強すぎる日差しや、局所的な大雨など、自然の猛威は植物にとっても致命的です。このような過酷な自然環境から野菜を守るのにシェードを利用して遮光するのが便利です。ここでは、台風などの暴風雨からの被害も最小限に抑えることができるシェードを利用した遮光の方法を、ご紹介します。
目次
強い太陽、雨、風を防ぐ
太陽は野菜にとって欠かせないものですが、強すぎる日差しはつらいもの。真夏には1日で野菜の苗がダメになってしまうこともあるほどです。そんなときに役立つのが、直射日光をさえぎってくれる遮光ネット。風や雨をさえぎるのにも役立ちます。
特に幼苗の葉は、強すぎる日差しが苦手。夏の日差しが強い時期には、遮光をしてあげましょう。市販の商品には遮光率が表示されています。野菜のためには遮光率50%程度がよいでしょう。
最近では、節電対策としてすだれやヨシズの代わりにベランダなどに設置する家庭も多いようです。とくにベランダでプランター栽培をしている場合は、野菜の生育にも節電対策にも有効ですので、ぜひ試してみてください。昔から使われてきたヨシズやすだれも、やさしく日差しをさえぎります。
また、雨や風を防ぐために野菜にシェードをかけることも有効です。長雨や台風の時期も、シェードがあれば野菜への被害を最小限にとどめられます。
遮光ネット(黒)

太陽、雨、風を防いでくれます。
ヨシズ

天然のヨシからつくられたヨシズ。和の趣があります。
ヨシスクリーン

ベランダ用のスクリーン。
遮光ネット・グリーンシェードの張り方
植物を強い日差しから守る遮光用のシェード。シェード(ファブリック)とパーツを組み合わせることで、さまざまな方法で遮光が可能です。
用意するものは、シェード(ファブリック)、パーツです。
温室の遮光

温室に当たる日差しを遮るためには、屋根にシェードをかけ、ロープなどで固定します。ロープとシェードのジョイントには、バタフライクリップを使うと便利です。
バルコニーの遮光

バルコニーの手すりに取り付ければ、直射日光を遮ってくれます。手すりへの取り付けは、オーニング取り付けバンドを使って。
レイズドベッドの遮光

ポールなどのオリジナルパーツを使えば、秋冬野菜の残暑対策に効果的な日よけが、菜園のスペースに合わせてつくれます。
暑さにやや弱い野菜は?
暑さにやや弱い野菜は、高温すぎると実がつきにくくなったり、乾きから育ちが悪くなることもあります。朝夕の涼しい時間に水をたっぶりとやる、株元に敷きわらをしく、そしてシェードを効果的に取り入れるなどで、暑さ対策をしましょう。
暑さにやや弱い野菜は、カボチャ、キュウリ、スイカ、トマト、インゲンマメなどです。
過酷な自然環境から野菜を守ろう
近年の日本は、ますます熱帯化してきています。強い日差しだけでなく、局所的な大雨など植物にとっても過酷な環境となってきています。シェードを活用することで、植物への被害を最小限に食い止めましょう。
Credit

監修/矢澤秀成
園芸研究家、やざわ花育種株式会社・代表取締役社長
種苗会社にて、野菜と花の研究をしたのち独立。育種家として活躍するほか、いくとぴあ食花(新潟)、秩父宮記念植物園(御殿場)、茶臼山自然植物園(長野)など多くの植物園のヘッドガーデナーや監修を行っている。全国の小学生を対象にした授業「育種寺子屋」を行う一方、「人は花を育てる 花は人を育てる」を掲げ、「花のマイスター養成制度」を立ち上げる。NHK総合TV「あさイチ」、NHK-ETV「趣味の園芸」をはじめとした園芸番組の講師としても活躍中。
参照元/『菜園生活 パーフェクトブック』(監修・著:藤岡成介 発行元:株式会社日本インテグレート)
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協力者/藤岡成介
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