植物を育てていると「この悩み誰に聞けばいいの?」と、思わず叫びたくなることはありませんか? 参考書のどこを読めば答えにたどり着くのか、ネット検索で探しても自分の質問にフィットした答えが見つからず途方に暮れることも……。生き物相手のガーデニングですから、今すぐ解決したい! そんな時に役立つのが『ガーデンストーリークラブ』です。ここでは、会員サイトやオンラインサロンで実際に寄せられた質問と専門家による回答をご紹介。ガーデンストーリークラブは、あなたのガーデニングをサポートします。

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質問① 多数発生したこぼれ種の芽の悩み

ガーデンストーリークラブ
オルレア

こぼれ種のオルレアの芽がたくさん出ています。昨年は初めて芽が出て嬉しくて、あまり間引かなかったら、バラの季節にオルレアの方が勝ってしまい大変なことになりました。

写真左は、オルレアの芽が固まって出ている様子です。全体の幅は60cmくらい。ここに何芽残すとよいですか? 写真右は根元の写真です。たくさんの芽が、それこそ密になって出ています。

回答① 回答者 造園芸家・二宮孝嗣

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おっしゃる通り、このままですと一面真っ白になってしまいますね。

オルレアの場合、株と株の間は、15〜20cmはあけたいので、幅60cmなら4株。もし60cm四方なら4×4=16株が最大残す株数です(写真を見ると、別の植物もあるようなので、もう少し減らしてもいいかもしれません)。

<間引く方法と植え付け後>

一番よく育っている株を残し、それ以外の株は、スコップなどを使いながら根をなるべく傷めないように1株ずつ優しくそっと引き抜きます。根が残るように引き抜けたら、鉢やポットに植えて水をやり日陰に置きます。2〜3日はぐったりしていますが、根が水を吸うようになって4〜5日でシャキンとします。10日後あたりから日に当てて、1カ月ほどポットで育てたら他の場所に植え付けるか、人にあげたりするのもよいでしょう。

もし、間引いてすぐに他の場所に植え付けることができるなら、中心の葉を3〜4枚残るように、それ以外の葉を取り除いたら植え付けて水をやります。葉を減らす理由は、引き抜いたことで根が傷むため、例えばこれまで10吸っていた水は5〜3に減ってしまうため株を維持できなくなります。ポットに植えて苗にする場合は、下葉を少し減らすとよいですが、減らしすぎると、その後の成長が遅れるので注意してください。

今の時期(2月)ならば、間引き終わった地面には、1平米あたり、土壌改良材としてバーク堆肥20〜30ℓ、暖効性肥料100〜150g、苦土石灰50〜100gを表土にばら撒く(すき込むと効き過ぎる)とよいでしょう。

質問② 日陰の庭の植物選びの悩み

ガーデンストーリークラブ

回答②-1 回答者 ガーデンデザイナー・安酸友昭

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影になるところに植えるといつの間にか無くなるとのことですが、厳密には、見てみないと答えられませんね。

でも、一つの提案として、影では、植物が育っても、花芽が付かない、極端に徒長してヒョロヒョロになることが考えられます。ですので、花ではなく、カラーリーフなどを足元に植えるとよいのではないかと思います。

代表的な日陰の植物をご紹介します

日陰の植物
  • ホスタ
  • リグラリア
  • フウロソウ
  • ブルネラ‘ジャックフロスト’
  • ヒューケラ
  • ヤグルマソウ‘ブロンズピーコック’
  • 斑入りアマドコロ
  • 西洋ツユクサのゴールド

など、いろいろな葉っぱの色で構成すると面白いかも!

<改善の方法>

光が足らないところでは、壁(ブロック塀など)を白くすると、庭が明るくなります。また、 実際の問題は別のところにあるかもしれません。例えば、近くの植物に、飲み込まれて負けてしまっているとかも考えられます。

回答②-2 回答者 ガーデンデザイナー・阿部容子

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質問②「バラの間に植える植物」については、阿部容子さんにも回答をいただきました。

木立ち性のバラと宿根草を合わせるときに、一番気を付けなくてはいけないのは株間。まるで寄せ植えのように、バラのすぐそばに草本類を植栽してしまっているのをよく見かけます。
ショーガーデンを見て、株間をあけず植えてもいいのかと思う傾向があるのかもしれませんね。
それぞれの株が成長した将来の大きさを想像しながら植栽することが大切だと私は考えています。健全に育つ環境を作ると、健全な植物が育つと思います。

質問③ バラの薬剤散布の悩み

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回答③ 回答者 ローズライフコーディネーター・元木はるみ

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梅雨時期に限らず、通常の薬剤散布は晴天よりも風が吹いていない曇りの日が適しています。天気予報を見て、散布する日に、強い風が吹かないか、雨が降らないかも確認してください。なお、薬剤散布の次の日に雨が降っても、薬剤が葉の表面などにきちんと展着していますので効果がなくなることもなく、また、頻繁に散布する必要もありません。

使用する薬の種類(性能)によっても、散布の頻度は変わります。以前の製品は2週間おきに散布の必要がありましたが、最近の薬には1カ月に1度など回数が減って、作業の負担が軽くなっている製品もありますので、散布の間隔も確認して利用されるとよいかと思います。

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質問④ 観葉植物の生育の悩み

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ウンベラータ

昨年秋に購入したウンベラータが、冬の間に全部葉を落とし、4月に1度たくさんの葉がついたのですが、6月くらいにまたすべての葉が落ちてしまいました。

しばらく枝だけだったのですが、8月に下のほうから葉が出てきて、今は根本は葉で賑わっていて、上の枝はまったくない状態です。

​上の枝からはもう葉は出ないでしょうか? 枝は切ったほうがいいでしょうか?​

その場合は、季節的にいつ頃切るのがいいでしょうか?

回答④ 回答者 ガーデンプロデューサー・遠藤 昭

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写真を拝見し、枯れた枝の高さから推測すると、鉢が小さく、おそらく6月頃に水不足あるいは根腐れ、根詰まりなど、何らかの問題があって、枯れてしまったのかと思います。

しかし、幸い根元から復活して、今の葉の量なら、かろうじて小さな鉢でも成長しているのが現在の状況だと思います。

このままですと、いずれ6月と同じ状況に陥りますので、枯れた枝を切り取り、鉢から一度出して、古い根(多分枯れた根が土中に残っています)も切り取り、新しい観葉植物用の培養土に植え替えることが必要です。

観葉植物の植え替えは秋の彼岸頃にやりたい作業でしたが、寒くなる前に、すぐにでもやったほうがよいと思います。フィカス・ウンベラータのように成長の旺盛な観葉植物は毎年、植え替え・鉢増しが必要です。時期的には5月頃が安全です。同時に剪定をしたら、その枝は挿し木ができます。

質問⑤ 枝垂れ梅の不調の悩み

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回答⑤ 回答者 造園芸家・二宮孝嗣

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梅の木自体は寒さに強いのですが、花が咲きそうだからと暖かい場所から寒い場所へ移動したりして、寒暖の差があるとそのような症状が出ます。 まだ葉がない時期なので、日に当たらない軒下や玄関でも育ちますので、本格的な春が来るまで寒さに当たらないようにすれば、つぼみの一部が咲いたりする可能性があります。 また、これで木が枯れることはないので、一旦寒さが当たらない場所で春を待ち、葉が出てきたら光合成させて再び栽培を続けてください。きっと来年はまた、つぼみがつくことでしょう。

質問⑥ 収穫したハーブの使い方の悩み

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回答⑥ 回答者 ガーデンセラピーナビゲーター・堀 久恵

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まず、ハーブを乾燥させると言う意味は、保存が目的なので、水分がなくなるまでしっかり、カラカラになるまで乾燥させてください。しかし、乾燥させたハーブはおいしくないことがあります。それは、日本は湿気があるので乾燥に向かない気候ということが挙げられます。プロの方は、ハーブのいい状態を知っていて、採るタイミングを知っています。素早く採って、素早く乾燥させるから、風味が保たれています。

私もいろいろ試してきたのですが、「こんなはずじゃない」という味になってしまいます。そしてたどり着いた答えを4つお伝えします。

1.食品乾燥機を使う

ビーフジャーキーを作るような食品乾燥機を使って、短時間で乾燥させたならお茶にしてもいいかもしれません。自然乾燥で例えば2週間かかってやっとドライになったとしても、風味がなくなってしまいます。

2.早めに料理に使う

先ほどもお伝えしたように、長く空気に晒して、保存が長くなるほど風味が落ちるので早めに使いましょう。

3.ポプリやアレンジメントにする

食用向きにドライにできない場合は、ポプリやアレンジメントに使って、香りやその姿を楽しみましょう。

4.フレッシュはフレッシュを楽しむ

うまくドライにできず活用の範囲が狭くなるなら、ぜひフレッシュのまま楽しめる時期に収穫して、そのまま料理やフレッシュハーブティーなどに利用できるようにレパートリーを増やしていくことをおすすめします。それは、自分で育てている人の特権です。

また、ガーデンストーリーの『ハーブを乾燥させてみよう! ドライハーブの上手な作り方・保存方法』の記事も参考にしてください。

質問⑦ グラス類のこぼれ種の悩み

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回答⑦ 回答者 園芸研究科・太田敦雄

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日本で流通しているグラスには、厄介なほどこぼれ種で増えやすい種類はさほど多くはないのですが、尾っぽのような穂のペニセタムの仲間は、比較的こぼれ種で芽が出やすく、そのうえイネ科の雑草という感じの葉が出るので、穂がない葉だけのうちは見分けがつきにくいため駆除しにくい場合があります。

その対策としては、新鮮な穂を観賞して楽しんだら、穂が乾く前に花茎を切り戻し、種が落ちないようにするとよいでしょう。

ペニセタム・ビノサム
BeSilvestre/Shutterstock.com

例えば、写真のペニセタム・ビノサムは、とてもきれいな穂が出ますが、こぼれ種しやすく、また風で種が飛びやすいので、いろんなところから芽が出てきます。

ぺニセタム・アロペクロイ
Danny Hummel/Shutterstock.com

次は、日本に自生するチカラシバの仲間のぺニセタム・アロペクロイです。緑や黒の穂が出てかっこいいですし、日本に自生しているくらい丈夫で育てやすいのですが、それだけ種で増えやすい性質もありますので、要注意です。

会員になるとプロが質問に回答してくれます

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