神奈川県ご当地アイドルグループ「YOKOHAMA男子」(通称はまだん)のメンバーが住むシェアハウス「はまだんハウス」の庭を、ガーデンストーリープロデュースのもとステキな庭に変えていきましょう! という庭づくり企画第4弾。この日、メンバーの姿は横浜隣駅からほど近い「サカタのタネ ガーデンセンター横浜」に。「園芸店でまず思いつくのはここ!」と、ガーデニング初心者のメンバーでもよく知るこの園芸ショップで、はまだんハウスで育てていく花や野菜のタネを探します。店内を散策した前編に続き、後編では、はまだんメンバーが「育ててみたい!」と思った植物を選んで、サカタのタネ コーポレートコミュニケーション部の清水俊英さんにアドバイスをいただきます。

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圧巻の品揃え! 野菜や花の種子売場で気になるタネをピックアップ

平日午前、オープンして間もない店内ですが早くも種子売場は多くのお客さまで賑わいを見せます。メンバーは二手に分かれてタネ選びに出発です。

サカタのタネ ガーデンセンター横浜
売場を案内してくださった清水俊英さん(写真右端)
アサガオのタネ

ご覧ください、アサガオだけでもざっと20種以上もの品種が! これだけあると目移りしてしまって選ぶのにも一苦労ですが、今シーズンは何を育てようか…と悩む時間もガーデニングの楽しみでしょう。

アサガオ‘ヘブンリーブルー’
写真左:りゅりゅ

アサガオといえば「夏の花」というイメージがありますが、中にはお盆明け〜秋頃に咲く「セイヨウアサガオ」もあります。「ヘブンリーブルーっていう名前も、秋に咲くアサガオっていうのもなんだかオシャレだし気に入った!」と、普段楽曲作りをする“りゅりゅ”はどこかインスピレーションを受けたよう。確かに、「僕、ヘブンリーブルーを育てているんです。秋に咲くアサガオなんですよ」なんて言う男子がいたら、おしゃれな気がしますね!

金魚草

プリザーブドフラワーアレンジの先生でもあるリーダーの“たっつん”が選んだのは「金魚草」。カラフルでボリュームたっぷりの豪華さに目を引かれた模様。街中や公園の花壇などでもよく見かける金魚草は、ガーデニング初心者でも育てやすいイメージがありますが、タネから育てるとなると難易度はどうなのでしょうか?「ぼくらの庭でこんなふうに咲いたら夢みたいだなあ」とタネ袋を見つめます。

ブロッコリーのタネ

そして、サカタのタネといえば世界シェア65%を誇る「ブロッコリー」。サラダやダイエット食としても人気の野菜ですが、中でも彼らがひときわ気になったのが、ブロッコリー‘緑笛’。この品種はサカタのタネオリジナル品種で、べと病や黒腐病に強い人気品種です。種子袋に「わき芽も次々とれるブロッコリー」と記載があるように、頂花蕾を収穫した後もわき芽が次々と生えてくるので二度美味しい&嬉しい品種なのです。

たっつん りゅりゅ けいたる

「次々とれる、つまり…無限ブロッコリー?!」と少々誤解をしているようですが、「ブロッコリーはいくら採れても嬉しいから」とこちらもカゴへ。野菜ソムリエの資格を持つ“けいたる”も興味津々です。ヴィーガンでもある彼、自分で野菜が栽培できたら食生活の楽しみが増えそうですね。

ミニトマト'プリンセスアイコ’とブロッコリー‘緑笛’

最終的にこちらの3人が選んだ野菜は、ブロッコリー‘緑笛’と、ミニトマト‘プリンセスアイコ’。 ‘プリンセスアイコ’もサカタのタネが開発した品種で、甘みが強く、果実が割れにくいためお弁当にもぴったりなミニトマトです。実付きも抜群なので非常に人気の高い品種です。実に小さなくぼみができるのですが、その特徴を表した “えくぼがかわいい”というフレーズに惹かれたメンバー。「トマトにえくぼだって!」「えくぼは武器だなー」とアイドルらしいチョイスですね(笑)。

さて、一方の“ゆうだい”&“つっつん”チームも、花と野菜をそれぞれ2種類ずつ選びました。

ひまわり‘ロシア’
ゆうだい

ヒマワリが好きで、大きい花にチャレンジしたい! と、“ゆうだい”が選んだのは大輪咲きヒマワリの‘ロシア’。大きく咲くヒマワリはまるで太陽のようで、庭を明るく演出してくれそうですね。

マリーゴールドのタネ
写真右:つっつん。ゆうだいが「つっつん、ちゃんと学んでるな…」と関心している?

つっつんが選んだのは、マリーゴールド「サファリミックス」。花茎が7cm近くまで大きくなる平弁の八重咲き‘サファリ’シリーズをミックスしたものです。「清水さんが、育てやすいよと教えてくださったので。きれいに咲いたら花をバックに歌いたい!」と、同名の人気曲と絡めてセレクト。ぜひ歌って動画にアップしてもらいたいですね。

ズッキーニ‘ダークヤングマン’
スイカ‘羅皇’

野菜のタネは何を選んだかというと…、ズッキーニの‘ダークヤングマン’とスイカの‘羅皇’(らおう)?! 「完全にネーミングで選んでるでしょ! 早く戻してきなさい」とリーダーから叱れていました(笑)。

初心者でも育てられるおすすめのタネは?

選んだタネを発表
選んだタネをさながらカードバトルのように場に繰り出す。なんでも遊びにつなげて物事を楽しむのは、はまだんのイイトコロ。

さて、二手に分かれたメンバーがピックアップしてきたタネはこちら。

【野菜】ミニトマト、ズッキーニ、ブロッコリー、スイカ(一般的には果物とも捉えますがここでは野菜として扱います)

【花】アサガオ、金魚草、ヒマワリ、マリーゴールド

彼らもよく知る身近な植物が多く、なんだかチャレンジできそうな予感。しかし、植物を育てる場合、苗から育てるのとタネから育てるのでは難易度は変わってきますし、育てる環境によっても勝手が違います。選んだタネは、はまだんハウスの庭で地植えで育てる、という前提で、彼らにもチャレンジしやすいかどうかを清水さんにチェックしていただきます。

清水俊英さん
清水レフェリーが厳しくチェック!

「野菜の場合、育てるのが難しい順に、実を食べるもの>根を食べるもの>葉を食べるもの、となります。なので、実を食べる、スイカ、ミニトマト、ズッキーニは、今回タネからではちょっと難易度が上がるので、栽培するなら苗からがおすすめです。ブロッコリーは葉を食べる野菜(葉菜)に分類されるので、この中ではおすすめ。ただし、タネから育てるなら秋がいいですね。日本の夏は暑いですし、虫もつきやすくなって大変なので秋頃にチャレンジしてみるといいのでは。」(清水さん)

あらら、選んだ野菜はほとんどが実を食べるものでした! ガーデニング初挑戦のはまだんにはちょっぴり難しいかもしれないので、改めて苗からチャレンジするのがよさそうですね。

さて、花はどうでしょう。

種子袋
種子袋裏には育て方のポイントや地域別の作型図があり、タネ選びの参考になります。

「金魚草はきちっと苗をつくるのが大事だということと、育てるなら秋のほうがおすすめなんです。初心者でもできないことはないけれど、少し難易度が上がります。マリーゴールドは初心者向けなのでバッチリ! それに、ヒマワリとアサガオも育てやすいですよ。ロシアヒマワリは開花を楽しんだ後、タネを採取したらハムスターなどの小動物に与えることもできますし、アサガオは花を楽しむのはもちろん、緑のカーテンとして暑い夏に涼しさをもたらしてくれる。さまざまな楽しみが生まれて面白いと思います!」(清水さん)

庭で育てる花と野菜のタネが決定!

種子袋

清水さんのアドバイスをもとに、はまだんハウスで育てる花と野菜のタネが決定しました。

【花】マリーゴールド、ヒマワリ、アサガオ

【野菜】エダマメ、インゲン

野菜は残念ながら、メンバー自ら選んだものは少々難易度が高かったり、時期をずらしたほうがよさそうだったので、清水さんおすすめのエダマメとインゲンを栽培することに。「エダマメは収穫したらおつまみにして、庭のウッドデッキでビールで乾杯したいね!」と夢が膨らむメンバー。

他にも、ガーデニング初挑戦の彼らに少しでも多く成功体験をと清水さんにおすすめしていただいたのがこちら。

はじめてさんのかんたんタネまきキット
はじめてセット

タネの発芽・育苗をサポートする「はじめてさんのかんたんタネまきキット」、タネ・用土・肥料・プランターがセットになった「はじめてセット」のミニひまわりと、はつか大根!

「はじめてさんのかんたんタネまきキット」は、付属のタブレット型の培養土が水を含むとポット状になり、発芽・育苗後はそのまま植え付けできるという優れもの。培養土はpH調整済み、種子の育成に必要な肥料も配合されており、さらに屋内で管理できるので、悪天候や害虫から種子を守ることができます。

「はじめてセット」は、これひとつで家庭菜園がスタートできるので、まさに初心者向け! 必要なものが必要な分だけ用意されているセットなら、ムダなく気軽に栽培にチャレンジできますね。

失敗しない野菜栽培

さらに、サカタのタネの野菜栽培マニュアル「失敗しない野菜栽培」も! 清水さん曰く、栽培マニュアルは1冊だけ読むことがおすすめだそう。「いろいろな本を読み比べたくなりますが、どうしても本によって書いてあることが微妙に違ってくるため、どうしたらいいか迷ってしまいます。なので、まずは1冊だけ用意してそれに沿って栽培してみること。栽培してみて、うまくいかないかな? と思ったら別のマニュアルを読んでみて再度チャレンジするとよいでしょう」(清水さん)

はまだんと清水さん

さて、栽培の知識を得るにはこういったガイドブックを読むことは基本ですが、植物にもっともっと詳しくなりたい、楽しみたい、と思ったら、本を読んだり家庭で実践する以外に学びの場はあるのでしょうか?

グリーンアドバイザーって?

これまでさまざまな疑問に答えてくださった清水さん。園芸のプロである清水さんは、樹木医や1級造園施工管理技師など数々の資格をお持ちですが、その中のひとつに「グリーンアドバイザー」というものがあります。グリーンアドバイザーとは、公益社団法人 日本家庭園芸普及協会が認定する資格で、植物栽培に関する正しい知識を持ち、園芸の楽しみ方を伝えられる人が取得できる称号です。グリーンアドバイザーの資格を持つ人は、園芸相談員やセミナー講師、園芸店の販売員、園芸関係のボランティア活動などでさまざまな場で活躍しています。

グリーンアドバイザーとは?

「ガーデニングにのめりこんだら、自分の趣味としてだけでなく、その楽しさや技術を人に教えられるよう資格を取るのもよいと思います。勉強をすることで確かな知識を付けられますし、資格を取ることでガーデニングの楽しさを広められ、仲間を増やすことができます。資格を持っていれば自分の活動の幅を広げることもできるでしょう。はまだんの皆さんも、植物の正しい知識をつけてガーデニングを深く楽しみたい! と思ったらぜひ資格取得に挑戦してみてくださいね」(清水さん)

グリーンアドバイザーの資格を取得することで、スキルアップはもちろん、コミュニティを広げることにもつながってガーデニングの楽しみが増える、と清水さんは言います。これから勉強する方もベテランガーデナーの皆さんも、ご興味のある方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

グリーンアドバイザーについてご紹介した記事はこちら

公益社団法人 日本家庭園芸普及協会ウェブサイト
https://www.kateiengei.or.jp/greenadviser/

はまだんと清水さん

今回は「サカタのタネ ガーデンセンター横浜」で清水さんの案内のもと、さまざまな植物に触れ、タネ選びをしました。清水さんからいただいたアドバイスとお助けグッズに力を借りて、ここからは実際に野菜や花を育てていきます。園芸の民間資格「グリーンアドバイザー」についてもご紹介していただき興味を持ったはまだんメンバー。なんと資格にも挑戦するのか…?! 彼らの挑戦には失敗や苦労も待ち受けているかもしれませんが一歩ずつ頑張りますので、ぜひ温かく見守ってくださいね!

「サカタのタネ ガーデンセンター横浜」訪問の様子は、YOKOHAMA男子公式YouTubeチャンネル「はまだんTV」にて公開しています。こちらもチェックしてみてくださいね。

動画のご視聴はこちらから
https://youtu.be/CJfmscyIATE

次回予告

つっつん
ゆうだい&りゅりゅ

次回、はまだんの「ステキなお庭をつくろう!」企画Vol.5は?

お待ちかねのタネまき…のその前に土づくりに一苦労?! どうぞお楽しみに。

Information

サカタのタネ ガーデンセンター横浜

神奈川県横浜市神奈川区桐畑2

TEL:045-321-3744

営業時間:10:00〜18:00

定休日:3〜5月はなし。6〜2月は水曜日。

https://www.sakataseed.co.jp/gardencenter/index.html

※販売されている商品・品揃えは季節ごとに異なります

YOKOHAMA男子プロフィール

2017年11月、「音楽の力で横浜そして神奈川を元気にしよう!」というコンセプトのもと結成。 神奈川県内のお祭りやイベントに積極的に参加、さらには横浜市内での路上ライブにも力をいれて活動してるほか、「神奈川県犯罪防止応援アイドル」として神奈川県警の詐欺防止運動にも取り組んでいる。今後は地域の食や文化そしてSDGsなど、アイドルの枠組みにとらわれずに視野を広げて、よりよい社会作りに貢献できるグループを目指す。

Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCbF2EyAywVpiReWvTqQgFlA
Instagram: https://www.instagram.com/hamadan065/
Twitter: https://twitter.com/hamadan_11
Official Site: http://hamadan.yokohama/

Credit

ガーデンストーリー編集部

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