今まさに美しい開花の時を迎えているバラ。「花の女王」とも呼ばれる通り、百花繚乱たる花々の中でも、ひときわ華やかな姿と豊かな香りで、人々に古くから愛され続けています。でも一方で、バラ栽培には病害虫のトラブルも発生しがち。今回は、バラ栽培でよくあるお悩みと、お悩み解決の力強い味方となってくれるバラ資材をご紹介します。

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ガーデンストーリーに寄せられるバラのよくあるお悩みランキング

バラ

初夏のガーデンの中でもひときわ美しく輝くバラ。花姿も香りも素晴らしく、バラを育てる人にとって開花の時は何にも勝る喜びです。しかし、うっとりとバラを眺めていたら、虫や病気などトラブルを発見! ということも。

バラに限らず、植物にはトラブルはつきものですが、正しく対処すればそれほど困ったことにはなりません。まずは、バラ栽培ではいったいどんなトラブルが発生しやすいのか、ガーデンストーリーに実際に寄せられた、よくあるお悩みを見ていきましょう。

バラの害虫
美しいバラの花についた汚れ。周りを確認してみると…。
バラの害虫
バラを食べる害虫を発見!

バラのお悩み1「葉っぱに黒い斑点ができ、黄色くなって落ちます」

これは黒星病(黒点病)という病気ですね。葉に黒い点が現れ、やがて黄色くなって落葉します。病気が進行すると、葉が落ちて丸坊主になり、生育が著しく衰えて、最悪の場合は枯れてしまいます。

黒星病の原因となるのは、糸状菌と呼ばれるカビの一種です。主に越冬病原菌の分生子が雨水などで伝染します。または子のう胞子が空気で伝染する場合もあります。

濡れたり多湿の状態が続くことで胞子が繁殖して被害が拡大するため、梅雨に発生しやすい病気です。日本は台風や秋雨など雨が多いので、全国どこでも発生しやすく、バラの病気のお悩み上位に入ります。

バラのお悩み2「葉っぱが白く粉を吹き、ちぢれた感じです」

葉や茎に白い粉が吹いたようになるのは、うどんこ病の症状です。うどんこ病の原因となるのも菌です。うどんこ病の菌は空気中どこにでも漂っていて、新葉でも古い葉でも繁殖するため、いったんかかると衰えるのが早く厄介です。ちなみに、バラのうどんこ病はバラにしか感染しません。キュウリやカボチャ、イチゴなどにもうどんこ病は発生しますが、それぞれ菌の種類が異なるためバラに感染することはありません。

バラのお悩み3「新芽やつぼみがちりちりになってしまいます」

バラゾウムシ

つぼみや新葉がちりちりになってしまうのは、バラゾウムシ(クロケシツブチョッキリ)の仕業です。バラのつぼみの少し下の茎に針のような口器を挿して産卵するので、花首が折れてしまいます。折れたつぼみはやがて地面に落ち、中で幼虫が育ちます。新葉のついた枝に口器を挿して折る場合もありますが、こちらには産卵しません。楽しみにしていたつぼみが突然枯れてしまったなら、その犯人はほとんどがバラゾウムシです。

バラゾウムシ
バラゾウムシ。

バラのエキスを吸うポピュラーな害虫がアブラムシ。健全な株であれば深刻な被害になることは少ないですが、大量発生すると花が咲かなくなったり、株が弱ったり、ウイルス病を媒介したり、排せつ物によってすす病を誘発するなどの二次被害もあります。

アブラムシ
バラのつぼみにびっしりついたアブラムシ。

バラのお悩み4「葉がボロボロです!」

チュウレンジハバチの食害

バラの葉を食害する虫は数々います。写真はチュウレンジハバチの幼虫の食跡。チュウレンジハバチの幼虫は食欲旺盛で、一斉に卵から孵り、葉脈だけをきれいに残して葉を食べてしまいます。バラを育てている人はよく遭遇する害虫の一つで、この虫はなに? というご質問をいただくこともあります。

チュウレンジハバチの幼虫
集団行動中の、孵化したばかりのチュウレンジハバチの幼虫。

バラのお悩み5「株全体の調子が悪く、新しい葉や枝が出にくいのですが…」

コガネムシの幼虫

そんな時は土の中を少し掘ってみましょう。こんな白くて丸々とした幼虫がいれば、それはコガネムシ。コガネムシの幼虫はバラの根を食害することで樹勢を弱らせ、最悪の場合枯死してしまいます。葉を食害する害虫よりも被害が深刻になりやすく、予防法や回復法などは、バラのトラブルの中でもお悩みランキング上位です。

テッポウムシ
テッポウムシの被害にあったバラ。

このコガネムシよりもさらに被害が大きいのがテッポウムシ。ゴマダラカミキリの幼虫で、幹の中を食害します。お悩み件数としてはコガネムシより少なめですが、大株に育った株が狙われやすく、より被害が深刻化しがちな害虫です。株元におがくずのようなものが大量に出ていたら、テッポウムシがいる可能性が大なので、念入りにチェックしましょう。また、テッポウムシに食害されている株は、種の保存の危機を感じるためか急に花付きがよくなり、その翌年に枯れてしまったという話もよく聞きます。「今年はやけにたくさん咲いたな」という株も、テッポウムシの被害を疑ってみましょう。

ゴマダラカミキリ
子供に人気のゴマダラカミキリですが、バラにとっては大敵です。

バラのトラブル解決に上手に利用したい、おすすめ資材をご紹介

病害虫の発生に気づいたら、なるべく早めに対処するのが被害を広げないために大切です。害虫は捕殺または適応する殺虫剤を散布することで、病気は適応する殺菌剤を散布することで対処ができますが、どちらも種類がたくさんあるため、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。そこで今回は、バラを育てる人のために、バラの病害虫での適応が充実した薬剤をピックアップ。バラのお悩みに総合的に対処できるシリーズと、バラの大敵テッポウムシ退治に特化したエアゾールをご紹介します。

初心者からベテランまでおすすめ バラを育てるならやっぱり信頼の「マイローズ」シリーズ

マイローズ

ロザリアンにはお馴染みの「マイローズ」シリーズは、家庭園芸向けのバラ栽培のお助けアイテムがラインナップされているベストセレクション。初めてバラを育てるなら、「マイローズ」シリーズを選べば間違いありません。バラに必要なものが考え抜かれているため、結局はこのシリーズに戻ってくるというベテランガーデナーも多いのです。殺虫・殺菌剤から肥料、用土、活力剤まで揃っていますが、ここではバラのお悩み対応に便利な殺虫殺菌スプレーと、バラを健全に育てるのに欠かせない肥料をピックアップしてご紹介します。

ベーシックなお悩みはこれ1本でOK! 殺虫殺菌スプレー「ベニカXファインスプレー」

ベニカXファインスプレー

病害虫が発生してしまったときに備えて持っておきたいのが、病気にも害虫にも1本で対応できる便利な殺虫殺菌スプレー「ベニカXファインスプレー」。アブラムシやコガネムシ、チュウレンジハバチなどバラに集まる幅広い害虫に対して素早く効き、効果が長く持続。さらに病原菌の侵入を防ぎ、バラの病気もしっかり予防してくれますよ。

このように1本でもバラのお悩みに対応できるベニカXファインスプレーですが、繰り返し使っていると、耐性菌が出現して効きにくくなってくることがあります。そこで、同シリーズの殺菌剤「マイローズ殺菌スプレー」と組み合わせてローテーションで使うのが、効き目を維持するおすすめの方法。パッケージがよく似ているので、金のノズルと銀のノズルと覚えておきましょう。「マイローズ殺菌スプレー」は散布回数の制限がなく、散布後の葉も汚れにくいため、病気を見つけたらいつでもすぐに使用でき、治療効果もあります。

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ベニカXファインスプレー&マイローズ殺菌スプレーの使い方

「ベニカXファインスプレー」は、病気の予防として症状が出る前や、害虫発生初期に使うとより効果的。散布の際は葉がしっとり濡れるくらいまでスプレーをし、病害虫が発生しやすい葉の裏側も忘れずに。花弁にかかると傷むことがあるので注意しましょう。バラの場合は年に4回まで使用できます。

マイローズ殺菌スプレー

日々のお手入れの最中に病気を見つけたら、「マイローズ殺菌スプレー」で対処しましょう。散布の際は葉の裏側もお忘れなく。手が届きにくい高所には、ジェット噴射に切り替えると散布しやすいです。ペットや人に直接かからないようにご注意ください。こちらは使用回数の制限はありませんので、病気を発見したときはいつでも使用できます。

マイローズスプレー2種

 

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元肥にも追肥にも! 無駄なく長く効果が続く「マイローズばらの肥料」

マイローズばらの肥料

何よりも病気に強く健全な株を育てることも病害虫対策には大切です。「肥料食い」ともいわれるバラを健全に育てるには、適切な量の肥料が欠かせません。「マイローズばらの肥料」は、バラに特化した肥料成分が配合された粒状肥料。手軽に施しやすく、元肥としても追肥としても使え、施肥後すぐに効き始めて2~3カ月の間効果が長く続きます。しかも温度によって肥料の溶出量が調節されるリリースコントロールテクノロジーを活用し、生育が旺盛な暖かい季節にはよく肥料分が溶け出す一方、涼しい季節には緩やかに溶けるなど、肥料を無駄なくバラに届けることができる高機能な肥料です。肥料分に加えて土壌改良効果のある腐植酸や有機質も配合され、土づくりの資材としても有能です。

マイローズばらの肥料の使い方

マイローズばらの肥料

元肥として施す場合は、植え付けや植え替え時に土に混ぜ込んで使います。使用量の目安は、6号鉢(直径18cm)なら1鉢20g程度、地植えであれば1㎡当たり200g程度。直接根に触れても肥料焼けしないので、事前に土づくりをしておく必要はありません。その後は生育に応じて追肥として与え、2~3カ月に1度程度株元に均一にばらまきましょう。

マイローズ肥料

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バラのお悩みを解決! 病害虫対策の頼もしい味方「ベニカXネクストスプレー」&「ベニカXガード粒剤」

「ベニカXネクストスプレー」&「ベニカXガード粒剤」

病害虫対策の決定版としてご紹介したいのが、家庭園芸初の粒タイプの殺虫殺菌剤と、5種の有効成分を配合した殺虫殺菌スプレーという最新の病害虫対策シリーズ、「ベニカXガード粒剤」&「ベニカXネクストスプレー」です。予防効果の高い「ベニカXガード粒剤」と、お悩みをスピード解決できる「ベニカXネクストスプレー」を併せて使えば、お悩み知らずのバラ栽培に近づけますよ。

まるでワクチン?! パラッとまくだけで病害虫知らず「ベニカXガード粒剤」

ベニカXガード粒剤

今までは、発生した病害虫に対応する薬剤を散布するのが一般的でした。でも、病害虫は発生する前に予防できるのがベストですよね。そんなリクエストに応えて開発された「ベニカXガード粒剤」は、家庭園芸初の扱いやすい粒タイプの殺虫殺菌剤。植え付け時にパラッと土にまくだけ、混ぜるだけでOKの、新しいスタイルの病害虫予防です。

ベニカXガード粒剤

根から吸収された殺⾍成分クロチアニジンが、植物の隅々までいきわたることで、葉を食べる虫も根を食べる虫も発生のごく初期にしっかり退治し、被害を最小限に食い止めてくれます。効き目も約1カ月と長く続くので、安心です。さらに、生きたバチルス チューリンゲンシス(B.t.)菌を、なんと1g当たり100億個も配合。この菌は、従来からチョウ目の幼虫にのみ効果のある天然成分の殺虫剤として使用されてきましたが、菌と植物の性質から病気の予防作用があることが分かり(新発見!)、殺菌成分として活用されることになったというスーパー菌! あらかじめ病原菌の侵⼊に似た刺激を根に与えることで、まるでワクチンのように、植物の防御機能の強化を促し、病気に強い丈夫な株へと導いてくれるのです(抵抗性誘導)。

ベニカXガード粒剤の使い方

ベニカXガード粒剤

「ベニカXガード粒剤」の使い方は、とっても簡単。バラであれば1株につき5~10gを植え付け時に土に混ぜるか、株元にばらまくだけです。予防に優れているので、植え付け時や種まき時に使うのがおすすめ。5gは計量スプーンの小さじ1杯ですが、ペットボトルのふたでも代用できます。バラの場合は、株元散布で年に4回まで使用できます。

ベニカXガード粒剤
ペットボトルのキャップ1杯が使用量約5gの目安。

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5つの成分を配合した「ベニカXネクストスプレー」で、バラのお悩みを一挙に解決!

ベニカXネクストスプレー

手軽で便利な殺虫殺菌スプレーの中でも、「ベニカXネクストスプレー」は、5つの成分を配合した高性能なスプレー。これ1本でバラに発生しやすい病害虫に対処できる総合スプレーです。広範囲な病害虫に対応できるので、使い勝手はトップクラス。バラ栽培の頼もしい相棒に、1本持っておくと安心です。

病害虫対策
1本で病気と害虫の対処ができる手軽さが魅力。

家庭園芸では初めてとなる殺虫成分、殺菌成分を配合しているので、家庭園芸向け薬剤に抵抗性の発達した害虫や耐性菌にも効果的です。また物理的に病害虫を包み込んで退治する成分を配合することで、薬剤抵抗性の発達にも対応した画期的スプレー! さらに成分が植物に浸透移行するので、雨で洗い流されにくく、スプレーがかからなかった部分にも効果が出るというユニークな成分設計なのです。これらこだわりが詰まった成分に加え、女性の力でも疲れにくい軽い引き心地のスプレートリガーに、葉の裏側にスプレーするときに便利な逆さ散布もできるノズルなど、動作性もピカイチなのが嬉しいですね。

ベニカXネクストスプレーの使い方

ベニカネクストスプレー

ベニカXネクストスプレーは、発生初期に使うのがおすすめ。ノズルには全体に幅広くスプレーできるワイド散布と、狙った部分に効率的にスプレーできるフォーカス散布の2種類があるので、目的に応じて使い分けましょう。散布の際は葉がしっとり濡れるくらいまでスプレーをし、病害虫が発生しやすい葉の裏側にも忘れずにスプレーします。バラの場合は、年に4回まで使用できます。

ベニカXネクストスプレー

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バラの難敵テッポウムシ対策のおすすめ! 「園芸用キンチョールE」

カミキリムシ被害
カミキリムシとその幼虫テッポウムシ。

今回ご紹介したバラのお悩みの中でも、大切に育てた大株が枯れてしまうリスクが高く、ロザリアンから最も恐れられているのが、テッポウムシによる食害。幹の中をトンネル状に食べ進むので外からは見えませんが、バラの株元におがくずのようなものが出ていたらテッポウムシがいるサイン。株元をよく確認して、幹に穴が無いか探してみましょう。

被害発見後のテッポウムシ退治には、穴に針金を差し込んで退治することが多いですが、じつはテッポウムシの潜む穴はあちこちに枝分かれし、深くまで伸びた複雑な構造になっています。そのため、長い針金を使ってもテッポウムシ自体には届かないことも多いのです。

園芸用キンチョールE

そんな厄介なテッポウムシ対策への決定打が、この園芸用キンチョールE。テッポウムシ対策に特化したエアゾールタイプの専用スプレーです。3方向噴射式の専用ノズルがついていて、食害された穴にスプレーすると、穴の隅々まで浸透。確実にテッポウムシを退治できます。おがくずを目印に、針金ノズルの先端で触診するように樹皮を探ると、スポッと針先が入る箇所があるので、そのまま差し込んで噴射します。退治が完了した目印は、おがくずの発生が止まること。もし、しばらくしておがくずが再発生している場合は退治が不完全ということになるので、再度、おがくずの発生場所に差し込んでスプレーしましょう。

キンチョールE

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※今回ご紹介した商品は有機JAS規格(オーガニック栽培)には対応していません。

※殺虫殺菌スプレーやガード粒剤を使用する際には、商品に記載された注意事項等をよく読み、記載事項に従って正しくお使いください。また、マスクや手袋、長袖の作業衣などを着用してください。作業後は手や顔などを石けんでよく洗いましょう。

バラの花

美しく咲いたバラの花は、病害虫のトラブルの苦労を補って余りあるものです。ここでご紹介した資材の力も上手に借りながら、ぜひ、みなさまの庭やベランダに合ったバラ栽培を楽しんでくださいね。

協力/住友化学園芸 https://www.sc-engei.co.jp/
住友化学園芸オンラインショップ

Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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