成功のコツは選び方! 初心者のための観葉植物の選び方・育て方ガイド

新しい年度を迎える季節、気分一新、お部屋にグリーンを取り入れてみませんか? 今や観葉植物はおしゃれ空間の必須アイテム。しかも、ストレスの軽減やリラックス効果が得られることでも注目されています。この記事では、今まで植物を育てたことがない人も育てやすいおすすめの観葉植物7種類と、観葉植物を元気に美しく保つための秘訣を解説します。
目次
観葉植物の栽培難易度は種類によってさまざま

さまざまな種類があり、姿形や色彩、サイズも無限にある観葉植物。多くの種類は室内で丈夫に育ちますが、なかには人気はあるけれど、いざ育ててみると難しいものもあります。例えば、葉が繊細で人気のアジアンタムがその代表。アジアンタムのようなシダ類は日陰には強いものの水切れに弱く、始終葉水が必要なので、これを室内で上手に育てられる人はベテランか、もしくは日頃からかなり丁寧な暮らしをしている人。自身を振り返って大丈夫そうと思った方か、心を入れ替える決心をすればこうしたものにチャレンジするのもありです。でも、初心者には、まずは育てやすい観葉植物をおすすめします。自分に合う種類を選んで、手をかけずに緑ある豊かな暮らしを実現しましょう。

観葉植物の選び方とデビューにおすすめの7選
初心者におすすめなのは、乾燥に強く、頻繁に水やりをする必要のないもの。そして、耐陰性に優れ置き場所をあまり選ばないもの。さらに、寒さに比較的強いものです。観葉植物の多くは熱帯雨林が原生地で、なかには生育の最低温度を15℃以上必要とするものもあります。こうしたものを選んでしまうと室内の温度に気を使ったり、季節によって置き場所を変えるなどの配慮が必要です。ここではあまりそうした気づかいをせずに育てられるもので、多少の不調からも復活しやすい丈夫な種類をセレクトしました。
耐陰性があり寒さにも強いシュガーバイン

シュガーバインは、ブドウ科ツタ属の常緑性多年草のつる植物。寒さに強く、0℃を下回らない限りは、瑞々しい5枚葉をつけたつるをよく伸ばして生育します。耐陰性があり、比較的室内の中ほどに置いても生育し、置き場所をあまり選ばないのも魅力。逆に強い直射日光を浴びると葉焼けすることもあるので、真夏の置き場所には注意を。小型の観葉植物なので、テーブルやデスク、シェルフに飾るのもおすすめ。高さのある場所に飾れば、下垂するように伸びて流れるようなラインが楽しめます。
乾燥に強く古くから愛されるゴムノキ

ゴムノキは、クワ科フィカス属の常緑樹で古くから観葉植物として栽培されています。一般に観葉植物として出回っているのは、インド〜マレーシアが原産のインドゴムノキ。肉厚のしっかりした葉を持ち、乾燥に強いのが特徴です。品種も豊富で、葉に黄色や白の斑が入る‘デコラ・トリカラー’や‘ティネケ’ ‘シルヴィー’、赤褐色になる‘バーガンディー’など葉色もさまざま。光量が足りないと葉が垂れてくるので、室内でもしっかり光が届く場所に置きます。大きな葉にはホコリがたまりやすいので、時々拭き取って美しい葉をキープしましょう。
落葉しても春には復活するウンベラータ

フィカス・ウンベラータは、クワ科フィカス属の常緑樹で、ゴムノキの仲間。大きな葉が美しく、観葉植物でも代表的な存在です。大型なので、リビングに一鉢置けば、インテリアの主役になってくれます。原産地は熱帯アフリカなので、暑さには強いですが寒さは少々苦手。10℃前後まで気温が下がると葉を落としますが、びっくりしないで。幹がしっかりしていれば枯れたのではなく、身を守るために休眠している状態です。暖かい場所において定期的に水を与えていれば、春には葉が出て再生します。明るい日差しが入る窓辺付近に置くのがベストですが、真夏に直射日光に当たると葉焼けすることがあるので、この時期はレースのカーテン越しの光が当たるようにしましょう。大きな葉にはほこりがたまりやすいので、時々拭き取るのを忘れずに。
暑さに強く育てやすいモンステラ

モンステラは、サトイモ科ホウライショウ属(モンステラ属)の常緑性多年草です。原産地は熱帯アメリカで、暑さに強く、深い切れ込みが入る独特の葉姿は、トロピカルスタイルやシンプルモダンの演出にぴったり。耐陰性はありますが、あまりに暗いと間のびして軟弱になるので、できるだけ明るい場所に置きましょう。生育の最低温度は5℃。冬の夜間の窓辺の温度には気を付けましょう。
乾燥にめっぽう強いサンセベリア

サンセベリアは、キジカクシ科チトセラン属(サンスベリア属)の常緑性多年草です。その特徴的な縞模様の葉から別名「トラノオ(虎の尾)」とも呼ばれる、ソファーの脇などに置くのにぴったりな中型の観葉植物です。乾燥と暑さにはとても強く、管理はむしろ乾燥気味のほうが生育良好です。一方、寒さには弱いので、10℃以下になったら断水して休眠させます。春になり10℃以上になってきたら少しずつ水をやり、目覚めさせます。
耐陰性・耐寒性に優れ丈夫なパキラ

パキラはパンヤ科パキラ属の樹木。耐陰性・耐寒性に優れ、インテリアグリーンの中でも特に丈夫です。室内のどこに置いても育てられますが、光量が不足すると徒長して間のびしがちなので、春から秋は光にたっぷりと当てて育てるとよいでしょう。冬は5℃程度で越冬するので、明るい室内で育てます。水を好むほうなので、鉢土が乾いてきたら水を与え、こまめに葉水も行うと瑞々しい葉が保てます。原産地では20mを超す大木に成長する植物なので、栽培しているうちに大きく育つことがあります。購入前にスペースを確保しておくか、剪定をしながら樹形をコントロールするとよいでしょう。
水切れしてもすぐ復活するリプサリス

とても育てやすい観葉植物として、注目度上昇中のリプサリス。サボテン科リプサリス属の多肉植物で、葉がたくさん枝分かれし、細く垂れ下がるように育つ、個性的なフォルムです。サボテンの仲間ですが、トゲはなく、少ない日照でもよく育つので、室内で楽しむのに最適です。育て方もとても簡単で、土が乾いたら水をたっぷり与えるだけ。水切れして多少葉にシワがよった状態でも、水を与えると、みるみるぷっくり元気な姿に戻ります。根の成長も緩やかなので、植え替えも数年に1度で十分です。
観葉植物の育て方 基本のポイント

観葉植物を育てるコツは3つ。置き場所・水やり・株に合った鉢サイズ。これらが適していれば、ほとんど問題なく育ちます。ここでは、観葉植物を育てる際に押さえておきたい基本的なポイントを解説します。
置き場所

観葉植物は耐陰性に優れるものがありますが、そうしたものでも全く光の届かないところでは育たないので、室内の中でも窓辺の光が届く場所が適しています。種類によって、たっぷりの日光を好むものや、レース越しの光でなければ葉焼けしてしまうものなどがあるので、どの程度の光量を好むか調べて置き場所を決めましょう。また、多くが熱帯や亜熱帯を原産とする観葉植物は、暑さには強いですが、一般に寒さに弱いので気温低下に注意し、少し窓から離しておきます。冬は暖かいほうがいいだろうとエアコンや暖房器具の近くに置くのは禁物。常に温風が当たるようなエアコンの吹き出し口の近くや急激な温度変化のある場所は、植物へのダメージとなるので避けましょう。
水やり

観葉植物を元気に育てる上で欠かせない手入れが、水やり。種類によって必要とする水の量は異なりますが、水やりの基本は「土が乾いたらたっぷりと」です。毎日ちょっとずつ水を与えるのではなく、しっかり土を乾かしてから、鉢の底から水が流れ出すまでたっぷりと水やりをしましょう。熱帯地域を原産とするものが多い観葉植物は、気温の低い冬には休眠するものも多く、休眠期はさらに控えめな水やりでかまいません。特に乾燥に強いものは、水切れよりも根腐れのほうが深刻な問題になりがちなので、注意しましょう。土が乾いたタイミングは、割りばしを挿し込んで土の状態を確認したり、乾いた時の鉢の重さをなんとなく覚えておくことで判断できるようになりますよ。
また観葉植物には鉢の下に敷く受け皿がついていることも多いですが、ここに水がたまったままになるのはNG。根腐れの原因となってしまいます。移動できるサイズの観葉植物なら、シンクやお風呂場などで鉢底から水が流れ出るまで水を与え、水を切ってから受け皿に戻すとよいでしょう。大型の植木鉢の場合は、キャスター付きの台などを使うと移動がラクになりますよ。
肥料

植物を元気に育てるためには肥料が重要です。肥料が不足すると、葉の色が薄くなったり、黄色くなったりします。特に鉢植えで育てる観葉植物は、土の中の肥料分を使い切ってしまわないよう、必要に応じて追肥や植え替えを行うと生き生きと成長しますよ。観葉植物用の固形肥料を置いている場合も、効果が持続しているかのチェックを忘れずに。効果がどれくらい持続する肥料か、製品のパッケージの裏などを見て再確認。そろそろ効き目がなくなったかなと感じたら、新しいものと交換しましょう。植物によって必要な肥料の量も異なるので、購入時にどれくらいの肥料を必要とするかも確認しておきましょう。
ホコリ・病害虫対策

室内に置いてある観葉植物には、知らず知らずのうちにホコリがたまりがち。毎日は必要ありませんが、時々ホコリを払ってあげましょう。モンステラなど比較的葉がしっかりした観葉植物は濡れたタオルで拭き取り、パキラなど葉が柔らかい観葉植物は葉水をしてあげるとよいでしょう。その際、ついでに葉に虫がついていないか、枯れた葉や傷んだ葉がないかも併せて確認し、気づいたら取り除きましょう。葉が乾燥すると、ハダニの原因にもなるので、時々霧吹きやシャワーなどで葉水をしてあげるといいですよ。また、葉が枯れる場合は、根詰まりや根腐れなど根に問題がないか、状態を確認しましょう。
剪定

観葉植物が大きく成長しすぎたり、バランスが崩れてきたら剪定をしましょう。剪定の適期は、多くの場合生育が活発になる5~7月。剪定をする際は、花切りバサミや剪定バサミなど、園芸用のハサミを使いましょう。種類によっては切った後に白い樹液が出てきますが、自然に乾くのでむやみに触らないように。場合によっては、かぶれることがあります。生命力の強い観葉植物は、剪定で切り取った枝を水に挿しておくと発根することも多く、挿し木して新しい株を育てることもできますよ。
観葉植物を育てるならシリーズで揃えると安心!「MY PLANTS」シリーズ

観葉植物を育てたいけれど、ほかに何を揃えておけばいいのか分からない…。そんなときにおすすめなのが、観葉植物を元気に生き生きと育てるために生まれた専用ケアシリーズ「MY PLANTS」。もちろん、ガーデニング上級者の方にもおすすめです。ラインナップは、葉や土にシュッとかけるだけで簡単に栄養補給ができる「MY PLANTS すばやく元気を届けるミスト」、鉢にポンと置くだけで長く肥料分を供給できる「MY PLANTS 長く丈夫に育てるタブレット」、観葉植物に発生しやすい害虫を狙い撃ちする殺虫剤「MY PLANTS 虫からやさしく守るミスト」の3種類。どれも観葉植物の栽培には欠かせない、必要十分な機能なので、1セット揃えて持っておけばOK! 育てたい観葉植物の鉢植えと、水やりに使うお気に入りのジョウロや水差し、そして「MY PLANTS」シリーズがあれば、観葉植物を育てる準備は完了です。
シュッとかけるだけ「MY PLANTS すばやく元気を届けるミスト」

日々の水やりはしていても、うっかり忘れがちなのが肥料。肥料が足りなくなってくると、葉色が薄くなったり、元気がなくなったりします。そんなときに便利なのが、この「MY PLANTS すばやく元気を届けるミスト」。使用方法は簡単で、容器をよく振ってから葉や土にスプレーするだけ! 葉からも根からもすばやく吸収されるので、多少おおざっぱにかけても問題ありません。植物の葉色を鮮やかに育て、土壌改良作用も期待できます。植物の種類、生育状況に合わせて、葉や土の表面に軽くかかる程度を目安に散布しましょう。観葉植物はもちろん、多肉植物にも使用できますよ。

「MY PLANTS すばやく元気を届けるミスト」について詳しくはこちら!
鉢に置くだけ「MY PLANTS 長く丈夫に育てるタブレット」

直径9cmの鉢になら1錠置くだけ! 手軽に使いやすいタブレットタイプの肥料が「MY PLANTS 長く丈夫に育てるタブレット」です。嫌な臭いもなく清潔なので、室内で使う観葉植物の肥料に最適。持続期間は約4ヵ月と長いので、取り替えの手間が少ないのも嬉しいところ。植物の生育に欠かせないチッソ、リンサン、カリに加え、光合成を助けるマグネシウムや細胞を丈夫にするカルシウム、各種ミネラルをバランスよく含み、植物の元気な生育をサポートしてくれます。「MY PLANTS すばやく元気を届けるミスト」と併用すると、さらに効果的です。

「MY PLANTS 長く丈夫に育てるタブレット」について詳しくはこちら!
虫だけをノックアウト「MY PLANTS 虫からやさしく守るミスト」

観葉植物の栽培で発生しやすいカイガラムシやハダニ、アブラムシの駆除に役立つのが「MY PLANTS 虫からやさしく守るミスト」。スプレータイプの殺虫剤で、葉や枝、茎に発生する虫を退治してくれます。虫に気づいたら、シュッと一吹きしておきましょう。浸透移行性成分も含まれているので、スプレーが届きにくい葉裏に隠れたアブラムシにも有効です。使用する際は注意事項を確認し、使用方法を守りましょう。

「MY PLANTS 虫からやさしく守るミスト」について詳しくはこちら!
観葉植物の手入れは、手間がかからないことが長く楽しく続けるためのコツ。「MY PLANTS」シリーズは、コンパクトサイズのシンプルで可愛いパッケージなので、インテリアにもなじみやすく、気が付いたときにいつでも観葉植物の手入れができるのも高ポイント。シリーズで揃えて、元気な観葉植物を楽しむサポートにしましょう!
観葉植物を育ててみよう!

手がかからず、初心者でも育てやすい観葉植物は、多くの種類が流通しているので、選ぶ楽しみもあります。あなたのライフスタイルにぴったりのものを見つけて、ぜひインテリアのアクセントにしてみてください。植物が身近にあると、部屋に生命力が満ち、きっと元気をもらえますよ!
協力/住友化学園芸 https://www.sc-engei.co.jp/
住友化学園芸オンラインショップ
Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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