今年こそ「ハーブ」栽培デビュー! おうちで収穫する美味しい癒やしのハーブ
葉に触れると爽やかな香りが心地よかったり、いつもの料理に新鮮な味が加わったりと、料理やお茶、クラフトなどで大活躍のハーブ。おうち時間が続く今、育てる人が急増中です。でも、ハーブってどう使ったらいいの? という人に、ハーブ専門農場「ポタジェガーデン」がお届けする新連載がスタート! 第1回目は、ハーブ料理コンシェルジュの小早川愛さんに、毎日の料理に活躍する日常使いのアイデアから可愛い栽培アイテムまで教えていただきます。
目次
ハーブは「さわらの味噌焼き」にも合うんです
ハーブ料理コンシェルジュとして活躍する小早川愛さんに、おすすめのハーブ料理を挙げてもらうと、一品目が「さわらの味噌焼き」という和食メニューにビックリ! まずは、イタリアンなどのオシャレ洋食に使うのではなく、ハードルを低くして、いつものメニューにプラスしてほしいと小早川さん。
「さわらの味噌焼きには、レモンタイムをプラスするといいですよ。レモンの風味が加わって味がさっぱりするうえ、緑が食欲をそそります。さばのローズマリー焼きもおすすめですよ。あと、焼きそばにもハーブを加えたり、カップ麺にだって刻んだパクチーを加えれば、罪悪感がなくなるんです」
ハーブのイメージを変える、目から鱗の提案を次々と繰り出す小早川さん。さぞやハーブとの付き合いが長いのかと思ったら、なんと3年前までハーブを使ったことはなかったと言います。小早川さんとハーブとの出合いについて伺いました。
じつは私、ハーブにはまってまだ3年の新人です
ハーブ料理コンシェルジュとして、昨年春に刊行した『作って、食べて、満たされて 私を幸せにするハーブレシピ』(amazon電子書籍)の著者でもある、小早川愛さんにとって、ハーブは毎日の暮らしに欠かせない植物になりました。レシピ本を出すほどハーブに詳しい小早川さんですが、ハーブとの出会いはつい最近、何と3年前のこと。
「私には4人の子供がいて、末っ子が幼稚園に入る年に仕事に復帰できたらなぁと職を探していて。勤めた先が、今所属しているハーブ苗を生産販売する【ポタジェガーデン】でした。勤めて2年目には、経理に加えて営業の仕事も担当するようになりました。主に、ホームセンターなどの苗売り場の担当者さんに、苗を取り扱ってもらえるように交渉するので、ハーブの品種について知らなければ仕事にならないんです。例えば、青い花が咲くローズマリーはある? と聞かれれば、‘トスカーナブルー’がありますよ、と即答しなくてはならない。これはハーブの知識が必要不可欠と気づいて、すぐにハーブを学ぼうと思いました」
それからは、子育てと仕事の忙しい合間をぬって、スパイス&ハーブ検定(山崎香辛料振興財団)を受験し、3級、2級をダブル取得。多種あるハーブに詳しくなることも楽しいうえ、営業という仕事でも手応えを感じるようになって、日に日にハーブ愛が増していったのです。そんなある日、小早川さんに上司が、たくさんの生のハーブを手にしてこう言いました。
「このハーブを使ってオリジナルレシピを考えてみない?」
その思いがけないミッションに、食材を無駄なく消費し、時短調理をモットーにして14年の主婦魂に火がつきました。
「生のハーブを贅沢に使える機会が巡ってきたことが本当に嬉しくって。食べ盛りの子どもたちを含めて6人分の料理を毎食考えるのって、なかなかハードなのですが、ハーブという新たな素材が加わったことで、料理を楽しむという感覚が蘇りました。帰ったその日からすぐに、一からレシピを考えて、作っては写真を撮って。それを10日間続けたんです。溜まったレシピを上司に提出したら、尊敬する創業者に褒められるというご褒美をいただいて。そうしてハーブを使うレパートリーがどんどん増えていったんです」
家庭料理にハーブの新風が仲間入り
家族6人分の食事を365日作り続けてきたスーパー主婦の小早川さんは、思いがけず渡されたハーブをどう使ったのでしょうか。
「ハーブというと、ブイヤベースとか子羊のグリルとか、何かスペシャルな料理にばかり使われそうですが、私は家族の食事と家計をマネージメントする主婦ですから、普段の料理に使ってみたんです。例えば、子供たちも大好きな唐揚げにローズマリーをまぶしてみたり、ハンバーグにオレガノをトッピングしたり、お味噌汁にもルッコラを入れてみました。いつもの料理にプラスハーブで家族の反応を見るのも楽しみでした。そうそう、最初の頃は、ミントを入れた餃子は私の分として1割作って、9割はいつもの味で出していたところ、ある日、子供たちからミントが入った餃子をリクエストされたのには驚きました」
そんな小早川家の人気メニューは、バジルのジェノベーゼソースを絡めたパスタ。
「最近では、子供たち4人とも、誕生日にはバジルのパスタを揃ってリクエストしてくるんですよ。ジェノベーゼソースには生のバジルをたっぷり使って、松の実も入れると美味しいですよね。徳用パックのミックスナッツを使えばリーズナブルにできますよ。安く、短時間で美味しく、家族のための料理作りが、ハーブを使うことでよりクリエイティブで楽しくなりました。それと、ハーブにはそれぞれに薬効が期待できますから、例えば受験が近いなら、集中力を高める作用があるといわれるローズマリーを使ってみたり、ハーブの力を借りるのもいいですよね」
「私の体調管理にもハーブの力を借りています。それは、朝のマイルーティーンになっているハーブのスムージーを飲むことです。一番好きな味は、パクチーとリンゴの組み合わせ。毎朝、キッチンの窓辺にあるハーブの手入れをしながら、これはそろそろ消費期限かなと、スムージーにしたり。次はどのハーブを何に使おうかなぁなんて考えながら、ハーブに触れるのが唯一の自分の時間であり、元気をもらえる大切な時間になっています」
ハーブ栽培の成功は毎日の挨拶から
料理に積極的にハーブを使い続けて3年。小早川さんの次の課題は、ハーブを健康に育てることです。
「じつは私、これまで結構枯らしてきたんですよ。それは、水切れが主な原因かと。なので、毎日ハーブに挨拶をしに行けば、水不足なのか、足りているのか、うまく成長しているか、茂りすぎていないか、収穫時かに気がつきますよね。葉をやさしく撫でて香りを嗅ぎながら、ハローって声をかけてコミュニケーションを取るんです。今日も一日頑張るぞって、ハーブの手入れの時間も、気持ちの切り替えに役立っています」
いよいよこの春は、ベジトラグ栽培デビューを計画中の小早川さんがセレクトしたハーブは、イタリアンパセリ、チャービル、パクチー、ルッコラの4種類。
「ハーブ料理にハーブスムージー、そして、会社ではハーブの魅力を多くの人に伝える使命を託してもらっていて。いつの間にか、ハーブが毎日の暮らしになくてはならないものになっていました。これからは、身近に育つハーブに触れながら、成長する様子も眺めて、いっぱい収穫して……。楽しみでワクワクしています」
ちょうどこれからのシーズンは、多くのハーブがぐんぐん成長を始めるタイミング。苗から育てれば、採れたてのハーブを日々の料理にすぐ使うことができます。小早川さんと一緒に、この春、ハーブ栽培デビューしてみませんか?
PotagerGarden x VegTrug®️でハーブ生活を始めよう
おしゃれに手軽にハーバルライフがスタートできる寄せ植えが新登場! 柔らかなフェルト生地のプランターに、ポタジェガーデンのハーブ苗をあらかじめ植え付けたフェルポット6種からお気に入りを選んで、ハーブのある暮らしを叶えましょう。
小早川さんが選んだフェルポットL 3色
紐をキュッと絞った可愛らしいフォルムのフェルポット。小早川さんが選んだサラダや料理の風味づけに活躍するキッチンハーブ4種(イタリアンパセリ、チャービル、パクチー、ルッコラ)があらかじめ植え付けられています。フェルポットL3種(サイズ:直径約23cm、高さ約26cm)。
通気性と水はけがよいフェルトの柔らかな素材なので、お子さんとのハーブ栽培にもおすすめです。
ポタジェガーデンスタッフが選んだフェルポットSの寄せ植え3色
フェルポットLより一回り小さめのポット(直径約15cm、高さ約17cm)に、各色異なるハーブを植え付けたSサイズ。Lサイズと組み合わせて、味の違いを楽しんでみませんか?
レッド/ローズマリー&レモンタイムの肉・魚料理に活用したいハーブセット。
ブラウン/ラベンダーグロッソ&ローマンカモミールの香りが楽しめるセット。
グリーン/ガーデンセージ&ローズマリーの肉・魚料理に活用したいハーブセット。
ポタジェガーデンスタッフが選んだフェルポットSの寄せ植え購入の詳細はこちら
多種育てたい人には、レイズドベッドスタイルのプランターがおすすめ
ハーブを多品種同時に育てたい人には、高い位置で栽培できるレイズドベッドスタイルのプランターがおすすめです。屈まずに手入れや収穫ができる「ベジトラグ ポピー(写真左奥)」や「レイズドベッド ハーブプランター スリム(右奥)」は、地植えする場所がないベランダやテラスなど、小さなスペースでも栽培ができます。また、置くだけで庭の一角にキッチンガーデンができるので、地植えで野菜を栽培するスペースを用意するのは難しいという方にも使ってほしい便利アイテムです。
ベジトラグ「ポピーシリーズ」は、プランター部分にハーブの緑が映えるフェルト生地を使用。色バリエーションは、ハーブの色が映えるレッドやブラウン、ハーブと調和するグリーンの3色。内側は不織布なので通気性や水はけがよく、ハーブ苗がよく育ちます。また、プランターが高い位置にあることで、ハーブの手入れがしやすいうえ、真夏の蒸れが軽減されるという利点も。
サイズ:幅約65cm、奥行き約42cm、高さ約81.5cm
ベジトラグ「レイズドベッド ハーブプランター スリム」は、品種ごとに管理できる仕切り板がついているので、ハーブが混ざり合うことなく育てることができます。それぞれのスペースごとに植え替えができるのも便利。高い位置にプランターがあるので、ベランダでも日陰になりにくく、必要な日当たりを確保できます。色のバリエーションは写真のナチュラルと、グレイウォッシュの2色。
サイズ:幅約78cm、奥行き約31cm、高さ約80cm
Credit
写真&文 / 3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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