多く、そういった珍奇植物愛好者の方は、“24時間回しっぱなし”という使い方をされる方も多いようです。
しかしモーターにも寿命があるため、タイマー機能を活用して休ませながら使用すると、機器の長もちにつながります。
室内の置き場所により、空気はどう流れていくのか?
“サーキュレーターを効果的に使用するにはどこに置くのが最適か”というところを、図とともに解説いたします。以下のお部屋を模した図はあくまでも、エアコンを稼働させた場合の置き場所のモデルケースです。
下図を参考に、平らで、可能な限り遮蔽物のない場所に設置してください。
【冷房時の置き場所】
冷たい空気は重いため、エアコンから出る冷風は自然と下降します。
ゆえに冷房を起動させたとき、最初はルーバー(羽板)が自動的に上を向く仕組みになっています。
この下へ落ちていく冷気を、エアコンに比較的近い位置の地面に設置したサーキュレーターの背面で吸わせ、サーキュレーターが送り出す風に乗せて地表を這わせます。
サーキュレーターで送り出された空気は、壁で跳ね返ることにより向きを変え、減衰はするものの、サーキュレーターの回転により後から後から押し出されてくるため、製品の適応畳数以内の広さであれば、上図のように方向を変えながらフェードアウトすることなくグルグルと室内を循環します。
ちなみに、このグルグルの速さ(循環速度)をコントロールするのが風量です。
風量は一般的な使い方では弱〜中を使いますが、室内の換気を行いたい場合は風量を最大にすると効果的です。
また、実際のお部屋には家具などが置いてあるため、それらが循環効率を落とさないよう、自動首振り機能などを使うのをおすすめします。
植物の成長に欠かせない光合成。その効率を高めるために、植物の葉では、根が土から吸い上げた水分を葉から蒸発させる「蒸散」が行われます。
常に風が当たっている状態だとこの蒸散作用が阻害され生育不良を起こしてしまうため、サーキュレーターは植物に直接風が当たらない場所に設置しましょう。
これは暖房時や、エアコンを使用しない場合も同様です。
ちなみに葉がないサボテンは、この蒸散を、あのぷっくりとしたボディが夜間にごくわずかな量だけ行うんです(だから水分が詰まっているんですね)。
このため、サボテンを育てている方は、夜間に優しく弱風でサーキュレーターを回してあげるとサボテンの生育にもプラスになります。
【暖房時の置き場所】
暖かい空気は軽いため、上に行く性質があります(ゆえに暖房を起動させたとき、最初はルーバーが自動的に下を向く仕組みになっています)。
このため、サーキュレーターは部屋の中央に設置し、風を天井に向けます。天井で跳ね返った暖気は壁を伝い下に向かい床に溜まり、それをサーキュレーターの背面で吸い上げて、再び暖気を上に送る、という循環を行います。
このときも、サーキュレーターは首振りモードに設定し、部屋の広範囲に暖気が行き渡るようにするとよいでしょう。
観葉植物は亜熱帯地域のものが多いため、こうしてお部屋の空気がただ暖かいだけでなく、流動していることにより、自然環境に近い状態で冬を越すことができます。
そうすることで、翌年の芽吹きがよくなることが期待できます。
【2部屋を循環させる場合の置き場所】
2部屋を循環させる場合は、サーキュレーターを、2部屋をまたぐ位置の水平な床面に置き、エアコンに対して背を向けた状態で設置します。
エアコンにより冷却、または加温された空気を、サーキュレーターが背面から吸い込み、前面から押し出すことにより、矢印の方向に空気の流れを作ります。
この場合も、自動首振りモードを使用することで、家具などの影響を最小限に抑え、効率よく広範囲に空気を送り出すことができます。
ただし、2部屋でもちゃんと空気は循環しますが、2部屋の合計畳数が、製品の適応畳数以下である必要があります。
「冷房」「暖房」「2部屋循環」はそれぞれ、エアコンを稼働した前提で解説していますが、エアコンをOFFにした状態でも、同様の空気の流れを作ることができるため、春や秋など、外の気温が最適なときは、窓を開けて新鮮な空気を取り込みつつサーキュレーターを回して換気してあげると、室内の空気もリフレッシュされ、植物たちも喜ぶでしょう。
山善おすすめの洗えるサーキュレーター
山善がおすすめする洗えるサーキュレーターは、DCモーター搭載のYAR-CD20ES。
白い筐体が一般的なサーキュレーターですが、本製品はホワイトのほか、グレージュとブルーグレーのカラー展開もしているため、お部屋の雰囲気を損なうことなく、お好みのカラーでサーキュレーターのある生活を楽しむことができます。
目玉機能はなんといっても360度自動首振り機能。
正面から真上を通って一周するように首が回転し、空気を広範囲に撹拌するため、植物のあるお部屋で使用すれば、自然環境に近い空気の流れの中で、大切な植物を育てることができます。
DCモーターの利点である静音・省エネで20畳までの空間をカバーでき、風量調節も8段階と細かく調整することができるのも魅力です。
もちろん、簡単に全分解でき、前後カバーと羽根は丸洗いOKなので、清潔に、長くおつきあいいただけます。
ご紹介した商品は、下記「山善ビズコム」からご購入いただけます(スペック詳細も下記リンクよりご確認いただけます)。
価格8,980円(税込) 送料無料(沖縄・離島除く)
山善ビズコム https://yamazenbizcom.jp/item/76220.html
販売現場のプロ、島忠ホームズに聞く、2023年おすすめのサーキュレーター4選
山善がサーキュレーター作りのプロなら、こちらはサーキュレーター販売のプロ。
ご家庭の幅広いニーズにお応えするホームセンター「島忠ホームズ」の佐野さんに、よく売れているサーキュレーターを紹介していただきました。
※季節品のため売り切れの際はご容赦ください。
※店舗により取り扱いのない商品もございます。
YAMAZEN 洗えるサーキュレーター YAS-AFKW18(W)
こちらは山善のACモータータイプのものとなります。工具不要で分解洗浄を行うことができます。
駆動音がDCモーターに比べて大きくなるACモーターですが、こちらの商品は、通常のACモーターの弱風よりも駆動音を抑えた設計となっていて、さらに静音モードも搭載されているため、就寝時の快眠のサポートとしても役立ちます。
DCモーターで18畳タイプだと大体7,000円以上はするため、ACモーターゆえのコスパのよさが人気です。
ちなみに、当店では週に15〜20台はサーキュレーターが売れるのですが、中でも山善のもの、特にこの機種は人気でよく売れますね。
- 価格:4,982円(税込5,480円)
- 定格消費電力:42/37W(50/60Hz)
- 首振り角度(約) 左右(自動):60度 / 上下(手動4段階):90度
- 風量調節:3段階
- 外形寸法(約):幅240×奥行213×高さ320mm
- 質量(約):2.0kg
- コードの長さ(約):1.6m
YAMAZEN 洗えるサーキュレーター YAR-AFVW18(W) リモコン付き
山善のACモータータイプ2つ目は、リモコン付きの自動左右上下首振りモデルです。一度使うと、もう無しのものでは考えられないのがリモコンです。
リモコンでは、オン/オフ、風量、左右首振り、上下首振り、タイマー、といった5つの機能を離れた場所からコントロールできます。
もちろん、本体でも、ボタンによりこれらをコントロール可能。
LED照明がついているため、好みの設定にする際の視認性に優れ、全体的な見た目もダイヤルタイプのものよりもリッチなテイストが感じられます。
風量調節が5段階から選べるので、前出の下位機種よりもより細かく風をコントロールすることができます。
- 価格:7,255円(税込7,980円)
- 定格消費電力:40W/46W
- 首振り角度(約) 左右(自動):60度 / 上下(自動):90度
- 風量調節:5段階
- 外形寸法(約):幅250×奥行215×高さ335mm
- 質量(約):2.2kg
- コードの長さ(約):1.6m
ニトリ 分解して洗えるサーキュレーター12畳用 ホワイト FS2DNS
ニトリの「分解して洗えるサーキュレーター12畳用」は、カラーが黒と白から選べる分解洗浄可能タイプです。
前面カバー、背面カバー、羽根が工具いらずで簡単に外して水洗いすることができるので、いつでも清潔な風を送ることができます。
左右60度の自動首振り機能付きですが、上下90度の角度調整は手動となります。
ダイヤル1つのみのシンプル操作で、3段階の風量調節ができ、右側3段は首固定、左側3段は首振りでの風量調節となっています。
ACモーター駆動のため、DCモーターよりはモーターの駆動音が大きくなりますが、昨今のACモーターの技術進歩は目覚ましく、ACモーターでも気にならないというお客様も多くいらっしゃいます。
黒のサーキュレーターはなかなか珍しいため、お色で選ばれる方が多いですね。
ビカクシダなど、インテリア性が高い植物を栽培されている場合は空間がシックにまとまるため、おすすめです。
価格も税込で4,990円と、5,000円を切っているため、とてもお手頃です。
- 価格:4 ,537円(税込4,990円)
- 定格消費電力:30W/28W(50Hz/60Hz)
- 首振り角度(約) 左右(自動):60度 / 上下(手動):90度
- 風量調節:3段階
- 外形寸法(約):幅232×奥行232×高さ312mm
- 質量(約):2.15kg
- コードの長さ(約):1.5m
おおたけ メカサーキュレーター UF183AT
360度自動首振りなので、お部屋の空気を満遍なく撹拌してくれます。風量調節はダイヤル式で3段階となっているため、細かい調整はできませんが、見た目のままのシンプルな操作性が人気です。
何よりも、360度首振りタイプは複雑な構造のため価格も高くなりがちですが、4,000円を切るというのはかなり魅力的な価格だと思います。
【360°自動首振りの様子はコチラ】※2倍速で再生しています。
エアコンの温度を下げて併用すれば、360度自動首振りタイプは左右自動首振りタイプよりも効率よく部屋の空気を回せるため、電気代の節約にも効果があり、コスパの面でも期待できます。
- 価格:3,619円(税込3,980円)
- 定格消費電力:34W/36W
- 首振り角度(約) :上下左右(自動):360度
- 風量調節:3段階
- 外形寸法(約):幅254×奥行252×高さ333mm
- 質量(約):1.7kg
- コードの長さ(約):1.4m
この記事のまとめ
①サーキュレーターの主な使用目的が室内の植物への環境作りの場合、自動首振り機能があるものを選び、首振りと弱風を使用し、部屋の空気を広範囲かつマイルドに循環させる。
②サーキュレーターには「DCモータータイプ」と「ACモータータイプ」があり、目的により選べる。
・長時間(日に10時間以上)使用する場合は、コスパ面でDCモーターのほうが有利
・寝室に観葉植物があるなど、静音性を求めるならDCモーターのほうが有利
・初期投資を安く済ませたい場合は、ACモーターのほうが有利
③サーキュレーターは定期的に清掃を行わないと植物にもホコリが溜まってしまうため、工具不要で簡単に全分解し洗浄できる製品を購入すれば、お掃除に手間がかからなくなる。
④サーキュレーターは平坦な床面に置き、植物に風が直接向かわないように設置する。エアコンを稼働する場合は、冷房時はエアコンに近い位置でエアコンに背を向け、暖房時は部屋の中心で送風口を上向きにして置く。いずれの場合も、エアコンの設定温度を控えめにすることができ、経済的。
取材後記
山善のお話を聞いていると、DCモーターの製品に軍配が上がるのかなと思っていましたが、販売現場ではACモータータイプがまだまだ売れているということは意外な発見でしたね。
それだけ、ACモーター製品の性能が上がったということと、やはり初期投資の安さというのが一般消費者としては大きな魅力なのかもしれませんね。
村上さんのお話を踏まえ、私たちのように植物のために使用する前提で考えると、、モーターの違いによる駆動音の大小より、お部屋の空気の流れを自然環境に近いものにできる首振り機能のほうが重要に思えます。しかし、このまま原油高による電気代の高騰が続くことを考えると、長期的な目線では、初期投資はかかるもののDCモーター搭載機のほうがいいのかな、と個人的には思いました。
ちなみに、拙宅近所の、いわゆる街の電気屋さんに、ACモーターサーキュレーターのコスパを尋ねたところ、「本体価格の安さが、パフォーマンスとしてDCモーターの製品を凌駕するのは、購入後約2〜3年程度の話で、3年以上使用するのならば、最初は高くても結果的にDCモーターのほうが安く済むよ」とのことでした。
どちらを選ぶにせよ、室内で植物を栽培する方は、ぜひこの機会にサーキュレーター導入のご検討をおすすめします。
取材協力
株式会社山善
URL https://www.yamazen.co.jp/
株式会社島忠
URL https://www.shimachu.co.jp/
ホームズ中野本店
〒164-0014東京都中野区南台5-24-13(最寄駅:東京メトロ丸ノ内線方南町駅)
営業時間 午前10時~午後8時
ホームセンター:03-5328-5731
家具:03-5328-5737
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / ガーデンストーリー編集部
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