植え替えで花数2倍! 秋の庭を鮮やかに彩るガーデンマムとウィリアム・モリスの鉢
「ガーデンマム」をご存じですか? 海外では秋のガーデンに欠かせない花として愛される人気の宿根草です。黄色、オレンジ、ピンク、赤、白、紫、グリーンなどカラーバリエーションが豊富で、秋の庭を鮮やかに彩ります。多花性で株全体を覆うようにこんもり花が咲き、初心者でも育てるのがカンタン。ガーデンマムを植えるなら、つぼみいっぱいの今がチャンス!
目次
「ガーデンマム」とは?
ガーデンマムは日本のキクが海外に渡り品種改良されたもので、いわば帰国子女のキク。キクというと、日本では仏花、または古来より栽培されている「厚物(あつもの)」など伝統園芸植物のイメージが残っていますが、海外ではガーデンマムは花色のバリエーションが豊富で秋の庭を鮮やかに彩ってくれる定番の素材として人気です。寒くなるにしたがい花が少なくなる晩秋にも一際鮮やかに咲き、抜群の花もちのよさから、切り花としても重宝されています。
「ガーデンマム」の特徴
ガーデンマムは、日本で古来より栽培されているキクと違い、分枝性(枝分かれする性質)が強く、1株で驚くほどたくさんの花を咲かせます。満開になると株全体を花が覆い尽くし、こんもりときれいなドーム状になります。自然に姿よく生育するため、初心者にもおすすめ。株幅、草丈とも約30cmで、花壇はもちろん鉢植えで楽しむのにもぴったり。
「ガーデンマム」の育て方のコツ
もともと、日本生まれのガーデンマムですから、日本の気候によく合い、丈夫に育ってくれます。ただし、とても分枝性が強く枝数が多いため、株内が蒸れがちになるので、風通しよく育てましょう。鉢植えなら、長雨に気をつけて雨のかからない場所に移動したり、地植えの場合は、地面より少し高くなった花壇などに植えることで風通しを確保できます。蒸れで発生しがちな灰色かび病などの病気予防のために、ベニカXガード粒剤などを混ぜて植えるとより安心です。また、花を晩秋まで楽しむには、定期的に水やりの際に液肥を与えるのがコツ。地域によっては12月まで咲き続けます。
「ガーデンマム」の上手な選び方。植え替えで花数2倍!
通常、園芸店の店頭に並ぶガーデンマムのほとんどは、つぼみがふくらみ、今にも咲きそうな状態で販売されます。そうした株はそのまま鉢で楽しめますが、もっと花数を増やす秘密があります。ガーデンマムは8月中旬から10月下旬までの間にぐんぐん成長します。その生育期間の早い段階で植え替えることで、株が1〜2回り大きく成長し、その分、花数もいっぱい増えるのです。「平田ナーセリー」ではつぼみがまだ小さく、葉っぱが豊富に茂った生育初期の良株を揃えています。購入後はぜひ植え替えをして、株を大きく育てて花いっぱいの秋を楽しんでください。花数を増やすには、花が咲いているものより写真のような緑の株がおすすめです。
「可愛い花色いっぱいのガーデンマムの苗」について詳しくはこちら!
ガーデンマムの植え替えに挑戦してみよう
<準備するもの>
- ガーデンマムの苗
- ナーセリーの土
- オールパーパス
- 土のお守り
- ベニカXガード粒剤
- メネデール
手順1
ガーデンマムの根鉢を崩さないようにポットから抜き出します。
ガーデンマムに既に花芽が付いているので、根を崩すのはNG。せっかく付いた花芽がダメになってしまいます。
手順2
培養土にオールパーパス、土のお守りを適量混ぜます。
また、アブラムシやうどんこ病などの病害虫予防にベニカXガード粒剤も適量混ぜるとGood! 昼夜の気温差が大きくなるこの時期は、うどんこ病や灰色かび病などのさまざまな病気も発生しやすくなります。そのため、あらかじめ病気予防に効果のあるベニカXガード粒剤を用土にブレンドしておくと安心です。
手順3
ガーデンマムの根鉢に土のお守りをまんべんなくまぶします。
根腐れ防止効果のある土のお守りを直接根にまぶすことで、植え替え時に傷んだ根が腐るのを防止したり、細根の発育を促進します。
手順4
植え付けが終わったら、水に活力剤メネデールを適量混ぜて、鉢底から流れ出るまでたっぷり水やりして植え替えは完了です。
花が開いてくるまで日当たり、風通しのよいところで管理しましょう。
ガーデンマムは成長しながら開花していきますので、週に1回、有機100%液肥を与え最後まで花を咲かせてあげましょう!
「ガーデンマム の植え付け・植替えにおすすめの商品」は以下からチェック!
- ガーデンマムにおすすめの培養土「ナーセリーの土」
- 植替えの元肥えに!「オールパーパス」
- 根腐れ防止・丈夫な根の発根促進に!「土のお守り」
- 病害虫が付く前の予防にイチオシ!「ベニカXガード粒剤」
- 植え替え後の発育促進に「メネデール」
- 追肥におすすめ!「有機100%液肥」
ガーデンマムを引き立てる「ウィリアム・モリスの鉢」
鉢植え向きのガーデンマム。長く咲いてくれる花をより素敵に演出するには、鉢にもこだわりたいもの。ガーデンマムは株がドーム状に大きくなるので、どっしりとした陶器の鉢が似合います。おすすめは、平田ナーセリーの秋の新商品「William Morris Pot」。ウィリアム・モリスは19世紀英国のデザイナーで、庭に咲くバラやユリ、遊びに来る小鳥やウサギなど、身近な草花や小動物をモチーフにした美しい壁紙やテキスタイルのデザインを数多く残しました。そんなモリス作品の代表的モチーフ、デージーとウィロー柄が植木鉢になって登場。落ち着いた色合いで、カラフルなガーデンマムを上品に演出してくれます。もちろん、長く植物と付き合うための耐久性にも優れています。
Credit
文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
取材・写真協力/平田ナーセリー
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