家庭菜園で一番人気のイチゴ。章姫や紅ほっぺなどの有名品種に加え、白イチゴなどの変わった品種も増えています。イチゴの植え付け適期は秋ですが、年内はまだイチゴの苗がお店に並んでいるので、冬休みにチャレンジもできますし、品種によっては春植えができるものも。ここでは、実のなる様子を可愛く演出できて、持ち運びに便利なイチゴのバスケット植えをご紹介します。実を甘くするには肥料の選び方がポイントです。
目次
バスケットに植えてみよう

【準備するもの】
イチゴ苗、植え付け用のバスケット、用土(専用培養土か、赤玉土7割に腐葉土・堆肥・苦土石灰3割をブレンドしたもの)、有機肥料、骨粉、スコップを用意します。今回は、イチゴ苗の間に彩りを添える斑入り葉のフォックスリータイムも2苗用意しました。イチゴは花の咲いているものを選ぶと実つきが早く期待できます。
園芸店やネットショップなどにはガーデニング用のバスケットがあります。ガーデニング用のものは、土が漏れ出ないようにあらかじめビニールが内側にセッティングされていますが、ガーデニング用でない普通のバスケットでも、自分でビニールを敷けば植え付けできます。ビニールには何カ所かカッターで穴をあけ、水抜き穴を作っておきましょう。

【作り方】

用土をバスケットの半分くらいの高さまで入れたら、まずポットから出さずに苗を並べて配置と高さを見て、用土の量を調整します。イチゴはランナーというつるを伸ばしたその先に実がなります。実が土に触れるとそこから腐ってしまうことがあるので、イチゴが空中にぶら下がるように、ランナーが外側になるよう苗の向きに注意します。


イチゴをポットから取り出したら、あまり根を崩さないで植え付けます。

苗の隙間に用土をまんべんなく入れ、最後に表面に有機肥料や骨粉(ひとつまみ程度)をまき、水やりをしたら植え付け終了。水やりは十分乾いたことを確認してから、下から水が抜けるまでたっぷりと。冬の間は毎日水やりする必要はありません。水をやりすぎると根が腐って枯れてしまったり、味が薄くなったりします。

花が咲いたら受粉させよう

実なりには受粉が必要です。昆虫が少ないベランダなどでは、人の手で人工受粉をしましょう。耳かきについているフワフワや柔らかい絵筆の先などを利用して、咲いている花の中心を順番に優しく撫でます。何回か繰り返して行うと、より受粉率が高くなります。昆虫がいれば、昆虫たちにお任せしてよい作業です。

実を甘くするための肥料選び
植え付け後、水やりさえしていれば実はなります。でも、せっかく育てるなら、ぜひ甘い実を味わいたいですよね。実を甘くするには肥料が有効です。肥料の三大要素はチッソ・リン酸・カリ。肥料袋にはN・P・Kと表示されています。これらはそれぞれ以下のように別の働きがあります。
- チッソ(N)/葉・茎を茂らせる。株を大きくする。
- リン酸(P)/花・実のつき、質をよくする。
- カリ(K)/根の生育を促進する。病虫害・寒さ・暑さへの耐性をつける。
イチゴの実を甘くするためには、リン酸が必要。リン酸が多く含まれる肥料としては、「骨粉」や「リンカリ肥料」といったものが代表的です。袋の表示をよく確認して必要に応じて使い分けましょう。
チッソ分の多い鶏糞・油粕・魚粉などは植え付け当初は株を大きくするために使っても構いませんが、ずっと使っていると葉ばかり繁って花が咲かなかったり、実が甘くなりません。
肥料は3カ月経った春先にもう一度、表土にまきます。




冬は2月頃までは気温が低いのであまり成長しませんが、春になると生育し始め、花がたくさん咲き出します。5月に一通り収穫が終わったら、バスケットから掘り上げましょう。それぞれの苗は一回りも二回りも大きくなって、一緒に育つにはこのバスケットでは窮屈になっているはずです。地植えにするか、別の鉢にそれぞれ植え替えてあげましょう。
Credit

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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