3STEPで簡単! 季節の花の寄せ植えを作ってみよう

玄関前に一鉢置くだけで、家の入口を明るく彩ってくれる寄せ植え。簡単な管理で数カ月の間楽しむことができます。そんな寄せ植えは、たった3stepでオリジナルのものがつくれてガーデニング初心者にもぴったり。「植物は育てたことがないから…」という方も、気軽にチャレンジしてみませんか?
目次
寄せ植え作りにチャレンジ!
玄関前にちょっとした彩りがほしいな、と思ったら、ぜひ寄せ植え作りに挑戦してみましょう。地面の庭がなくても誰でも気軽に楽しむことができます。お気に入りの大きな植木鉢を一つ飾ったり、小さな植木鉢をいくつか並べたり、アレンジもいろいろ。生き生きとした緑の葉を広げ、季節に合わせて花を咲かせるかわいい鉢植えが、毎日の帰りを出迎えてくれますよ。

STEP1 好みの花苗を揃えよう!

寄せ植えを作ろう! と思い立ったら、まずはお近くのホームセンターに行ってみましょう。季節の花苗が所狭しと並び、色とりどりでとても華やか。しっかり管理されているお店では、水をもらって元気な苗が並んでいます。ホームセンターでは、寄せ植えを作るために必要な基本材料がたいてい手に入ります。次のものを揃えて寄せ植え作りの準備は完了です。あれこれ選ぶのも楽しい時間。欲しい花がすでに決まっている場合や、ちょっと個性的植物が欲しい場合は、品揃えがよい専門店を訪れるか、ネット通販を利用するのもいいですね。
・花苗
まずは植え込みたい花苗を選びましょう。品種や苗の種類によって変わりますが、一苗の価格は数百円程度です。直径24cmぐらいの植木鉢(8号鉢)なら、大体4~5苗くらい植え込むとちょうどよい分量になります。一鉢1,000円前後から作ることができます。購入する時には、花苗についているラベルに記載されている栽培情報も忘れずにチェックしましょう。日照条件や水やりの頻度などが書いてあります。寄せ植えを置く場所を考え、同じような環境を好む植物を集めて寄せ植えすると、失敗なく育てることができます。初心者さんにはちょっと気難しい植物より、丈夫で育てやすい植物を店員さんに教えてもらうのもいいですね。
・植木鉢
植木鉢の主な材質はテラコッタやプラスチックなど。植木鉢は、花苗を入れ替えて何度も使えるものなので、ちょっと高くても気に入ったものを選ぶといいですよ。空き缶や食器などをリメイクしてオリジナルの植木鉢をつくるのもオススメです。
・鉢底石
植木鉢の底に敷く鉢底石。消耗品ではなく、植え替えで取り出せば何度でも使えます。ネットに入れて使うと用土と分離しやすくなります。
・培養土
植物を育てるための基本となる土。培養土は、植物が育ちやすいように土が配合され、既に肥料分が含まれているので、そのまま使うことができます。寄せ植えに使うなら、ベーシックな培養土がオススメです。ランやサボテンなど、植物によっては専用の土を使ったほうがよく育つものもあるので、植物の種類に合わせて土を選びましょう。ガーデニングに慣れてきたら、自分で土を配合してももちろんOKです。
・ジョウロ
日々の水やりのために、ジョウロを一つ用意しましょう。水を注ぐハス口が取り外せるものを選ぶと、全体へシャワーで水やりができたり、狙った部分だけに水を注ぐ2通りの水やりができて便利です。
・スコップ(移植ゴテ)
苗を動かしたり、培養土を鉢に入れたりするのにコンパクトな移植ゴテがあるといいですね。
・鉢台
必須というわけではないですが、あると便利なものが鉢台。鉢は地面に直接置かず、少し高い場所へ置くことで、通気性がよくなって植物が元気に育ちます。高い鉢台を選べば、目の高さで鑑賞でき、庭のアクセントになります。気に入ったものと出合った時に、揃えておくのもよいですね。
STEP2 植え込みをしよう!

材料が揃ったらさっそく植え込みをしましょう。ポット苗の状態では乾燥しやすいので、花苗を買ったら早めに植え付けをします。植え付けの手順はとっても簡単。30分程度で可愛い寄せ植えが完成します。
- まず植木鉢に鉢底が隠れる程度に鉢底石を入れます。
- 培養土を鉢の6分目ぐらいまで入れます。この土の上に苗を入れるため、あまり土を入れすぎると苗が飛び出してしまうので注意しましょう。この時、もし培養土が乾燥していたら、事前に少し湿らせておくと、水の浸透が早まり、水やりがラクになります。
- バランスを見ながら花苗の配置を決めたら、花苗をポットから出して植木鉢に並べます。苗を扱う前に、ラベルの注意書きを確認しておきましょう。ポットから出した時、白い根がびっしり見えているようなら少しほぐしてやると育ちがよくなります。多くの植物は、少し根を傷つけたくらいなら枯れないので、気を使い過ぎなくても大丈夫。ポットから出したら根が乾燥する前に、手早く作業を行います。
- 苗の場所を調整し、最後に培養土を入れて苗の隙間を埋めていきます。ふんわりと土を入れただけだと、水やりの後に土が下がって根が地表に出てきてしまうので、割りばしなどの棒を用いて、根の間にも行き渡るようにしっかり土を詰めましょう。水やりの際に水が溢れ出ないよう、鉢の縁の高さまで土を入れずに「ウォータースペース」をつくるのを忘れずに。
- 土を入れ終わったら、水をたっぷり与えて寄せ植えの完成!
STEP3 寄せ植えの手入れをしよう!

寄せ植えは一度つくったらそこで終わり、というわけではなく、日々の手入れをすることでよりきれいな姿を楽しむことができます。とはいっても、難しい管理は何もありません。基本の手入れは2つだけ。お花を眺めるついでに植物を観察して、水を与えたり花がらを摘んだり、植物との対話を楽しみながら手入れをしましょう。
・水やり
寄せ植えを楽しむなら、欠かせないのが水やりです。ついつい気になって毎日与えてしまいがちですが、水やりの基本は与える時にたっぷり与え、必要ない時には与えないこと。土を触ってみて乾いていたり、鉢が軽くなっていたら乾燥のサインなので、鉢の底から水が染み出すまでたっぷり水をあげましょう。土の表面が湿っている時は、水やりは必要なし。植物によって、乾燥を好むものや過湿を好むものがあるので、ラベルの栽培情報と植物の状態を確認しながら水やりをしましょう。
・花がら摘み
咲き終わった花のことを「花がら」といいます。この花がらをそのままにしておくと見た目にも悪く、タネをつくるためにエネルギーを取られてしまうので、花の量も減ってしまいます。ちょっとかわいそうな気もしますが、咲き終わった花を見つけたら早めに摘み取りましょう。咲いている花を摘んで、花瓶に活けるのもいいですね。

日々の手入れの基本はこの2つだけ。植物が大きく成長し、株姿が乱れてきたら「切り戻し」、元気がなくなってきたら「施肥」をするのもガーデニング作業の次のステップです。季節が変わったら花苗を入れ替えてまた楽しむことができます。では、素敵な寄せ植えライフをお過ごしください!
Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
Photo/ 1)Ingrid Balabanova/ 2)Alexander Narraina/ 3)Alexander Raths/ 5) Sofiaworld/ 6)Natalia Kabliuk/ Shutterstock.com
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