強すぎる日差しや、局所的な大雨など、自然の猛威は植物にとっても致命的です。このような過酷な自然環境から野菜を守るのにシェードを利用して遮光するのが便利です。ここでは、台風などの暴風雨からの被害も最小限に抑えることができるシェードを利用した遮光の方法を、ご紹介します。
目次
強い太陽、雨、風を防ぐ
太陽は野菜にとって欠かせないものですが、強すぎる日差しはつらいもの。真夏には1日で野菜の苗がダメになってしまうこともあるほどです。そんなときに役立つのが、直射日光をさえぎってくれる遮光ネット。風や雨をさえぎるのにも役立ちます。
特に幼苗の葉は、強すぎる日差しが苦手。夏の日差しが強い時期には、遮光をしてあげましょう。市販の商品には遮光率が表示されています。野菜のためには遮光率50%程度がよいでしょう。
最近では、節電対策としてすだれやヨシズの代わりにベランダなどに設置する家庭も多いようです。とくにベランダでプランター栽培をしている場合は、野菜の生育にも節電対策にも有効ですので、ぜひ試してみてください。昔から使われてきたヨシズやすだれも、やさしく日差しをさえぎります。
また、雨や風を防ぐために野菜にシェードをかけることも有効です。長雨や台風の時期も、シェードがあれば野菜への被害を最小限にとどめられます。
遮光ネット(黒)
監修/矢澤秀成
園芸研究家、やざわ花育種株式会社・代表取締役社長
種苗会社にて、野菜と花の研究をしたのち独立。育種家として活躍するほか、いくとぴあ食花(新潟)、秩父宮記念植物園(御殿場)、茶臼山自然植物園(長野)など多くの植物園のヘッドガーデナーや監修を行っている。全国の小学生を対象にした授業「育種寺子屋」を行う一方、「人は花を育てる 花は人を育てる」を掲げ、「花のマイスター養成制度」を立ち上げる。NHK総合TV「あさイチ」、NHK-ETV「趣味の園芸」をはじめとした園芸番組の講師としても活躍中。
参照元/『菜園生活 パーフェクトブック』(監修・著:藤岡成介 発行元:株式会社日本インテグレート)
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協力者/藤岡成介
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