秋冬から育てる球根の水耕栽培 ヒヤシンスの香り漂うおしゃれなインテリア
球根と器と水さえあれば、どこでもきれいに清潔に、簡単に楽しむことができる水耕栽培。白く伸びる根の美しさを観賞できるのも魅力です。香りのよい球根花を窓辺で育てれば、早春には一足早い春の香りが部屋いっぱいに広がります。さあ、この秋冬はヒヤシンスの水耕栽培にチャレンジしてみましょう! 実際の育て方と成功のポイントをご紹介します。
目次
秋植え球根を使って水耕栽培にチャレンジ!
水耕栽培は、誰でも気軽にトライできるガーデニング。庭やベランダがなくても、球根と器を用意すればスタート準備は完了です。12月までに準備できれば、お部屋の中で一足早い春の球根花を楽しむことができます。
まずは、球根が出回る10~11月頃に、お好みの球根を買いましょう。おすすめは、芳醇な香りを放ち、華やかな花を咲かせるヒヤシンス。花が開き始めると、部屋の中に甘い香りが漂います。種類や花色も多いので、インテリアに合わせて選ぶ楽しさも味わえます。ずっしりと重みがあり、傷がないのがよい球根。ほかに、ヒヤシンスに負けないくらい香りのよいスイセンや、小ぶりの球根ながら春一番に開花するクロッカスなども、水耕栽培で育てられます。いろいろな秋植え球根でチャレンジしてみましょう。
球根を手に入れたら、容器にセットして水耕栽培をスタート! 容器は、根の美しさが楽しめるよう、ガラスなどの透明なものが向いています。球根がセットしやすい水耕栽培専用の容器のほか、お気に入りの花瓶や空き瓶を活用できるのも魅力。口が広い容器には、柔らかくて水に強いアルミワイヤーを使ってひと工夫しましょう。ワイヤーを曲げ、両端をフック状にしたものを2〜3本用意し、ワイヤーの中心を十字や放射状に重ね合わせ、細いワイヤーやテグスなどでとめて縁に掛ければ、オリジナルの水耕栽培容器が簡単につくれます。
水耕栽培の育て方3ステップ
- 球根をセットしたら、球根の底にぎりぎり浸かる程度の水を入れ、箱などをかぶせて遮光し、玄関などの涼しいところに置きましょう。球根をきれいに咲かせるには、初めにしっかり寒さに当てることが大切。水は週に1回程度取り替えます(水耕栽培をスタートして数日は水の汚れが早いので、水が濁ったら水を入れ替えましょう)。
- 2週間ほどして根が伸びてきたら、球根に直接水が触れないよう、根の成長に合わせて水位を下げていきます。球根までどっぷりと水に浸かっていると、根腐れしてしまうことがあります。水替えは、容器から根を抜き取らずに少し球根を浮かして隙間をつくり、傾けて排水したり水を注ぐなどすると根を傷めません。
- 2カ月ほどして芽が出たら、明るい窓辺などに移動し、ぐんぐん伸びる芽と根の様子を楽しみましょう。約2週間で開花します。
球根によっては、花芽を2つ以上つけるものも。一つ目の花芽が咲ききったら、球根のエネルギーを奪わないためにも、早めに花を切り取りましょう。球根近くの花芽のつけ根で切り落としてやれば、見た目もすっきり。切り取った花は、水に差して観賞します。
部屋に飾って楽しむ水耕栽培の球根花
ガラス器で育てる水耕栽培は、どんな部屋のインテリアとしてもよく馴染みます。せっかくなら、球根はいくつか並べて育てると華やかです。栽培容器の形は統一しても、好きな容器をランダムに取り合わせてもいいですね。それぞれの器の雰囲気で、花の印象も変わってきます。
ヒヤシンスは、花色の豊かさも魅力です。異なる花色を集めれば、窓辺にカラフルな一角のでき上がり。よく見ると、花の色と球根の色は大体同じになることに気がつきます。
球根を手に入れそびれてしまった人も大丈夫。春先に出回る芽出し球根で、手軽に水耕栽培を楽しみましょう。すでに芽が出ているので、容器にセットして水を入れるだけ。好きな場所に置いて、すぐに花が楽しめるのも嬉しいですね。
併せて読みたい
Credit
写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
新着記事
-
ガーデン&ショップ
都立公園を新たな花の魅力で彩る「第2回 東京パークガーデンアワード 神代植物公園」は秋深まる
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテスト「東京パークガーデンアワード」。第2回のコンテストは、都立神代植物公園(調布市深大寺)を舞台に一般公開がスタートしています。ここでは、5つのコンテストガ…
-
ガーデン&ショップ
里帰りした宿根草「アスター‘ジンダイ’」が初めての開花! 東京パークガーデンアワード@神代植物公園で観…
今、ガーデンに関わる人たちの間では、温暖化や病害虫の影響を受けない植物のセレクトや、手のかからないローメンテナンスな庭づくりを叶える優れた植物を求めて日々チャレンジが続いています。そんななか、アメリ…
-
イベント・ニュース
【秋バラが本格的に開花!】秋の風情が深まる「横浜イングリッシュガーデン」へ出かけよう!PR
希少なアンティークローズから最新品種まで、国内外でも屈指のコレクション数を誇る「横浜イングリッシュガーデン」は、秋に色香を増すバラも続々開花が進んでいます。11月2日(土)からは、季節を先取りしてクリス…