一つの鉢の中に、さまざまな草花を組み合わせ、その彩りや植物の生育する姿を楽しむ寄せ植え。植え込み時の作業次第で、仕上がりが格段に美しくなり、その後の成長にも大きな違いが出ることをご存じですか? 寄せ植えに特化し、使いやすさとともに美しいデザインも追求した、職人手作りの「小さな寄せ植えツール3点セット」をご紹介します。
目次
寄せ植えで大事な「土を入れる」「根をほぐす」「株分けする」
季節ごとの草花を思い思いに組み合わせ、その彩りの妙を味わう寄せ植え。広い庭がなくてもさまざまな植物の個性や季節感を味わえるため、ベランダガーデンや玄関先に置いて楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。寄せ植えの作業で大事なのは「土を入れる」「根をほぐす」「株分けする」という過程。それぞれの作業にはどんな効果があるのか、詳しくご紹介します。
■「土を入れる」
土は言うまでもなく植物が生育するのに最も重要な土台となる環境です。植物が生育しやすいよう設計された培養土や、赤玉土や腐葉土を混ぜて鉢の中に入れます。苗を植え込んだ後、苗と苗の間には、一見しただけでは分からない空洞や隙間があるので、しっかり土を落とし込むのが寄せ植えの大事なポイントです。
■「根をほぐす」
植物にもよりますが、苗は一般に小さなビニールポットの中で生育しており、根がグルグルとトグロを巻いた状態になっていることがしばしばあります。そうして固まった根は、そのまま植えてもほとんど成長しないので、いったん解きほぐしてやる必要があります。
■「株分けする」
苗によっては、そのままでは大きくて、寄せ植えには使いづらいことがあります。そんな時は1苗をいくつかに小さく分け、分散して植えると一体感が生まれます。近年人気のギャザリングやブリコラージュ、テフニークなどの新しい寄せ植えスタイルでも使われている基本的なテクニックです。
寄せ植えの大事な作業に特化した3つのツール
そんな寄せ植えの作業に特化して作られたのが、スコップと熊手、ピック(根ほどき)の「小さな寄せ植えツール3点セット」。白い塗装にブロンズの留め金、なめらかな木製の持ち手というおしゃれなデザインが目を引きますが、見た目だけでなく、作りも本格派。素材はすべて錆びにくく丈夫なステンレス製で、世界的に有名な刃物の産地、新潟県燕三条の職人の粋を集め、細部にこだわり設計されています。どれも全長20cm以内に収まる小型サイズながら、ストレスなく作業がスムーズに行え、美しい寄せ植えに導いてくれます。
土がこぼれない、根が切れるスコップ
寄せ植えでは「土を入れる」という作業を繰り返し行いますが、用土袋から土をすくう際、ボロボロ土がこぼれる、という経験はありませんか? しっかりすくえなくて周辺を汚してしまったり、せっかくきれいに咲いている花にかかってしまったり。そんなストレスから解放してくれるのが、このスコップ。後方にストッパーがあり、土こぼれを防いでスムーズに土をすくうことができます。ただしミニサイズなので、空の鉢に土を入れる最初の作業では、袋からザザッと出すほうが効率的。このスコップが活躍するのは、植物を配置した後です。
寄せ植えでは、苗を配置した後、隙間に土をしっかり入れ込む必要があります。しかし、苗と苗の間はとても狭いので、大きなスコップでは土が植物にかかってしまったり、周辺にこぼれてしまうことがしばしば。「小さい」サイズのこのスコップは、そんな寄せ植え作業の困りごとを解決するために生まれたもの。頭部のサイズは9.5×5.8cmなので、小さな鉢内でも植物を汚すことなく狙った苗間に確実に土を入れることができます。
刃先には老舗の鍛冶職人による焼き入れ・焼き戻しといった熱処理と、丁寧な研磨作業が施され、株分けをラクにできる切れ味を実現しています。どんなスコップでも強く力を入れれば根は切れますが、切り口がきれいであることが植物の生育にとってはとても大事。切断面が荒れていると、傷ついた組織から雑菌などが入りやすく、生育不良の原因となります。その一方で、庭仕事に慣れない人がスコップで手をケガしないように、安全性に配慮したなめらかさを熟練の研ぎの技術で両立。誰でも安心して使うことができます。
根がスイスイほどけるピック(根ほどき)
ポットから苗を取り出してみたら、こんな風に根が巻いていたことはありませんか? このまま植えても根は伸びず、健康な生育は望めません。しかし、絡みついた根は、手で引っ張ってもブチブチと切れてしまい、なかなかほどけない…そんな時に使いたいのが、ピック(根ほどき)です。
根で包み込まれた土にピックを繰り返し刺していくと、自然に根がほぐれてきます。この時、茶色くなった古い根は取ってしまってOK。刺激されたことで発根が促され、白い新しい根が生えて、よく成長してくれるようになります。
また、このピックは植物を植え込んだ後、土に刺して少し前後に揺らして使うのもおすすめ。表面には見えませんが、土中には空洞ができていることがあります。ピックをところどころに刺して揺らすと、土が空洞の中に落ち、隙間ができるのを防ぎます。
土を掘り起こせる角度にこだわった熊手
枯れ葉などを集める目的で作られている熊手ですが、実際には土を耕すのにもしばしば使われているツール。そこで、この小さな熊手は刃先を平らに進化させ、効率よく起耕できるようにしました。精密機器の製造経験のある職人が、土をしっかり掘り起こせる角度をミリ単位で追求し、曲げの工程にこだわって製造。表土が水やりなどで固くしまっていると、土中に植物が必要とする十分な酸素が届かなくなってしまいますが、そんな時、この熊手が重宝します。土にサクサクと入り、表土をほぐしてくれます。しかも刃先が尖っていないので、植物や鉢内を傷つける心配もありません。
持ち手は新潟県産の天然のブナ材「スノービーチ」
柄の素材は、スノービーチと呼ばれる新潟県産のブナの間伐材。新潟のブナは雪に耐えて育ち、太くまっすぐで良質なことが知られています。スノービーチは地元の資源を産業に生かしながら、森林保護につなげるプロジェクトから生まれた素材でもあります。白くなめらかで美しく、持ったときに温かくやさしい感触が特徴です。
おしゃれで高品質な道具でガーデニングを思い切り楽しもう!
寄せ植えに限らず、鉢栽培が前提のベランダガーデンやインテリアグリーンのお手入れでも活躍してくれます。使った後は土を払って水気を拭き取り保管しましょう。おしゃれなデザインなので、見せる収納スタイルでもOKです。
園芸ツールはデザインも価格もさまざまですが、よい道具は使う人にとっても、何より植物にとってグッドパフォーマンスを発揮してくれます。高品質のツールは、あなたのガーデニングライフをより充実させてくれるでしょう。おしゃれでコンパクトながら、本格的な作りの「小さな寄せ植えツール3点セット」はプレゼントにも最適です。
Credit
文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
新着記事
-
ガーデン
都立公園を新たな花の魅力で彩る「第2回 東京パークガーデンアワード 神代植物公園」1年の取り組み
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテスト「東京パークガーデンアワード」。第2回のコンテストは、都立神代植物公園(調布市深大寺)が舞台となり、2023年12月からコンテストガーデンが一般公開され、日…
-
園芸用品
【冬のうちに庭の悩みを一挙解決】生育、花つき、実つきを変える土壌資材とは⁈PR
庭づくりで最も多い「花が咲かない」、「実がつかない」といった生育不良。花であふれる景色や収穫を夢見て、時間をかけ、愛情もかけて手入れをしているのに、それが叶わないときは本当にガッカリするもの。でも大…
-
植物の効能
冬はこれでポカポカ! 自家製チリオイルで食べる、生姜たっぷり餃子
冬の到来と共に身体をあたためてくれる物が食べたくなりますね。温まる食材の代名詞と言えば「唐辛子」と「生姜」。香りが良く薬味としても大活躍で、薬効もある身体に嬉しいスパイスです。今回は採りたてのフレッ…