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ベジトラグでガーデニングを始めよう! Vol.4 〜夏野菜のお片付け〜

ベジトラグでガーデニングを始めよう! Vol.4 〜夏野菜のお片付け〜

イギリス生まれのおしゃれなプランター「ベジトラグ」を使って、野菜やハーブを育てています。今回は第4弾として、5月末に植え付けた野菜とハーブたちの成長・収穫(&反省)レポートをお届けします。終わった野菜たちはどうすればいいの? 土はどうするの? などの疑問にもお答えしていきますね。

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ベジトラグとハーブは相性がよさそう♪

「うちは庭が狭いから」「土がないから」と、ガーデニングを諦めている方はいらっしゃいませんか? そんな方にもピッタリなアイテムが、高さのあるイギリス生まれのプランター『ベジトラグ』。

5月に野菜やハーブ苗を植え込みました。
→「ベジトラグでガーデニングを始めよう! Vol.2〜コンパニオンプランツで育てる野菜とハーブの植え付け編〜
→「ベジトラグでガーデニングをはじめよう! Vol.3 〜植えた野菜とハーブの管理編〜

コンパニオンプランツを活用して、ネギやミントなどを組み合わせたおかげか、虫がいっぱい来るようなことはありませんでした。

また、今年は梅雨が長く、日照時間が少なかった影響で、じめじめした高温多湿が苦手なハーブたちにとっては辛い環境でしたが、タイムやミントなどは順調! 地植えと違い、ベジトラグは高さがあるので、水はけ・通気がよいことを実感しました。

反省! ズッキーニを植える場所をもっと考えるべきでした

こちらの写真は、植え付けから1カ月弱の様子。

こちらの写真は、植え付けから1か月弱の様子。

右側で大きな葉を展開しているのがズッキーニです。ズッキーニは20本弱、収穫できましたが、このズッキーニが失敗の元に。「あまり大きくならない品種」と苗札に書いてあったのですが、最終的には、ベジトラグの大半を占拠することに…。他の野菜が育つスペースがなくなったことはもちろん、ズッキーニの大きな葉の陰となって、日当たりの確保が難しく、パプリカが消えてしまいましたし、本来ならば「取れすぎて困るほどなる」はずのナスが、少ししかできませんでした。ズッキーニとナスの位置が逆だったら、違っていたかもしれません。植える位置やスペースをもっとよく考えるべきでした。来年は、ズッキーニは地植えで育てようと思います。

初めての野菜やハーブの栽培…やってみたけどうまくいかなかった方へ

コロナウイルスの流行により、おうち時間が増え、初めて家庭菜園やハーブを育ててみた方も多かった今年の春。もしかしたら、「やってみたけど、うまくいかなかった…」と残念に思っている方もいらっしゃるかもしれません。

ズッキーニ

ですが、植物の栽培は、育て方に加え、自然環境によって左右され、うまくいく・いかないことが出てきます。特に、今年のような、梅雨の時期が長く、そのあと40℃を超える・夜も気温が下がらない…といった環境は、プロの生産者さんでも管理が難しかったといいますし、「今年は虫の発生が多い」と複数名から話を聞きました。

今年のような気候下ですと、植物が健全に育つことができず、弱ります。弱っているところに、農薬や化学肥料を施せば、土の中の微生物は死滅し、生態系が崩れる結果に。そういう状態の植物は、虫や病気にやられやすい特徴があります。人間でいうと、ストレスが溜まっているところに無理をして体調を崩すようなものですね。

夏野菜は残念だったかもしれませんが、失敗は成功のもと! この経験を次に活かしましょう!

どうしてうまく育たなかったのか?

それでは、「どうしてうまく育たなかったのかな?」と振り返ってみましょう。

振り返るポイントは2つ。

①日当たりと風通しは十分だったか

②水やりは十分だったか/やりすぎていたのではないか

です。日当たりと水加減を野菜は敏感に感じ取り、大きくもなり、逆に育たなくもなります。

まずは、日当たりから。野菜は5時間以上(できれば8時間)の太陽の光が必須です。私の失敗例でも触れたように、ズッキーニの葉の陰になるだけで、育たなくなります。また、風通しが確保されていたかも、確認しましょう。

次に水やりについて。

基本はたっぷりの水をあげます

基本は、たっぷり水をやります。このベジトラグでいうなら、1回で20ℓほど。小さなジョーロでさらっと…では、とても少ないのです。たっぷり水をやったら、2~3日水やりはお休みして、しっかり土を乾かすというサイクルが重要ですよ。

夏野菜が終わったら、この後どうするの?

植えた野菜たちが終わったら、整理して、次の野菜の準備にとりかかりましょう。

といっても難しいことはありません。ハサミで地上部をカットするだけ。抜く必要はありません。というのも、根は水分を持っていますし、地上部がなくなれば土中の微生物の餌となり、土に還ります。また、病気や虫が大量発生してしまった場合以外は、土は入れ替える必要もありません。土は見えなくなるまで使えますよ。

終わった野菜(1年草)を地際すれすれでカットした様子

終わった野菜(一年草)を地際すれすれでカットした様子がこちら。1週間くらい経ったら、腐葉土や有機肥料などを足して、できる限り、掘り返しておきましょう。この時、土に還らなかった太い根があれば取り除き、土中に幼虫などがいないかもチェックしてください。

次回のベジトラグレポートは、ニンニクの植え付けをご紹介しますね。

ベジトラグのご購入はこちら→https://aoyama-garden.com/lp/VegTrug.html

Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

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