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きれいをロングキープ! 冬こそ楽しみたいミニバラが主役の寄せ植え

きれいをロングキープ! 冬こそ楽しみたいミニバラが主役の寄せ植え

冬は寄せ植えの季節。冬の寄せ植えの花材はパンジーやガーデンシクラメンなどが代表的ですが、今新たに注目を浴びているのがミニバラ。草丈30cm程度のコンパクトなバラのグループで、小ぶりな花はリトル・プリンセスと呼びたくなる上品な愛らしさです。晩秋から冬にかけて植え込むと、寒さで生育がゆるやかで、病害虫の心配もなく、植え込んだときの美しさを長くキープできますよ。

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ミニバラとは?

ミニバラ
ピンクと白のミニバラ、オレアリア‘リトル・スモーキー’を合わせた寄せ植え。銀葉の繊細な葉がミニバラを引き立てる。

ミニバラは草丈が30cm程度のコンパクトなバラのグループ。ミニチュア・ローズ、パティオ・ローズ、姫バラなどと呼ばれることもあります。「花の女王」と称されるバラですが、小ぶりなミニバラはさながら「リトル・プリンセス」。こちらを見上げるように咲く愛らしい花姿が魅力です。

ミニバラは秋冬が買いどき!

ミニバラの開花期は、本来は他のバラと同様、5〜6月ですが、ホームセンターや園芸店などには、温室で開花調整された開花株がほとんど一年を通じて並びます。ですから、ミニバラは比較的いつでも入手できますが、おすすめは今。というのも、冬の気候は天然の冷蔵庫の役目を果たし、ほとんど生育しないため、開花株の花が春より断然長く楽しめます。また、冬は病害虫の心配もないのもおすすめの理由です。

ミニバラが主役のかわいい寄せ植え

ミニバラの寄せ植え

ピンクとオレンジ、2種類のミニバラを主役にした寄せ植えです。ミニバラが主役になるよう、小ぶりのビオラを合わせました。冬に向けて作る寄せ植えは、ミニバラはもちろん他の植物も生育がとてもゆっくりで、株の大きさはほとんど変わりません。ですから植え込む際は、土の隙間が目立たないよう株数を多めにギュッと植え込みます。多く植え込んでも、この季節は寒いので蒸れの心配もありません。ちなみに植え込むときは、トゲに気をつけて。ミニでもトゲはあります。

春になって暖かくなると1株1株のボリュームがアップし蒸れてくるので、その際は株を抜き取り別の場所に植え替えるなどして調節します。ちなみに、中央部に植わっている黒い葉のキンギョソウ ‘ブラック・プリンス’は、今は脇役に徹していますが、春になって生育すると、ベルベットレッドの美しい花を咲かせます。

花材/ミニバラ、ビオラ、キンギョソウ‘ブラック・プリンス’、ハツユキカズラ

ミニバラの寄せ植え

ベビーピンクのミニバラに合わせて、ピンク系の花でコーディネートした寄せ植えです。寄せ植えを作るとき、花選びに迷ったら色をテーマにするのは一つの方法です。同系色なら全体を調和させるのはむずかしくありません。花形の違いを意識すると、一つひとつの個性が際立って見応えが生まれます。ガーデンシクラメンは、霜や雪にあたるとしおれてしまうので、天候次第で軒下などに移動すると長く楽しめます。持ち手付きのバスケットの鉢は軽量で運びやすいので、移動が必要な花材が入っている場合は特におすすめです。

花材/ミニバラ、ガーデンシクラメン、カルーナ、ビオラ、ネメシア

ミニバラの寄せ植え

こちらもピンクのミニバラを主役にしたバスケットの寄せ植えです。ミニバラはバラの中ではコンパクトですが、ビオラやガーデンシクラメンと比較すると大きいので、寄せ植えでは鉢の中央か後方へ植えます。

花材/ミニバラ、ビオラ、ガーデンシクラメン、キンギョソウ‘フロスティ・ドラゴン’、エリカ

ミニバラの寄せ植え

クリスマスを意識した赤と白の寄せ植えです。赤い実のチェッカベリーと這うように伸びるスイートアリッサムは、鉢の縁に植えてこぼれ咲かせるようにすると愛らしさが際立ちます。銀葉のオレアリア‘シルバー・ナイト’など、リーフプランツと呼ばれる葉の美しい植物は、花と花の間に入れるとよい緩衝材になり、花の美しさを際立たせてくれます。

花材/ミニバラ、ビオラ、ガーデンシクラメン、チェッカーベリー、スイートアリッサム、オレアリア‘シルバー・ナイト’

ミニバラの寄せ植え

花材/ミニバラ、ビオラ、パンジー、スイートアリッサム、ハツユキカズラ、カルーナ、ロフォミルタス‘マジック・ドラゴン’

ミニバラの寄せ植え

鮮やかなピンクのミニバラを主役に、クリスマスを意識して少し派手さを演出した寄せ植えです。ミニバラは小さくともやはりバラのような気品と存在感があり、クリスマスなどの華やかな季節感を演出するのにとても重宝します。

花材/ミニバラ、ビオラ、パンジー、スイートアリッサム、チェッカーベリー

冬の寄せ植えの上手な管理方法

冬の寄せ植えは前述した通り、生育がとてもゆっくり。ということは、根から水を吸い上げるスピードもゆっくりなので、水やりの間隔は他の季節より長めにとります。表土がしっかり乾いてから、1〜数日経ってからで十分。生育はゆっくりですが、もちろん生きていて葉から光合成して株に栄養を送っています。日中は日光がよく当たる場所に置きましょう。一つの鉢にたくさんの植物を植えているので、栄養が切れないよう固形肥料を株元に置いておくと、水やりの際に溶け出して十分にいきわたります。黄色の葉などが出てきたら、栄養不足のサインです。

春になったら解体して楽しもう!

ミニバラの寄せ植え

春になって暖かくなると、生育期になりぐんぐん大きくなっていきます。1株が植え込み時の2倍にも3倍にもなり、見違えるような姿に。窮屈そうになってきたら株をばらして地植えにしたり、別の花と組み合わせて寄せ植えをリフレッシュしましょう。ミニバラは樹木なので植え替えることで長く楽しめますが、春からは病害虫対策なども必要になってきます。それが難しければ、一年草として扱い、春までをワンシーズンとして楽しみ切るのもOK。難しく考えすぎずに、リトル・プリンセスを可愛がってくださいね。

Credit

文・写真/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

寄せ植え制作/面谷ひとみ

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