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家庭菜園におすすめの大人気プランター! 保育園での食農教育にも活躍する「ベジトラグ」

家庭菜園におすすめの大人気プランター! 保育園での食農教育にも活躍する「ベジトラグ」

ここ数年ブームになっている家庭菜園。自分で育てた野菜やハーブを自分の手で収穫し、料理などに活用できたら、美味しさもひとしおですね。家庭菜園を始めるアイテムとしておすすめなのが、ガーデンストーリーにも度々も登場している菜園プランター「ベジトラグ」。ここでは、ベジトラグの特徴と、ベジトラグを食農教育に活用している保育園の事例をご紹介します。

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「ベジトラグ」とは?

「ベジトラグ」とは?

ベジトラグとは、イギリス生まれの菜園プランター。高さのあるレイズドベッド式になっていて、かがまずに水やりや雑草抜きなどの日頃のお手入れがラクにでき、車イスに座ったままでも作業ができるので、「バリアフリーガーデニング」を楽しめるアイテムとしても人気があります。

作業のしやすさだけでなく、植物にとっても、高さがあることで風通しと日照を確保しやすく、排水性・通気性にも優れ、プランター内が高温多湿になりにくいというメリットがあります。

また、プランター底部がV字形状になっているので、深い部分には根菜類、浅い部分には葉物野菜、というようにいろいろな野菜やハーブが混植できる点も魅力です。

ベジトラグ底部

ベジトラグには、さまざまなタイプとサイズが揃っているので、庭やベランダ、玄関先など、置き場所に合わせて選ぶことができます。

ベジトラグには、さまざまなタイプとサイズが揃っている

食農教育にベジトラグを取り入れた「アスク」保育園

そんなベジトラグが、最近とある場所で活躍しています。それは子育て支援事業最大手の(株)JPホールディングスのグループ会社、(株)日本保育サービスが運営する保育園です。

「ベジトラグで植物とともにある豊かな暮らしを多くの人に広めたい」という販売メーカーの株式会社タカショーの想いと、「自分たちで植物を育て、収穫して食べるという食農教育を実現したい」というJPホールディングスの想いが一致し、プロジェクトがスタートしました。

プロジェクトは、保育園にベジトラグ本体と土、肥料、野菜やハーブ・花の苗やタネが季節ごとに届くというもの。連作障害を防ぐために、使い終えた土を送り返すための「土回収キット」もついていて、植え替えの時期になったら、次の植物とともに新しい土・肥料が保育園へ届くという仕組みです。

保育園では、植え付けや日頃のお手入れを子どもたちと一緒に楽しみ、育った植物を観賞したり、収穫して料理やクラフトに活用したりなど、さまざまな形での食農教育が実現しています。

ベジトラグを活用中の保育園を訪問!

アスクひばりヶ丘保育園

実際に保育園の現場ではどのようにベジトラグを活用しているのでしょうか。編集部は東京都西東京市にあるアスクひばりヶ丘保育園を訪問しました。

玄関先でベジトラグがお出迎え

玄関先でベジトラグがお出迎え
保育園のベジトラグ

門を入るとすぐに2つのベジトラグが目に入ってきました。一つは、奥にハクサイ、手前にオレガノとチャービルがたっぷり植わって、ベジトラグが緑でこんもり! そしてもう一つは、タネから植えて間もない小松菜が可愛く顔を出し始めていました。

(左上から時計回りで)ハクサイ、チャービル、小松菜、オレガノ。
(左上から時計回りで)ハクサイ、チャービル、小松菜、オレガノ(2023年1月時点)。

ベジトラグは2021年夏頃に1台目、続いて2022年4月に2台目が導入され、以来、セットで届く野菜やハーブ、花を絶やさず植えて育てています。

「ベジトラグの置き場所は、日当たりがよく、子どもたちや保護者の方々が必ず通る玄関先と最初から決めていました。毎日みんなが利用する場所なので、保護者の方にも日々の変化を見て感じていただけます。行き帰りの時間に、植えられた植物について親子で会話しているのを見ると嬉しくなります」と語るのは園長の仲順明子さん。

スタッフと協力して試行錯誤しながら、植物を園の活動に活かし続けています。

「3〜5歳児クラスには苗やタネを植えるところから一緒にやってもらい、5歳児さんには日頃のお手入れも手伝ってもらっています。1〜2歳児さんも収穫のときに参加して、子どもたちも、自分たちが育てて大きくしたものを収穫できる楽しさを感じていると思います」(仲順さん)

子どもたちとベジトラグ
画像提供:アスクひばりヶ丘保育園
収穫
画像提供:アスクひばりヶ丘保育園
ニンジンを収穫
画像提供:アスクひばりヶ丘保育園

収穫した野菜やハーブを給食に活用

アスクひばりヶ丘保育園では、ベジトラグの収穫物の活用方法について栄養士さんが中心になって考えています。ベジトラグで育てた新鮮な野菜やハーブは給食の食材として大活躍だそう。

「特にピーマンは採っても採ってもなくならないくらいの豊作で、色も緑や赤、オレンジなどカラフルで、子どもたちもとても喜んでくれました」と栄養士の花田絵里さん。

植物の植え方、育て方などの知識がないなかで、はじめは枯らしてしまう失敗もあったものの、失敗からの学びも多く、子どもたちと一緒に育てた食材を、子どもたちと一緒に収穫し、食べるという一連の流れは、とても良い「食農教育」になっていると言います。

「5歳児のクッキング保育では、収穫したバジルを使ってピザを作ったり、おままごとのように包丁でニンジンを切る練習をしたりもしました」(花田さん)

口にする以外にも、ハーブの香りを観察、にじみ出る汁で色をつける、型を取ってスタンプを作るなど、「自然科学」に触れる機会にも活用しています。

「自然科学」に触れる機会
画像提供:アスクひばりヶ丘保育園

ベジトラグ活用の幅を広げていきたい

ベジトラグを活用した食農活動の大きな魅力は、季節ごとに植える植物が土や肥料とセットで園に届くところ。季節に合った野菜やハーブの苗が適期に定期的に届き、栽培に必要な土や肥料も自動的に必要な分だけ届くため、迷うことなく植え付け作業が進められます。常に何かを育て続けることができ、ガーデニングライフを導いてくれる嬉しいシステム。ガーデニング初心者も安心して、1年で一通りの野菜やハーブ栽培の体験ができ、あっという間に初心者卒業です。

最後に、今後ベジトラグで挑戦してみたいことを伺ってみました。

「届くハーブの中には、あまり日常で料理に使ったことがない種類もありますので、活用方法をもっと知りたいと思っています。レシピの幅を広げていきたいですね」(花田さん)

「野菜やハーブは収穫した後にいろいろと活用できていますが、花は今のところ観賞用になっています。今後は花もアレンジメントなどに活用し、あらゆる形で子どもたちが植物と触れ合える機会を増やしていきたいと思います」(仲順さん)

園長の仲順さん(左)と栄養士の花田さん(右)
「子どもたちと保護者さんの会話の中で自然に植物のことが出て、お子さんがその日に学んだ植物に関する知識を嬉しそうに保護者の方に話すのを見るのが嬉しい」と語る園長の仲順さん(左)と栄養士の花田さん(右)。

ベジトラグで楽しい菜園生活を!

保育園でのベジトラグ活用例をご紹介しました。機能的にもデザイン的にもこだわりを持って作られたベジトラグ、ご家庭でもお子さまと一緒に野菜や果物づくりを楽しむことができます。

ぜひこの春は、ベジトラグで楽しい菜園プランター生活を始めましょう!

取材協力

株式会社日本保育サービス
https://www.nihonhoiku.co.jp/

アスクひばりヶ丘保育園
https://www.nihonhoiku.co.jp/blog/hibari/

Credit

ガーデンストーリー編集部

ベジトラグ販売ページ
https://aoyama-garden.com/shop/c/c1701/

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