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ピンク色の花にはどんな種類がある? 四季ごとに分けてご紹介します!

ピンク色の花にはどんな種類がある? 四季ごとに分けてご紹介します!

ピンクの花が好きな方は多いのではないでしょうか? ピンクといってもビビッドな濃いピンクから、華やかなローズピンク、淡くて愛らしいベビーピンクなど、濃淡によってもイメージは変わりますよね。この記事では、春夏秋冬の四季に分けて、ピンクの花を咲かせる植物を取り上げます。あなたの好きな色の花を見つけてください。

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春に咲くピンクの花

さまざまな草花が咲き誇る春に、愛らしいピンクの花を咲かせる植物をピックアップしました。

カーネーション

カーネーション

カーネーションは、ナデシコ科ナデシコ属(ダイアンサス属)の常緑性多年草で、草丈は10〜30cm。原産地は南ヨーロッパ、西アジアで、寒さや暑さに強い性質を持っています。開花期は主に4〜6月。花色はほかに赤、白、黄、複色などがあります。植え付けの適期は3〜5月、10〜11月。日当たり、風通しのよい場所を選び、多湿を嫌うので水はけのよい土作りをして苗を植え付けます。花つきがよいので終わった花は早めに摘み、開花期が終わる頃に草姿が乱れていたら切り戻すとよいでしょう。

カーネーションの花言葉は、「無垢で深い愛」などです。

芝桜(シバザクラ)

シバザクラ

シバザクラは、ハナシノブ科フロックス属の常緑性多年草です。原産地は北アメリカで、寒さや暑さに強い性質を持っています。草丈は10〜20cmですが、匍匐するように茎葉を100cmくらいまで伸ばして広がり、グラウンドカバーとして活躍する植物です。開花期は4月頃で、株いっぱいに咲くので広範囲に這わせるとカーペットのように一面を彩ってくれます。花色はほかに紫、白、複色など。植え付けの適期は、4〜6月か10〜11月です。日当たり、風通しがよい場所に、水はけのよい土作りをして苗を植え付けます。花後に草姿が乱れていたら切り戻し、蒸れないように管理しましょう。

シバザクラの花言葉は、「合意」「一致」「臆病な心」などです。

チューリップ

チューリップ

チューリップは、ユリ科チューリップ属の球根植物です。原産地は中央アジア〜北アフリカで、寒さに強い性質を持っていますが、夏の暑さを苦手とします。開花期は4月頃です。花色はピンクのほかにも白、赤、オレンジ、黄、緑、紫、黒、複色などがあり、色のニュアンスもさまざま。ユリ咲き、フリンジ咲き、パーロット咲きなど個性的な花姿の品種もあります。草丈は10〜70cm。

球根の植え付け適期は10月中旬〜12月中旬で、球根2個分の深さに植え付けます。複数植える場合は、球根2個分の間隔を取りましょう。チューリップは球根を1〜2球植えるよりは、同じ品種を5〜10球ずつ植えるマス植えにすると見映えがします。寒さにあわせることが大切なので、必ず戸外で管理しましょう。初夏に地上部が枯れたら掘り上げて風通しのよい場所で管理し、秋に再び植え付けます。

ピンク色のチューリップの花言葉は、「愛の芽生え」です。

夏に咲くピンクの花

初夏から夏にかけてピンクの花を咲かせる植物たちです。暑くなるにつれて、ビビッドなピンクの花が目立つようになります。

デルフィニウム

デルフィニウム

デルフィニウムは、キンポウゲ科ヒエンソウ属(デルフィニウム属)の多年草。ただし日本の厳しい暑さが苦手で夏越しが難しいため、日本では一年草として扱われています。原産地はヨーロッパ、アジア、北アメリカ、アフリカの山岳地帯で、寒さには強い一方で高温多湿には弱い性質です。草丈は30〜150cmで、品種によって幅があります。開花期は5〜6月。花色はほかに白、青、紫、複色があります。植え付けの適期は3月〜4月上旬または10月〜12月上旬。日当たり、風通しのよい場所に水はけのよい土作りをして植え付けます。草丈が高くなる種類は、早めに支柱を立てて倒伏を防ぐとよいでしょう。一番花が終わりかけたら花茎の元から切り取り、二番花を促します。

デルフィニウムの花言葉は、「清明」などです。

クレマチス

クレマチス

クレマチスは、キンポウゲ科センニンソウ属(クレマチス属)の多年草です。つるを伸ばして生育する植物で、フェンスやアーチ、オベリスクなどに仕立てるとよく映えます(品種の中には立ち性・半立ち性もあります)。原産地は北半球の各地で、品種によって耐寒性や耐暑性、落葉性・常緑性などかなり性質が異なるので、選んだ品種が好む環境をしっかりと把握することが失敗なく育てるポイントです。花色はほかに白、赤、黄、青、茶、紫、複色など。咲き姿は多様で、一重咲き、八重咲きのほか、チューリップ形、ベル形などもあります。つるが伸びる範囲は品種によって幅があり、20〜300cmです。

植え付けの適期は12〜2月。日当たり、風通しのよい場所に元肥として緩効性化成肥料を施し、苗を植え付けます。開花期には終わった花を摘み取り、株まわりを清潔に保ちましょう。つるが込み合っている場所があれば、生育期に適宜切り取って調整します。

クレマチスの花言葉は、「精神の美」「旅人の喜び」「策略」など。

アルストロメリア

アルストロメリア

アルストロメリアは、ユリズイセン科ユリズイセン属(アルストロメリア属)の球根植物。原産地は南アメリカで、寒さにも暑さにもやや弱い性質です。草丈は30〜100cmで、種類によって幅があります。開花期は5〜7月。花色は、ほかに赤、オレンジ、黄、白、紫、複色などがあります。植え付けの適期は9月下旬〜10月。日当たり、風通しがよい場所に、水はけのよい土作りをして球根を植え付けます。草丈が高くなる種類は、早めに支柱を立てて倒伏を防ぐとよいでしょう。開花期には終わった花をまめに摘み取ります。

アルストロメリアの花言葉は、「華奢」「やわらかな気配」「凛々しさ」「幸い」など。

ペンタス

ペンタス

ペンタスは、アカネ科クササンタンカ属(ペンタス属)の常緑性低木。原産地は熱帯東アフリカからイエメンで、熱帯植物のため暑さには強いものの、寒さには弱い性質を持っています。樹高は30〜150cmほど。開花期は5〜10月で、花色はほかに白、赤、紫があります。植え付けの適期は5〜6月。日当たり、風通しのよい場所を選び、水はけのよい土作りをして植え付けます。終わった花は、まめに摘み取りましょう。枝が込み合っているようなら、すかし剪定や切り戻しをして風通しよく管理。地植えにした場合は、10月頃に掘り上げて鉢に植え替え、5℃以上の暖かい場所で管理します。

ペンタスの花言葉は、「希望」「願いが叶う」など。

ニチニチソウ(日日草)

ニチニチソウ

ニチニチソウは、キョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草。原産地はマダガスカルを中心に熱帯〜亜熱帯で、暑さには強い一方で、寒さには弱い性質を持っています。草丈は10〜80cm。開花期は5〜11月で、花色はほかに白、赤、紫、複色があります。植え付けの適期は5〜7月。日当たりと風通しのよい場所を選び、水はけのよい土作りをして植え付けます。開花中は液肥を与えて株の勢いを保ちましょう。終わった花をまめに摘み取り、株まわりを清潔にしておきます。

日々草の花言葉は「生涯の友情」「優しい追憶」など。

秋に咲くピンクの花

初秋から晩秋にかけてピンクの花を咲かせる植物をセレクト。秋が深まるにつれて、オータムカラーに馴染む、深い色合いのピンクが多くなってきます。

オシロイバナ

オシロイバナ

オシロイバナは、オシロイバナ科オシロイバナ属(ミラビリス属)の多年草です。原産地はペルーなどの熱帯アメリカで、暑さに強い性質を持っています。草丈は30〜100cm。開花期は6〜10月で、花色はほかに白、赤、オレンジ、黄、複色があります。こぼれ種で増えて雑草化するほど強健で、放任してもよく育つのでビギナーにおすすめ。植え付けの適期は6〜8月。日当たりと風通しのよい場所を選んで植え付けます。花は短命の一日花ですが、次々と咲くので、終わった花をまめに摘み取り、株周りを清潔にしておきます。

おしろいばなの花言葉は、「不思議な」「慎重」など。

コスモス

コスモス

コスモスは、キク科コスモス属の一年草です。開花期は10〜11月で、秋の到来を告げる花として日本人には馴染み深いのではないでしょうか。花色は、ほかに白、赤紫などがあります。群植して観光スポットにしているところも多いように、日当たりと風通しがよければ、手をかけずとも旺盛に生育するので、初心者にもおすすめ。原産地はメキシコで、暑さには強いものの寒さには弱い性質があります。冬になると地上部が枯れて越年しないので、開花が終わったら抜き取って花壇を整理しましょう。

コスモスの花言葉は、「乙女の真心」「愛情」などです。

バラ

バラ

バラは、バラ科バラ属の落葉性の花木です。一番の開花期は5月頃ですが、初夏から晩秋にかけて繰り返し咲く「四季咲き」タイプを選べば、10月頃にも美しい花姿を楽しめます。この時期には昼夜の気温差が大きくなるので、初夏に咲く一番花よりも花色が冴え冴えとし、カップ咲きではより深くなるのが魅力です。つる性、株立ち性、木立性と品種によって樹形が異なるので、庭の広さや環境に合うものを選ぶとよいでしょう。花色は、ほかに赤、オレンジ、黄、茶、紫、緑、白、複色などがあり、花姿も一重咲き、八重咲き、房咲き、カップ咲きなど多様で、選ぶ楽しみがあります。植え付けの適期は、休眠期の12〜2月。日当たり、風通しがよい場所に、十分に肥料を施して植え付けます。冬は落葉して休眠するので、毎年切り戻し剪定をして樹形を整えましょう。

バラの花言葉は、「あなたにふさわしい」「輝かしい」「愛嬌」「新鮮」「斬新」など。

シュウメイギク

シュウメイギク

シュウメイギクは、キンポウゲ科イチリンソウ属の半常緑の多年草で、草丈は30〜150cm。原産地は中国、台湾です。古い時代に日本に伝えられ、京都の貴船地方で自生するようになったとされています。名前の一部に「菊」がつけられていますが、実際はキンポウゲ科に属すアネモネの仲間。英語では「ジャパニーズアネモネ(Japanese anemone)」と呼ばれています。開花期は9月下旬〜10月。白の花色もあります。花姿も5弁のガクからなる一重咲きや、ガクが多数重なる半八重咲き、八重咲き、広いガクが重なって牡丹(ボタン)のような咲き姿を見せるボタン咲きなどがあります。植え付けの適期は3〜4月か9〜10月。日向〜半日陰の風通しのよい場所に、水はけ、水もちのよい土作りをして植え付けます。開花期は次々と花を咲かせるためにも、まめに花がらを摘みましょう。多年草なので、一度植え付ければ毎年開花します。

シュウメイギクの花言葉は、「薄れゆく愛情」「淡い思い」「あせていく愛」「多感な時」「忍耐」などがあります。

冬に咲くピンクの花

冬の寒さにも負けずに開花し続けるピンクの花色の植物を取り上げました。冬は成長が止まって美しい株姿を保つので、寄せ植え作りに適した季節です。

シクラメン

シクラメン

シクラメンは、サクラソウ科シクラメン属の球根植物です。原産地は北アフリカから中近東、ヨーロッパの地中海沿岸。寒さに弱い性質があり、晩秋から冬の贈答用の花鉢としてのイメージをもたれがちです。しかし原種に近いガーデンシクラメンは比較的寒さに強く、ほとんど霜が降りない暖地では地植えでの栽培も可能。開花期は10~3月で、花色は、ほかに白、赤、紫、複色などがあります。花つきがよく、次々とつぼみが上がってくるので、開花期間は液肥を与え、終わった花はまめに摘み取るようにしましょう。

シクラメンの花言葉は、「清純」「思慮深い」「内気」などがあります。

パンジー、ビオラ

パンジー

パンジー、ビオラは、スミレ科スミレ属の一年草です。原産地はヨーロッパで、暑さに弱い性質を持っています。開花期は11〜5月と長く、開花株を購入すれば11月頃から楽しめますが、最盛期は3〜5月です。花色はピンクのほかに赤、白、オレンジ、黄、紫、青、茶、黒、複色など多様。花の大きさも小輪から大輪まで幅広く、花弁にフリルが入るものなどもあります。草丈は20〜40cm。

パンジー、ビオラの栽培は、苗の植え付けからスタートするよいでしょう。開花株は11〜4月に出回ります。日当たり、風通しのよい場所に腐葉土や堆肥などをすき込んで植え付け、乾燥したら水やりします。3月頃から開花が旺盛になるので、10日に1度を目安に液肥を与え、終わった花がらは早めに摘み取っておくと、次から次につぼみが上がってたくさん咲きます。開花期を終えたら枯死して越年しないので、抜き取って処分します。

パンジー、ビオラの花言葉は、「思慮深い」「誠実」「少女の恋」などです。

スイートアリッサム

スイートアリッサム

スイートアリッサムは、アブラナ科ニワナズナ属(ロブラリア属)の一年草です。原産地は地中海沿岸北部〜西アジアで、高温多湿に弱い傾向があります。開花期は3〜5月、10〜12月で、花色は、ほかに白、赤、紫など。草丈は10〜15cmで這うように広がるので、花壇の縁取り(エッジ)などに重宝します。

ポピュラーな植物で、花苗店で容易に苗を入手できます。植え付け適期は10〜11月か3月頃。花壇に元肥として緩効性化成肥料を施して植え付けます。春にアブラムシが発生しやすいので、土中に混ぜる粒状タイプの薬剤を利用するのも一案です。花がらはまめに摘んで株周りを清潔に保ちましょう。生育して草姿が乱れてきた頃に切り戻すと、再び盛り返して開花します。夏越しはできないので、枯れたら抜き取って処分しましょう。

スイートアリッサムの花言葉は、「優美」「美しさにまさる価値」などがあります。

ピンクの花は一年中楽しめます!

ピンクの花

ピンクの花を咲かせる植物は数多く、一年を通して育てることができますよ! 目にとまりやすい花色なので、庭やベランダの華やかな演出に一役買ってくれるのもいいですね。ぜひこの機会にピンクの花を育ててみてはいかがでしょうか。

Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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